今回の大学の授業はBetterTouchToolを完全終了した状態でバッテリーがどれだけ減るのかテストすることにする
— ケンボウ (@kenbouapple_com) 2022年6月15日
BetterTouchToolを終了した状態のバッテリー駆動予想時間。
— ケンボウ (@kenbouapple_com) 2022年6月15日
...。もう嫌な予感しかしない((ボソッ… pic.twitter.com/7hGptpHRAQ
BetterTouchToolを使っているときの2〜3倍ほどのバッテリー駆動予想時間が出てる
— ケンボウ (@kenbouapple_com) 2022年6月15日
ちなみに25分程度使っても今は1%も減ってない() https://t.co/tM0s3n4QZx
30分経過。おいおい、1%も減ってねーじゃないか()
— ケンボウ (@kenbouapple_com) 2022年6月15日
そうなるとBetterTouchToolの今後について考えなければならない… pic.twitter.com/EKfNTbZTLf
というわけで検証結果としては「BetterTouchToolによるバッテリーの過剰消費」が原因であり、M1 Proは何も悪くない(それどころか省電力性能の凄さを証明する)結果になりました…
— ケンボウ (@kenbouapple_com) 2022年6月15日
うーん…でも今更「使うな!」と言われても無理な話なんだよな((ボソッ… https://t.co/Zdr80KVnKd
以前から不満に思っていたMacBook Pro14インチの「バッテリー全然持たない問題」についてようやくその原因となるアプリを特定できたので、注意喚起の意味を込めて記事にまとめていこうと思う。
まさか「あのアプリ」が原因だったとは...
おかしいと思い始めたきっかけ
ぶっちゃけ、僕自身MacBook Pro14インチのバッテリーがそれほど持たないことに対してめちゃくちゃ懐疑的と言う訳ではなかった。そもそもこのモデルはガチのプロ向けモデルだし、中のチップも性能重視の設計でバッテリー持ちはそこまで考えられていないから。
kenboapplegadget.hatenablog.com
kenboapplegadget.hatenablog.com
なので開封時から今日に至るまでこのバッテリー持ちは「仕様」として使ってきた訳だが、先日3ヶ月使用感レビューを出した際に複数のTwitterのフォロワーさんから
「14インチモデルでこれしか持たないのはおかしい」
「初期不良の個体もあるので一回Apple Storeに行ってみては?」
ともうプッシュを頂いたことに加え僕よりも性能が高い(M1 Max、32GBメモリ、2TB SSD)16インチモデルを使っている教授の個体が「3時間で20%」しか減っていないのを目の当たりにしたことで「これはおかしい」と確信。別件で市内に出る予定ではあったので、ついでにApple京都へ向かうことにした。
いざApple京都へ
大学の授業後、ジーニアスバーの予約をしてApple京都へと向かう。(以下Apple京都でのやりとり)
ご予約ありがとうございます!本日はMacBook Proのバッテリーパフォーマンスについてのご予約ということですが、いかがされましたか?
いえいえ。今日お伺いさせていただいたのは...(MacBook Pro14インチのバッテリーが全然持たないこと、バッテリーの診断テスト等を実施してもらい場合によっては交換や修理が可能かどうかを聞く)
なるほど...ちなみに使用用途はどのような感じですか?
主にウェブブラウザ上での作業やOfficeを用いた書類作成です
それでこれだけしか持たないのは確かにおかしいですね...分かりました。とりあえずこちらの精密検査をかけますので、こちらの同意書にサインをお願いします。
(iPadで本名を入力)はいどうぞ
ありがとうございます!
(MacBook Proをシャットダウン。iPadを用いてシステム診断を実施する)
(数分後)
こちらが診断結果になるのですが、バッテリーに異常は確認できませんでした。
そうですか...なるほど...
こうなると「お客さまのMacに入っている『特定のアプリ』がリソースを大量消費している」ことが原因と考えられます。一度、アクティビティーモニタの方を見せていただいてもよろしいでしょうか?
(アクティビティモニタを起動)はいどうぞ
ありがとうございます!...おそらくこれじゃないですかね?
どれどれ...ふぁっ!?このアプリですか!?!?!?
アクティビティモニタを拝見した限りですと、この「BetterTouchTool」というアプリが一番リソースを使用していることになっています。
おそらくマウスカーソルを動かすたびに大量のリソースを使用してその結果バッテリー駆動時間が短くなっている感じなので、一度このアプリを終了した状態で使ってみてパフォーマンスが改善したかどうかご確認いただけないでしょうか?
分かりました...ありがとうございます。
この後、何故かトラックパッドの診断で異常が出ていることがわかったので1時間近くApple Storeをぶらぶらして店舗を後にしたのだが、結果としては僕が愛用しているBetterTouchToolが原因であるという結論になった。
実験
というわけでその次の日の大学の授業にて
- BetterTouchToolを起動した状態
- BetterTouchToolを終了した状態
それぞれで一コマ(1時間半)の授業を受け、それぞれのバッテリーの減り具合がどのように変化するのかを見守る実験を行った。
1時間半後、やっぱりというか「そうですよね」と言わざるを得ない結果が出た。それが以下の結果だ。
- 起動した状態→76%(24%減)
- 終了した状態→94%(6%減)
...
...
...
...
いや全然違いますやん!!!!!!!!!!
「今までのバッテリー持ちは全て嘘だったのか()」と言わざるを得ないほどに異次元のバッテリー持ちの良さを見せつけられる結果になった。いや、M1 Pro普通に省電力性能高すぎぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!
もちろんバッテリーの持続時間が改善されたという意味で喜ぶべきことではあるのだが、今回の事案はそう簡単に喜べないことでもあって...
よりにもよって依存度の高い「BetterTouchTool」が犯人
今回の事件。一番タチが悪いのは何を隠そう「BetterTouchTool」が諸悪の根源であり、MacBook Proの燃費を悪化させた張本人であること
これに尽きる。というかこれが一番最悪。
kenboapplegadget.hatenablog.com
というのも、過去記事でこんなのを出しているように僕の中でBetterTouchToolはMacでの作業において現状かなり依存度の高いアプリになっているから。もはや体の一部といえるほどトラックパッドとこのアプリを用いた「ジェスチャー操作によるMacの操作」に慣れきってしまっており、今更このアプリ無しでMacの操作をするのはかなりしんどい段階まできてしまっている...
これがどういうことかというと。
Mac使用歴2年目の若造。ここにきて究極の選択を迫られる。
ここで僕にはある意味「究極の選択」とも言える2つの選択肢が用意された。
一つはバッテリー持ち改善のためBetterTouchToolの使用を完全にやめ、キーボードショートカット中心の操作形態にチェンジすること。この場合はBetterTouchToolの代わりに「alfred」というアプリを導入し、キーボード中心の操作形態でもある程度快適に作業できるように環境を再構築しようと思っている。ただし、その分「作業効率」は間違いなく落ちるだろう。
二つはバッテリー持ちを犠牲に今まで通り、BetterTouchToolを使った操作でMacを使うこと。こちらは間違いなく作業効率を維持することが可能な反面、バッテリー持ちを犠牲にする結果になる(持って4〜5時間が限界)
つまり
- 作業効率
- バッテリー駆動時間
を天秤にかけた上で「どちらを取るのか?」というクソみたいな選択をしなければいけなくなった...せっかくクラムシェルモードでもラップトップモードと同じ感覚で操作できるようにMagic Trackpadを買ったのに、これはあんまりすぎる()
今回の総括
究極の二択。まだ判断は迷いかねています()
この実験から数日が経過。その間にApple京都のバイトに夢を見せられつつ自爆(落ちる)という無様な醜態をTwitterで晒して今日に至るわけだが、正直この件について最終的な判断はまだ行っていない。
だってそれほどまでに依存度が高くて便利なアプリなんだもん((ボソッ…
えぇ、BetterTouchToolをApple Silicon搭載Macで検討中の皆さんは「Apple Siliconのメリットを潰す覚悟」を持って導入を検討していただきたい()