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昨夜Appleはウェブにて純正ヘッドホンであるAirPods Maxを発表。おそらくこの記事を読んでくださっている方の中には気になっている方もいるはず。
今回はよくライバルとして名が出ることが多いSONYのWH-1000X M4とAirPods Maxを徹底比較してどちらがオススメなのかを記事にまとめていこうと思う。購入の参考にしていただければ嬉しい。
それでは今回も行ってみよう。
今回比較するべきポイント
この記事で比較していくのは以下の7つのポイント
- ノイズキャンセリング
- 音質
- バッテリー関係
- 有線接続
- Apple製品との親和性
- デザイン
- 価格
基本的にこの7つのポイントをしっかり確認すればどちらを購入するべきかは分かる。
1 ノイズキャンセリング
SONYのWH−1000X M4もAppleのAirPods Maxにも「アクティブノイズキャンセリング」と呼ばれる強力なノイズキャンセリング機能は搭載されている。問題はどちらが「より強力にノイズ(雑音)を打ち消せるのか」になるわけだが、個人的にはどちらも業界最高レベルと言われるだけあってほとんど差はないと思う。
しかし、外の音を取り込める「外音取り込みモード」とノイズキャンセリングモードの切り替えのシームレスさはAirPods Maxが圧倒的に優れていると思われる。(AirPodsをはじめApple製オーディオデバイスの外音取り込みがかなり自然だから)
うーん...総合力で見るならAirPods Maxに軍杯が上がると言ったところだろうか?
2 音質
ぶっちゃけ3万円以上の価格がするヘッドホンはどれも音質はぶっちぎりでいい。僕自身SONYやBeatsのヘッドホンを使ってきたがあとは好みの問題という側面が大きいと感じた。
AirPods Maxが従来のAirPodsと同じ傾向の音質だと仮定すると、WH-1000X M4は低音から高音まで艶やかで迫力のある音質で鳴らしてくれるのに対してAirPods Maxは万人が聴いてもいい音だと感じる「フラット」な音質になる。
とは言え、やはり好みの側面が大きいため一度聴いてみないことには詳しいことが言えない...
3 バッテリー関係
WH-1000X M4が連続で30時間、5分間の充電で5時間使用可能。一方AirPods Maxは連続で20時間、5分間の充電で1.5時間と少しバッテリー持ちでは劣っている。
連続再生時間はどちらも十分なのだが、5分間の充電で回復できる割合が違うのは結構痛い。ここら辺はLightningとType-Cの差が出ているといった印象。
4 有線接続
WH-1000X M4は汎用の3.5mmオーディオケーブルを使うことで有線での接続ができる。これは充電が切れかけている時や音の遅延が許されないゲームをやる時なんかにとても便利なのだが、AirPods Maxは基本的にワイヤレス接続でしか使えない。
厳密にいえば別売りの純正ケーブルを使うことで対応は可能。ただ汎用規格ではない(Lightning...iPhoneだけだよ!!)分、値段がものすごく高い。
Solo Proもそうなのだが汎用のケーブルが使えないのはかなり不便。
5 Apple製品との親和性
これはH1チップを搭載しているAirPods Maxが圧倒的に優れているポイント。もちろんWH-1000X M4もBluetoothメニューから1発で切り替えられて楽だが
- 初回ペアリングだけで全てのアップルデバイスとのペアリングが完了する
- 接続切り替えをしなくても勝手に接続が切り替わる
- コントロールセンターからノイキャンの設定を変更可能
- バッテリーウィジェットから1%単位でバッテリー残量を確認できる
などApple製品でしか使わないことを考えるとAirPods Maxに勝るヘッドホンは存在しない。
そしてiPad Air(2020)と同じ艶消しのアルミ仕上げも「デザイン面」で一体感があると言えるのではないだろうか?
6 デザイン
AirPods Maxは市場のどのヘッドホンにも当てはまらない独特のデザイン。ヘッドバンドはよくあるレザー製でなくメッシュだし、イヤーパッド部分もHomePodを連想させるようなメッシュ素材だ。
個人的には既存のヘッドホンと違ったこのデザインは好きなのだが...Twitterで見る限りは「ダサくね?」と言う意見が大半のようだ(僕が単純にApple好きでかっこよく見えてしまうだけなのかもしれないが...)
7 価格 ※全て税込価格で表示
公式ページでの販売価格同士で比べると差額は約2万円。もう少し安いAmazonでの販売価格と比べるとなんと3万円以上の差がある。これはでかい。しかも「ヘッドホン」でだ。
もしこの価格差を補えるほどのメリットがAirPods Maxに見出せるならまだしも、メリットとしてあげられるのはApple製品との親和性の良さぐらい。しかしそのメリットもここまで価格差が開いてしまうのであれば「AirPods Pro+WH-1000X M4」を購入した方がどんなシチュエーションにも柔軟に対応できる環境を構築できるため、AirPods Maxにしかないメリットとしての訴求力は弱い。(僕自身2年間以上1000XシリーズとAirPodsの2台持ちをやめられない)
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いくらブランドものといってもこれは流石にやりすぎでは...Appleさん。
WH-1000X M4の購入をオススメしたい人
「初めての高級ノイズキャンセリングヘッドホン」を購入したならSONYのWH-1000X M4を購入しておけば間違いはない。
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ノイズキャンセリング性能は4世代にわたってSONYが改善し続けてきただけあり、うるさい電車の中や街の喧騒音も音楽をかければ90%以上は相殺してくれて、SONY独自の音質向上機能(DSEE-EXTREME)のおかげでスマホの音楽もより良い音で楽しめる。まさに現代人の音楽の聴き方を考え抜かれて作られたヘッドホン。
販売直後は高かった価格もここ最近は3万円前半まで落ちてきているので「性能と価格のバランス」が取れている点からもオススメしたい。
AirPods Maxの購入がオススメの人
正直、Appleが大好きすぎて「お金を使わせてください!!!!!!」となっている人以外には積極的な購入をオススメできない。
そもそもこれはヘッドホンであって「音を聴く」「ノイキャンで集中できる環境を作る」こと以外に目立った使用用途はないし、そういったことは3万円もだせばSONYやBOSEをはじめとした「音響メーカー」が全てを注ぎ込んで作った最高のモデルを購入して同じようなことは出来る。
何度も言うが3万円の価格差はかなり大きい。購入するのであれば3万円で何が出来るのかを考えてからの購入をオススメする。
今回の総括
もしかするとライバルはSONYやBOSEではないのかもしれない
今回のAirPods MaxはSONYやBOSEと比較するとその値段ははっきりいって狂気。しかしこのAirPods Maxの真のライバルは
- ゼンハイザー
- ファルコン
といったメーカーが発売している「超高価格帯」のヘッドホンなのかもしれない。
そう考えるとこの価格は妥当...いやいやApple製品を買うような人ってオーディオマニアでもないからやっぱり7万円と言う価格は高すぎる。
ちなみに発売日は今月の15日。まずは実際に購入した人のレビューを待とうと思う。
今回は以上だ。ではまた次の記事で。