ケンボウのガジェット部屋(旧Apple大好き.com)

Appleが大好きな学生が運営するブログ。自分にしか書くことのできないものを目指して日々記事を更新中

Hatena

【雑談記事】現AirPods Maxユーザーが新登場のBeats Studio Proを買い換え前提で比較検討してみるだけの記事【ジェネリックAirPods Max的な存在】

今回はAirPods Maxユーザーとして気になっていたBeatsの最新ヘッドホン「Beats Studio Pro」をApple Storeにて視聴してきたので、AirPods Maxからの買い替え先としてどうなのかを前提に感じたことを書き綴っていこうと思う。
それでは今回も行ってみよう。

 

 

 

まずは結論

いつも通り結論からお話しすると今回AirPods Maxからの買い替えを前提に視聴しに行ったのだが、残念ながらAirPods Maxの代替え機にはならなかった。

詳しい理由は今から語っていくとして、個人的に感じたのは「そもそも目指している方向性が異なる機種なんだな」ということ。実際に触ってみると互いに

  • メインの使用用途
  • メインユーザー

が違っていて、代替え機として置き換えるには不向きな印象を受けた。

とはいえAirPods Maxの約半額でAirPods Maxで出来ることの8割はカバー出来る点を考えると、他社ヘッドホンと比べてもかなりコストパフォーマンスは高い製品という印象も同時に受けた。

一言で表すならまさに「ジェネリックAirPods Max」的な製品。AirPods Maxと比べて「何が違っているのか」さえ理解して購入すれば、Apple内製らしい体験を安価に得られる素晴らしいヘッドホンだと言えるだろう。

と、一通り結論を話したところで記事本編をどうぞm(_ _)m

 

初めに AirPods Maxを買い替えたい!!!

な定価8.5万円。Apple純正ヘッドホンがこちら

kenboapplegadget.hatenablog.com

昨年12月に大学内で唯一の知り合いである2人を大阪日本橋じゃんぱらまで強制連行し、中古で手に入れてから早くも半年以上が経過。基本的に外ではずっとこれを使い続けるほど愛用しているAirPods Maxなのだが...

不満がかなりある。それこそ一瞬買い替えを検討したレベルで。

もちろんApple純正であることの所有欲、満足感は高い。しかしそれ以上に最新製品と比べた時の設計の古さから来る2つの不満点が自分の中で相当イマイチなので買い替えたいのだ。

 

1 ノイキャン性能が弱い

まずはこれ。現行のAirPods Pro(第2世代)やSONYのWF-1000XM5などと比べてノイキャン性能がかなり低い。

まぁ、AirPods Maxの中に入っているチップ自体が初代のAirPods Proと同じでその初代のAirPods Proはすでに4年前の製品なので仕方ないといえば仕方ないのだが、最新製品と比べると

  • 街中の喧騒音
  • 車が自分の横を通り過ぎる音
  • 人の声

がノイキャンをオンにしているにも関わらず、音楽をぶち抜いて入ってくる。

kenboapplegadget.hatenablog.com

以前、SONYのノイキャンイヤホン「WF-1000XM4」を使った時はAirPods Maxや初代AirPods Proで消しきれていなかったノイズが完全に消えていることに感動を覚えたこともあって、余計にAirPods Maxのノイキャン性能には不満を感じる。

少なくとも「8.5万円を出してこのレベルか...」とガッカリ感を覚えるぐらいには最新製品との性能差が大きい

 

2 ヘッドホンとしてのバッテリー持ちがイマイチ

そして2つ目はヘッドホンとしてバッテリーの持ちが今ひとつであるということ。

付け心地、音質、ノイキャン全てにおいて不満がなかった名機

kenboapplegadget.hatenablog.com

特に待機時の消費電力がそこそこ大きい。前使っていたSONYのWH-1000XM3は毎日3時間弱使い込んでも1週間に一回程度の充電で運用できたのに、このAirPods Maxはというと何も使っていないとしても4日に一回は充電しないと少し心配になるぐらいバッテリーが持たない...

連続駆動時間で見ても前者(WH-1000XM3)は30時間、後者(AirPods Max)は20時間と開きがあるので当然の結果といえばその通りなのだが、イヤホンよりもバッテリーパフォーマンスで優勢なヘッドホンがイヤホンと大体同じ充電サイクルじゃないと運用できないというのは頂けない。

 

とはいえ

「ならさっさと買い換えればいいじゃないか」

と思うかもしれないが、腐ってもAirPods MaxはAirPodsの名を冠するApple純正のヘッドホン。他社製ヘッドホンと違って「Apple製品とのシームレスな連携」というアドバンテージが存在する。

中でも「接続先自動切り替え機能」は一度慣れると便利すぎて他社製品への買い替えを躊躇ってしまう。

もちろんノイキャン性能だけで見れば最近発売された他社製品の方が圧倒的に優れているが

  • Apple製品との高い親和性とそれらが生み出す唯一無二の体験
  • Apple純正というネームバリュー
  • クリアでフラットな音質

でどうしてもAirPods Maxを使い続けるしかなかった。そう「今までは」。

 

Beatsから突如AirPods Maxの代替え機となる可能性を秘めた新製品が登場

ウェブ上にて突然発表された

www.beatsbydre.com

AirPods Max以外の選択肢がない中で先月Beatsから突如発表された希望のモデルがこのBeats Studio Proという新型のオーバーイヤーヘッドホン。

これは今まで発売されていたBeats Studio3の後継機で従来モデルの

  • デザイン性
  • 機能性

はそのままに、内部チップやポート類の設計が変更されたモデル。

メガネとの相性が最悪ですぐに手放したBeats Solo Pro(何故か現在は販売中止))

kenboapplegadget.hatenablog.com

かなり前にレビューしたBeats Solo Proのオーバーイヤー版とも言えるモデルで、今までAirPods Maxしか存在しなかった

  • オーバーイヤー型
  • ノイキャン付き
  • Apple製品との連携力も高い
  • 有線出力も可能

という条件を全て満たす第二の選択肢となり得る存在がついに出てきたこともあって僕のテンションはMax。ちょうど発売日当日が暇だったので、ウキウキ気分でApple Store京都まで向かって試聴を行ってきた。

 

Apple Store京都にて実機を確認

Apple Store京都では2階のミュージックコーナーに実機が設置されていた

というわけでApple Store京都にてAirPods Maxと実機を色々比較してきた。

まずは外観だが、第一印象としては「思っているより小さい」という印象が強かった。

同じオーバーイヤーヘッドホンでも大きさが全然違う

普段使っているAirPods Maxと比べて一回りぐらい小さい。

イヤーパッドもオーバーイヤーヘッドホンとしては少し小さめで、ゴツさみたいなものは感じない。

素材感も傷が目立ちにくい艶消しのプラスチックが採用されているし、他の人のレビュー動画を見る限り収納用のポーチもヘッドホン全体がすっぽり治るような形なので、AirPods Maxよりも持ち運びのしやすさを意識しているのだろう。

AirPods Maxと違って汎用の3.5mmジャックで有線接続できるのは素晴らしい

本体下部には充電用のUSB-Cポートと有線出力用の3.5mmイヤホンジャック

Beatsのヘッドホンお馴染みのバッテリーインジケーター

そして片方にはバッテリー残量を確認できるランプと電源ボタンが配置されていた。

bボタンで曲送りや再生一時停止、ノイキャンの操作を行う

ヘッドホンについている音楽&ノイキャンを操作するボタンの操作方法は先代モデルを踏襲。使い勝手そのものは今までのモデルと大きく変わらない印象だ。

 

いざ試聴を開始

まぁ外観なんてウェブで調べればいくらでも分かる。問題なのはAirPods Maxと比べて後から発売された分

  • ノイキャン
  • 音質

が「どれだけ進化しているのか」且つ「Apple製品との連携機能はどれ程のものなのか」AirPods Maxから買い替える上で一番重要になってくるポイント。

しかし試聴を開始すると僕は拍子抜けを喰らった。何故かというと...

 

音質とノイキャンのレベルがAirPods Maxと殆ど一緒

あなた達兄弟ですか?

というレベルでノイキャンの強さと音質の傾向がAirPods Maxと似通っていたからである。

ノイキャン性能については初期のAirPods Pro以上、AirPods Max未満のレベルで価格相応に抑えられている部分はあるものの、AirPods Maxで消し切れていないノイズは音楽をかけても同じように入ってくる。少なくともAirPods Pro(第2世代)やWH-1000XM5のような静けさはなく、現代に出たノイキャン付きヘッドホンとしては中の下ぐらいの性能。

音質の傾向もAirPods Maxと同じようにフラットで全ての音が聞き取りやすいようなチューニングがなされている。もちろんAirPods Maxと比べて価格が安い分、若干籠るような感覚はあるが比べてみて初めてわかる差なので、パッと聞いた感じは殆ど同じ。

あまりも同じすぎて「あれ?あなた今年発売されたヘッドホンですよね?」と残念感を感じてしまった...

 

Apple製品との連携力はそこそこ

そしてApple製品との連携力はそれなりにといった印象。

基本的なペアリングと接続機器のワンタッチ切り替えは何も問題なく行えるが、僕が一番気に入っている「接続先の自動切り替え」は使うことが出来なかった...(どうやら対応していないらしい)

この辺りの連携機能はAndroidとの互換性確保やAirPodsシリーズとの差別化のために仕方が無いとはいえ、昔発売されていたSolo Proでは普通に出来ていたことなのでここでも残念感を感じた。

 

個人的に致命的だと感じた一つの欠点

そして何より残念だと思ったのが付け心地。

このヘッドホン持ち運びも考えてイヤーパッドが小さくなっているせいでオーバーイヤーヘッドホンにも関わらず、耳が完全に覆われないのだ!!!!!!!

この一回りの差。これが長時間着用時の快適さに大きく影響する

最初つけた時「えっ?あれっ!?」と困惑したほどには付け心地に違和感を感じた。そこからアジャスターを調整してみても、残念ながら僕の耳だとすっぽり収まる位置でつけることが出来なかった...

kenboapplegadget.hatenablog.com

3年前オンイヤータイプのSoro Proを手放したのも「耳がイヤーパッドに挟まれて痛むせいで長時間着用ができない」ことが理由だったし、僕自身ヘッドホンは普通に1時間とかずっとつけっぱなしにする人間なので、その時点でAirPods Maxからの買い替えには不向きという判断を下した。

結局のところノイキャン性能や音質が素晴らしくても長時間つけていて苦になるのであれば何の意味もない。身をもってそれを体感しているからこそ今回のBeats Studio Proは「僕には合わないヘッドホンだな」と確信することができた。

 

最後に AirPods MaxユーザーがBeats Studio Proを触ってみて分かったこと

というわけで残念ながらAirPods Maxからの買い替えは諦めたわけなのだが、AirPods Maxユーザーとして評価できる点もあったので、そこを踏まえて実際触って分かったことをまとめて締めくくろうと思う。

 

1 そもそもAirPods Maxとは方向性が異なる製品

何かと今回のBeats Studio Proは(僕も含め)AirPods Maxと比較されがちだが、実際触ってみて感じたのは「両者は目指している方向性が違う製品なんだな」ということ。

  • 傷が目立ちにくい素材
  • 持ち運びやしやすいようにヘッドホン本体を小さく折りたためる機構と絶妙な本体サイズ
  • 悪目立ちしにくいデザイン
  • 本体と付属品を簡単に持ち運べる実用性の高いポーチ

からもBeats Studio Proは「外にもガンガン持ち運んで使ってね!」というメッセージを強く感じる。実際に外に持ち運べるオーバーイヤーヘッドホンとして見ると、AirPods Maxよりも魅力的だ。

一方のAirPods Maxは家で音楽や映画に没入するために使うヘッドホンなのだと思う。ブラジャーみたいなケースも傷がつきやすいアルミのイヤーカップ

「基本的には家で使うものなんだし、問題ないだろ?」

「どうしても持ち運ばなくちゃいけない時にだけこれを使って持ち運びな」

ということなのだろう。(僕は訓練されているのでAirPods Maxだろうが普通に外へ持ち運んで使うが)

この時点で両者は似て非なる製品なので購入する際は

ヘッドホンとしての体験で何を優先したいのか

を冷静に見極めることを強くオススメする。

 

2 5万円でAirPods Maxと殆ど同じ体験ができるのは魅力的

ただ、方向性が違うとはいえ5万円という価格で8万円のAirPods Maxと似たような体験を買えるというのは非常に魅力的なのではないかと感じた。

正直AirPods Maxは定価で買うには高すぎる製品だ。登場から3年が経過し、AirPods Proや他社製品のクオリティも上がって4万円もあれば最新機能が詰まった製品が買える中、8万円という値段で旧世代の機能が詰まった製品を買うのは流石に馬鹿らしい。

その点Beats Studio Proなら他社製品と比べてもそこまで高くない値段で

  • AirPods Maxと同じレベルのノイキャン
  • AirPods Maxと殆ど同じ傾向の音質
  • 初代AirPodsレベルのApple製品との親和性

が手に入る。特にApple製品との親和性に関しては現状AirPods MaxかこのBeats Studio Proを買う以外の選択肢がないし、一部機能制限があるとはいえ「抑えていて欲しい連携機能」は一通り使えることを考えると商品としてかなり魅力的ではあるのかなと感じる。

 

3 あとは付け心地を許容できるかどうか

機能面と価格のバランスは非常に素晴らしい。あとはオーバーイヤーヘッドホンとしては致命的な「耳が完全に覆われない付け心地を許容できるかどうか」が購入の決め手となるだろう。

ここら辺はヘッドホンを持ち運ぶ頻度やその人の耳の大きさによって大きく違ってくるところではあるのだが、少なくとも僕みたいに

  • 耳は完全に覆われる
  • 長時間つけていても耳が痛くなりにくい

ことをオーバーイヤーヘッドホンの魅力として考えているのであれば、今回のBeats Studio Proの購入は一旦踏みとどまるべき。逆に持ち運びやすさもある程度重視するのであれば、取り回しのしやすいサイズ感になっていると思うので購入するのはアリだと思う。

 

今回の総括

ジェネリックAirPods Maxとしてはまずまず。というかAirPods Max(第2世代)を早く出せ

Apple製品と高い親和性を持ったノイキャン付きヘッドホン」としてはAirPods Maxよりも買いやすく、機能面も価格相応に抑えられているものの魅力的ではあると感じた。

というかAirPods Maxユーザーとしては「AirPods Pro(第2世代)出したらAirPods Maxの第2世代も出せよ!」と強く思うのだが...(そもそもAirPods Maxの新型が出ればスペック不足問題も気にしなくて良くなるため)

おそらく来月9月には新型iPhoneApple Watchが発表されるはずなので「One more thing」に期待して待ち続けようと思う。AirPods Max(第2世代)はよ。