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先日の記事内にて「後継機種となるヘッドホンを購入した」と言った通り現在使っているMDR-1000Xの後継機種として最新のBeats Solo Proが届いた。
今回は開封レビューとノイズキャンセリングなどの各種機能を使ってみてどうだったのかをレビューしていこうと思う。AirPods Proとほぼ同じテクノロジーが使われているとのことで期待度はかなり高い。
それでは今回も行ってみよう。
今回レビューする商品
今回レビューするのはAppleのサブブランドであるBeatsが出している最新型ヘッドホン「Beats Solo Pro」
このSolo Pro最大の特徴がAppleが出している「AirPods Pro」に搭載されている革新的なテクノロジーが惜しげもなく採用されているというところ。具体的には
- Apple製品とのシームレスな連携(H1チップを搭載)
- アクティブノイズキャンセリング機能搭載
- Apple製品と親和性の高いデザイン
特にH1チップによるApple製品とのシームレスな連携機能やAirPods Proと同レベルのアクティブノイズキャンセリングがコンパクトな「オンイヤーヘッドホン」に搭載されたのが大きい。大体この手の製品は今まで大きさのある「オーバーイヤーヘッドホン」にしか搭載されていなかった。
開封!
箱の外観はブラックを基調に製品の写真あるだけのBeatsらしいパッケージ
シンプル
左上にはノイズキャンセリング機能を搭載する記述が
Solo Pro
裏面には簡単なヘッドホンの特徴を示す文
ちなみに家にあったBeatsXの新パッケージと比較。ブラックの外箱やデザインの構成などはほぼ同じ。
こうしてみると統一感がすごい
と、若干外れてしまったが外箱を上にずらして開封!!
グフフ...
中の箱は観音開きのようになっているので上から順順にバラしていく
箱を完全に開くと中からヘッドホン本体が登場
まずはヘッドホン本体。写真で見る以上に実物はかなりコンパクト
下側のボックスには各種アクセサリー
まずは本体充電用のLightningケーブル
Apple純正仕様なのか端子部分までしっかり黒の塗装入り
そしてケースに取り付ける用のカラビナ
最後に説明書類。とはいえSolo Pro自体が簡単に使えるようになっているのかかなり説明書類は少なめ
最終的な付属品はご覧の通り。個人的には同価格帯のSONYなどヘッドホンに比べると付属品はかなり少なめな印象を受けた。
外観レビュー
まず第一印象は「ちっさ!!」
比較的手が小さい僕でもこんなふうにがっちりホールドすることができる大きさ
ケースの素材は「再生フェルト」ということでハードケースと比べてかなりフニャフニャ。そこまで高級感は感じない...
では横のチャックを開けて本体とご対面
ケースの中には本体が。ブラックを選択したこともありケースとの一体感が半端じゃない
そしてこちらが本体。今回はAppleががっつりデザイン面にテコ入れを行ったこともありBeatsらしさを残しつつも洗練されたデザインに仕上がっている。
アーム部分にはお馴染み「Beats」の文字
左右には「b」のロゴマーク。ちなみに右側についているボタンを使うことで
- 再生・一時停止(1回タップ)
- 先送り(2回タップ)
- 巻き戻し・曲の先頭に戻る(3回タップ)
- 音量の上げ下げ(ボタン上部か下部を1回タップ)
- Siri起動(長押し・もしくは「Hey Siri」でも起動可能)
などの操作をヘッドホン単体で行うことができる。
ヘッドホン下部には充電と有線出力を兼ねたLightning端子とノイズキャンセリング切り替えボタンがついている。
それにしても本体の大きさはかなり小さく・コンパクト。今僕の手元にあるいろんなものと比べてみた
僕の始まりの機体であり、全ての原点であるiPod touch(第6世代)と縦幅が大体同じ。ちなみにこれ今のApple製品の中ではかなり小さめの4インチディスプレイモデル。
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続いて現状最高のマウスとして愛用しているG502 HERO LIGHTSPEEDと比較。かなりサイズ感は近い。
ファミリーマート限定発売の五等分の花嫁アクリルキーホルダーと比べるとこんな感じ。高さだけでいえば一花2人分ぐらい。
と若干ふざけた大きさ比較もあったが、今まで使っていたオーバーイヤー型ヘッドホンと大きさを比較するとこんな感じ。特にイヤーパッドの大きさが違うことがおわかりいただけるはずだ。
実際に使ってみる
実はこのSolo Proの使い方はとてもシンプル。AirPodsと同じようにケースから取り出して
ヘッドホンの形に開くだけ
すると自動的に電源がオンになりペアリングモードはいるので
あとは手持ちのiOS、iPadOS機に近づけて出てくるポップアップに沿って接続するだけ。たったそれだけで自分の持っている全てのApple製品とのペアリングも完了してしまうのだから驚き。
もちろんAirPods Proと同じように本体だけではなくコントロールセンターからも各種ノイキャン設定を変更することもできる。
そして肝心のノイキャンと音質。これに関しては一長一短でノイキャンに関してはSolo Proの方が全体的にノイズをカットしている感じがして、効きがいい。しかし音質に関してはMDR-1000Xと比較して後ろの方でなっている細かな音の再現に欠ける...あくまでも「一つの音楽」として音が鳴っている感じでフラットな音質と言えるだろう。
使用感レビュー
この記事を書いている時点でおよそ3〜4日ほど使い続けているので使用感レビューをお届けしようと思う。
1 H1チップがもたらすスムーズな連携
Solo Pro唯一無二の魅力と言っても過言ではないのが「Apple製品とのスムーズ連携機能」。これは世界中どこを探してもApple製のヘッドホンでしか使えない機能だ。
AirPods Proや第二世代のAirPodsと同じH1チップが搭載されているだけあって接続の速度は爆速だし「iPadからMac」「iPhoneからiPad」とApple製品間で接続を切り替える際にかかる時間も約1秒未満と爆速。外出先で複数のApple製品を使い分けている僕でも快適に使うことができる。
特にSolo Proは小さいサイズ感故に外出先に持ち運んで使うことが多いので、使いたい時にすぐ使えるのは大きなメリットだろう。
2 使いたい時にすぐに使える
Solo Proの電源機構は少し特殊で「開いた状態で電源オン、閉じた状態で電源がオフ」になる。よくよく考えてみれば「ケースから取り出して装着する」だけでヘッドホンとして使える状態になる「賢い機能」であり、言ってしまえば「ケースから取り出して耳に着ける」だけでイヤホンとして使えるAirPodsと同じぐらいの気軽さがある。
そのためヘッドホンを使う際に「電源入れ忘れた!」や「以前接続したデバイスはどれだったけ?」という事を考える必要が全くない。仮に現在自分の使っているデバイスと繋がっていなかったとしてもコントロールセンターから切り替えるだけで済む。
3 ノイキャンはかなり強力(このサイズのヘッドホンの中では)
「オンイヤーのヘッドホンである」という事を考慮すればノイキャンはかなり強力。「えっ?こんなにカットしてくれるの?」と感じるぐらいには効きは強め。
ノイキャンの傾向としてはAirPods Proと同じように「ノイズ全てを満遍なくカットしてくれる」感じでうるさい電車の車内でも音楽をかけてしまえばほぼ無音。流石にSONYやBOSEの最新ノイキャンヘッドホンには負けてしまうと思うが、少なかれ僕が以前まで使っていたMDR-1000Xよりもノイキャンは効いている。というかこのサイズのヘッドホンにここまで本格的なノイキャンを載せてこれたのがすごい。
4 音質は...3万円の音質ではない
音質を求めてこのヘッドホン3万円も出して購入するべきではない。音質を求めるのであればSONYのWH-1000X M3を購入した方がマシだと思う。
もちろん悪い音ではないのは事実。ただ後ろでなっている楽器の音やボーカルの息遣いという細かな音の再現度や「立体的」な音作りが苦手な印象。あくまでもAirPodsの音をベースにより1つ1つの音をはっきりさせた「フラット」な音作りなので「音」を楽しむよりは「音楽」を楽しむという聴き方が向いている。
実際に手持ちのMDR-1000XとSolo Proで同じ曲を聴き比べてみても明らかに前者の方がいろんな音の重なりを感じられた。
5 長時間使用は不可能。1〜2時間がいいところ
せっかくノイズキャンセリングという長時間集中力を保つことのできる素晴らしい機能がついているのにも関わらず 、長時間の使用に向かないオンイヤー型なのが残念すぎる。特に眼鏡を使用している人は眼鏡がかかっているところを中心に痛くなってくるため1〜2時間で外したくなってくる。
そこはヘッドホンの形上仕方がないことなのかもしれないが、今まで使っていたMDR-1000Xは眼鏡と併用しても耳が痛くなることが全くなかったのでそれと比べてしまうと「なんかなぁ...」と感じる。
総評
Apple製品間の連携機能に魅力を感じないのであれば他社のヘッドホンもしくはAirPods Proの購入がオススメ
正直3万円出してまでこのヘッドホンを購入するぐらいであればSONYのWF-1000X M3やBOSEのノイキャンヘッドホン、あるいはAirPods Proの購入がオススメ。というのも
- 音質
- 付け心地
- ノイズキャンセリング
も全て他社製ヘッドホンの方が優っているからである。特に音質に関しては先ほども書いたように3万円のヘッドホンの音質という感じではない。
では唯一Solo Proを購入するべき理由になるものとは?それはH1チップのもたらす「Apple製品間のシームレスな連携機能」に他ならない。これに関してはどのヘッドホンにも搭載されていないSolo Proだけの独自機能であり最大の利点でもあるからだ。
ただ何度も言うように「その連携機能に3万円も出すか?」と言われたら微妙なところ。実際に僕もAmazonアウトレットにて2万円で売られている個体を購入したし、そこまでBluetooth接続のための手順を「めんどくさい」「難しい」とも思わない人間なのでもし3万円でどのヘッドホンを買うかと言われたらSONYのWH-1000X M3を購入するだろう。
若干ディスっている感じがするがデザイン面や連携機能は便利なのでしばらくの間は使い続ける予定。しかしもしも気に入らない点があれば売却をしてWH-1000X M3への買い替えを行う予定だ。
今回の総括
ガジェット好きには向かない「カジュアルに使いたい人」向けのヘッドホン
やっぱりBeatsの製品は連携機能やデザイン面から見てヘッドホンやイヤホンをカジュアルに使いたい人向けの製品なんだなとつくづく感じた。つまりは僕みたいなガジェオタをそこまでターゲットにしていないとも言える。
だからこそ「そこまでガジェットに関心がない人」や「ワイヤレスヘッドホンが欲しいけど使うまでの手順がめんどくさいと思っている人」にはうってつけの製品。そういう人には何も考えなくても簡単に使えるSolo Proがとても魅力的に見えるはずだ。
とはいえお値段はAirPods Proも買えてしまう3万円。同じヘッドホンでもSONYやBOSEのフラッグシップモデルが買えてしまう値段を考えて購入することをオススメしたい。
今回は以上だ。ではまた次の記事で。