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外出先での時間を有効的に活用するツールとしてiPad Air(2019)用のSmart Keyboardを購入してから約半年が経過した。
今回はタイトルにもある通り自分の中でのSmart Keyboardの必要性が薄れてきて「やっぱり要らなかったなぁ...」と感じ始めている理由とSmart Keyboardをあまりオススメしない理由を半年間使用レビューとして記事にまとめていきたいと思う。もし、現在Smart Keyboardの購入を考えている方は一度この記事を最後まで読んでいただきたい。
それでは今回も行ってみよう。
- Smart Keyboard。それはiPadのためだけに設計された「至高」のキーボード
- 突き詰めれば突き詰めるほど目立つ「iPadOS」の中途半端さと「macOS」の優秀さ
- MacBookになれると圧倒的にそっちの方が作業しやすい
- 個人的にオススメなコンテンツ消費デバイスとしてのiPad
- Smart Keyboardを購入する価値のある人とは?
- 今回の総括
Smart Keyboard。それはiPadのためだけに設計された「至高」のキーボード
おそらくこの記事では厳しい言葉が続くと思うので、まずはSmart Keyboardの簡単な概要と個人的に感じたメリットを記しておきたい。
このSmart KeyboardはAppleがiPadのため専用設計した至高のキーボード。もちろんできることだけで言えば他社のモバイル向けキーボードと対して変わらないのだが
- Smart Connectorによる電力供給と安定した接続で充電とペアリングが不要
- キーボード一体型カバーとしてもしっかり機能する上に薄い・軽い(キーボード体型カバーの中では)
という点で他社のキーボードを圧倒する。
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特にSmart Connectorによる充電とペアリングが不要になる点はiPadの機動力の高さと合わせて大きなメリットを発揮する印象で、ちょっとしたスキマ時間さえあればiPadをカバンから取り出してロック解除するだけで文章を書けるこの軽快さはMacを超える。(サイズだけで言えばiPad+Smart Keyboardのサイズは本当に絶妙)
しかも、持ち運びがしやすいサイズ感の中に及第点を十分クリアしているキーボードが乗っている。正直プロダクトとしてはめちゃくちゃ素晴らしい完成度で「iPad用のキーボードでおすすめは?」と聞かれたら僕は間違いなく「Smart Keyboard」と答えられる。
何度も言うがスキマ時間を有効的に活用したり、Macの作業を補助するデバイスとしてのニーズをiPadに求めているのであればこれ以上に優れている製品はないのだ。ただ、それでも僕はiPadにSmart Keyboardが...強いて言うなら外付けキーボードは不要だなと感じてしまった。
突き詰めれば突き詰めるほど目立つ「iPadOS」の中途半端さと「macOS」の優秀さ
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先日の記事やこれよりも前の記事でも書いている通り僕の中で「iPad+Smart Keyboard」の組み合わせはMacの代わりになることもなく、最終的にはサブデバイスとしても中途半端な感じに終わってしまった。その原因はSmart Keyboardが原因というよりはiPadOSの中途半端さ。言い換えれば「ソフト面の機能不足」。
カバンの中にとりあえず突っ込んでおいて
この3ステップでどこでもブログが書けるメリットはデカかった。しかし...
- いつも使っているウェブ版はてなブログの一部機能がiPadOS版Safariでうまく動作しない
- かといってアプリ版も機能制限がパソコンに比べて多く、高速でブログの記事を書いていけない
- 吹き出しを作るChromeの拡張機能が使えない
- アプリ版で画像をアップロードすると強制的に上の方にスクロールされる
- 画像の下に文字を入れられない
- 画像付きリンクを生成できない
などMacに比べるとソフトウェアの作り込みがまだまだで、とてもじゃないがMacの代わりになるどころかサブデバイスとしても細かなストレスがどんどん溜まっていく。
結局は書ける記事の幅がMacに比べて圧倒的に狭くなり「今日はMacを持っていくか」という気持ちにしかならなかった。例え荷物が重たくなったとしてもiPadで無理して作業することで発生するストレスを感じるよりはMacBookで快適に作業した方が効率的だからだ。
もともとパソコンとして設計された「MacBook」とスマホとパソコンの中間に位置するデバイスとしての位置付けである「iPad」を同じ土俵に立たせて戦わせるのがナンセンス。結局のところmacOSの代わりになるのは同じmacOSかWindowsしかないわけで、ここ最近はiPadのような取り回しができる「MacBook 12インチモデル」がとても気になっている。
MacBookになれると圧倒的にそっちの方が作業しやすい
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実は...MacBook Proを手に入れるまでは僕自身も全てのブログの記事をiPadとMagic Keyboard(Mac版)だけで執筆から投稿までを全て行なっていたのだが、一度MacBook Proに全てのブログの記事を書く作業を移行するともうiPadには戻れない。
もちろん、自分の使いたい機能の一部がiPadOSで使えないのもあるし
- 多くの情報量を表示できるディスプレイ(最低でも12インチクラス。しかも解像度を上げればさらに多くの情報を表示可能)
- トラックパッドとマウスの完全サポート(BetterTouchToolと合わせれば神の板に)
- ドッキングステーションを使って様々な機器を接続して作業効率をさらにアップ
などハードとしての強みもあって、今更カスタマイズ性の低いiPadに戻る気が起きない。
特にブログなどの文章作成において「多くの情報量を表示できる」と言うのは前後の分の流れを意識しながら文章を書くのに最も効果的で、文章量が増えれば触れるほどその恩恵を直に感じることができる。
しかし、逆に言えば文章の繋がりをあまり気にする必要のない「雑記系」の記事なんかは書きたいと思ったタイミングですぐに書き始められるiPadの方が優れていると思う。
個人的にオススメなコンテンツ消費デバイスとしてのiPad
やっぱり個人的にオススメなのがパソコンとしてではなく「コンテンツ消費デバイス」としてのiPad。これに関してはiPadはMacよりも圧倒的に優れている。
などみなさんがiPhoneで使うことが多いであろう有名アプリのほとんどはiPad版が用意されていて、iPadのでかい画面に最適化されたUIでiPhone以上に効率的な情報収集やコンテンツ消費を行うことができる。そして何よりiPad最大のメリットである「機動力の高さ」と「iPhoneよりも大きなディスプレイ」を生かして
- 電車の中
- 駅の待合室
- カフェの中
なんかに気軽に持ち運んでのコンテンツ消費が「超・超・超」快適。
当然その際にも検索したりするときにタイピングが発生するが、iPadには優秀なソフトウェアキーボードがついているのでTwitterでツイートしたり、Safariで検索をかける程度のタイピングは全然それで問題なし。パソコンに近い配列でiPhoneのQWERTY配列よりも断然打ちやすい。
一方でMacはというと...
といった感じでiPadには及ばないのが現状。それにここ最近のコンテンツは縦にスクロールすることがほとんどなため、縦向きの情報量が大きいiPadの方が何かと使い勝手が良い。
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「MacとiPhoneの中間に位置するデバイス」とジョブズが明言した通り、iPadは様々な面から見ても「コンテンツ消費デバイス」としては非常に優秀だと言えるだろう。
Smart Keyboardを購入する価値のある人とは?
まずSmart Keyboardを購入するなら前提としてメインマシーンとして使えるパソコンを持っておくべき。「iPadOSではWebサービスが動きますよ〜」とAppleは謳っているがはてなブログなど一部サービスはiPadで快適に動作しないし、パソコン版のアプリ(で使う機能)が必要になった時に逃げられないのは相当痛い。
その条件を満たした上でパソコンが持って行きにくい場所での時間を有効活用したいなら購入する価値は全然ある。
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あくまでも簡単なタイピングや書類作成ぐらいの用途でしかまともに使えないものの、簡単なブログの記事を執筆できるデバイスが700gで持ち運べて
- 常時ネットに繋げられる(Cellularモデルのみ)
- 立ち上がりのレスポンスが早い
- 電源の場所を気にする必要なし
というのはかなり魅力的だと思う。
逆に
にはSmart Keyboardを購入するよりもそのお金でストレージを増量したり、Apple Pencilの購入を検討した方が幸せになれる。
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特にストレージに関しては後から増設ができない上に、足りなくなるとiPadを使う上でのストレスが半端じゃないほどかかるので絶対に検討するべき。最悪Smart KeyboardやApple Pencilは後から購入できるものなので焦って購入する必要は全くない。
今回の総括
Smart KeyboardはiPadを使って「時間を買う」ガジェット
何度もいうがSmart Keyboard自体の完成度はめちゃくちゃ高い上に、iPad自体の機動力も高く、ある意味究極のモバイルデバイスであることは間違いない。ただ他のプレイヤー(Mac、Windows、ChromeOS)に比べてフルサイズのOSやWebサービスがほぼ問題なく動くブラウザを積んでいないからパソコンとして使う時にストレスが溜まる話であって、今後のOSのアップデートでそれらが改善されれば誰でも購入する価値のあるガジェットになるはずだ。
正直、キーボードカバー反対派だった僕をここまで唸らせて生活に溶け込んだキーボードは後にも先にもこのSmart Keyboardだけで大好きだっただけにOSのせいで使いにくさを感じるのが残念すぎる。是非Appleは今後のアップデートでウェブブラウザを他のOSと遜色なく使える程度にアップデートしていって欲しい。
今回は以上だ。ではまた次の記事で。