前々から噂されていたPixelの新型ミドルレンジモデルが昨晩ついに正式発表された。
昨年のPixel6aが凄すぎたのと円安で値段が上がることから正直そこまで期待はしていなかったのだが、その機体は良い意味で裏切られる事となった。
少なくとも僕から言えるのは「これがミドルレンジスマホの最適解」であるということだ。
まずは結論
今すぐポチれ。こんなクソ記事を読んでいる暇があれば早くGoogleストアにアクセスして脳死でカートにぶち込んで買うべき
今から細かくスペックを解説していくが、一言で言うならマジで死角のない最強の仕上がりとなっているので迷っているなら絶対にポチるべき。
というかこの価格帯でこのスペックは出しちゃダメだよ...(嬉し涙)
Pixel7aのスペックを解説
さて、そんなわけでPixel7aのスペックはこちら(比較としてPixel6aのスペックを貼っておく)
Pixel7a | Pixel6a | |
SoC(CPU) | Google Tenor G2 | Google Tensor |
GPU | Google Tenor G2 | Google Tensor |
メモリ | 8GB | 6GB |
ストレージ | 128GB | 128GB |
ディスプレイ | FHD+6.1インチOLEDディスプレイ(90Hz) | FHD+6.1インチOLEDディスプレイ(60Hz) |
スピーカー | DolbyAtmos対応ステレオスピーカー | DolbyAtmos対応ステレオスピーカー |
カメラ | 広角6400万画素、超広角1300万画素のデュアルカメラシステム | 広角1200万画素、超広角1200万画素のデュアルカメラシステム |
マイク | 内蔵マイク | 内蔵マイク |
拡張性 | USB-C | USB-C |
付加価値 | Felica、ワイヤレス充電、防水、デュアルSIM | Felica、防水、デュアルSIM |
生体認証 | 顔認証、指紋認証(画面内) | 指紋認証(画面内) |
バッテリー持ち | 最大72時間(スーパーバッテリーセーバー使用時) | 最大48時間(スーパーバッテリーセーバー使用時) |
価格 | 62700円 | 52800円 |
(昨年のPixel6aのスペックをまとめた記事はこちら)
kenboapplegadget.hatenablog.com
色々スペックが書かれていてほとんどの方は「結局何が変わったの?」とお思いのことだろうが安心して欲しい。Pixel7aのスペックは完璧だ。ミドルレンジスマホとしてはもちろん、下手するとハイエンドスマホとしても十分すぎるほどのスペックを持っている。
それでは昨年モデルと比べて進化した赤字の部分を重点的に分かりやすく解説させていただく。
基本性能はPixel7と全く同じ
まずスマホのサクサク感の根幹を担う基本性能(SoC)だが、驚くことに今回のPixel7aは上位機種であるPixel7とチップもメモリ容量も全く同じ。言い換えればスマホとしての使い勝手は上位機種と変わらないということになる。
昨年のPixel6aもチップこそ上位モデルと同じものを積んでいたものの、メモリ容量がケチられていたので今年も同じ部分でコストカットしてくると思いきや、上位モデルと全く同じ構成というまさかの事態に。
上位モデルよりも2万円安いのに全く同じ性能を手に入れられるなんてバグだろ(震え声)
ディスプレイもPixel7とほぼ同じ
Pixel4以降、スタンダードモデルのPixelには最大90Hz(Proモデルは120Hz)で滑らかな操作が可能になる「Smooth Display」という技術が搭載されている(Appleで言い換えればPromotionテクノロジーと同じようなもの)
しかしこれはあくまでもスタンダードモデルの話で、廉価グレードのaラインは通常のディスプレイと同じ60Hz駆動のままだった...のだが!
ついにこのPixel7aから90Hzの高リフレッシュレートディスプレイが搭載される事となったのだ
リフレッシュレートの違いが大きく操作感と快適性に影響してくるAndroidスマホにおいて90Hzとはいえ「高リフレッシュレートで動くディスプレイ」を「あのGoogle」が「ミドルレンジ向けスマホ」に搭載してきた意義はめちゃくちゃ大きい。
しかも何がやばいってこれも上位モデルのPixel7と全く同じなのだ。厳密にいうと
- 画面の最大輝度
- ディスプレイサイズ
- ガラスの強度
が若干違うが2万円も安く買えるなら全然許せる。というかこれらの差ってこの手のミドルレンジスマホを買うような人はほとんど気にしない部分だし、それよりも明確に使用感が変わる機能を2万円安い機種に載せたことの方がメリットだと思う。
カメラも進化
さらに今までaシリーズではコストカットの対象だったカメラも大幅進化。
画素数が約5倍の6400万画素になっただけではなく、センサーサイズも大きくなったので今までよりも自然なボケ感のある美しい写真を撮影可能になった。
同じ価格帯のiPhone SE(第3世代)が未だにiPhone8と同じ化石カメラを採用している中で上位機種にも迫るカメラシステムを2万円も安い機種に搭載したのはヤバすぎる()
今までもこの価格帯のスマホを買うようなユーザーが不満を感じないレベルのカメラ性能ではあったが、スペックを見る限り今回はさらに磨きがかかった印象を受ける。
生体認証も不足無し
Pixel6aから引き続き画面内の指紋認証に対応するほか、今回のPixel7aはインカメラを利用した簡易的な顔認証も使うことか出来る。
複数の生体認証があれば
- 在宅中は顔認証で手軽にロック解除
- 外出中は指紋認証で確実にロック解除
という使い分けができてかなり使い勝手は上がる。おそらくPixel7と同じく認証速度並びに精度は上がっているはずなので特段不満を感じることはないだろう。
付加価値も勿論完璧
当然
- 防水
- おサイフケイタイ(Felica)
- デュアルSIM
- 消しゴムマジック
といったここ最近のPixelやスマホについている機能は一通り完備しているほか今回からワイヤレス充電機能も実装された。
ワイヤレス充電対応スマホを持っているのに使われていない方はぜひ使って欲しい。充電のためにデスク上が散らからない上に「コードに刺す手間そのものが消える気軽さ」を体感してしまうともうやめられない...
スペック表を見る限りではPixel7には搭載されている
- 最大20Wの急速ワイヤレス充電(純正スタンドの使用が必須)
- リバースワイヤレス充電(他デバイスへのワイヤレス充電機能)
は搭載されていないが、ぶっちゃけPixel7を使っていた時もこれらの機能を使うことはなかったため使用感に影響は出ないはず。
そもそもこんな細かいこと気にするような人が6万円のスマホを買うとは到底思えない...
それでいてお値段約6万円
- 上位モデルと全く同じ性能
- 上位モデルとほとんど変わらないディスプレイ
- 上位モデルとほとんど変わらないカメラシステム
- 生体認証も全部入り
- 付加価値も全部入り
- Google純正というブランドと安心感
異世界なろう系主人公レベルの付加価値がついているにも関わらず、このスマホは62700円で買えてしまう。はっきりいって頭がおかしい()
ライバルであろうiPhone SE(第3世代)の同容量ストレージ同士で比較してもPixel7aの方が7000円も安い。iPhone SEと違って全てのパーツが2023年時点で最新のモノで構成されているにも関わらずだ。
それでいて「Google純正スマホ」というライトユーザーにとって強い訴求力を持つ魅力も完備しているという最強っぷり。それなりにガジェットに精通している僕もアラを探すのが難しいレベルで完成度が高い。本当にやばいよ(語彙力)
今後6万円台のスマホはPixel7aという最強の敵と戦うことになる
iPhone SE含め日本国内において今後5〜6万円で購入できるスマホの需要は上がっていくと思うのだが、それらのスマホはもれなくこのPixel7aと比較されることになる。
うーん...こいつに勝てるスマホあるか...?(困惑)
冷静に考えてみてほしい
- AppleのiPhone SEは基本性能と圧倒的なブランド力以外全てボロ負け
- 中華系メーカーは一部のスペックで勝っていてもPixel7aと比較して弱点とされる部分でボロカスに叩かれる&圧倒的なブランド力不足でやはり負ける
特に中華系メーカーなんてカタログスペックの張り合いで競争している部分が大きいのに、スペックとブランド力が圧倒的なスマホをこの値段で出されてしまったらよほどのファンでもない限り選ぶ理由無くなるだろ...
となれば唯一このスマホに対抗できるモデルを作れる可能性があるのはやはりAppleになるわけだが、果たしてこの価格で
- iPhone12以降のモデルと全く同じディスプレイ
- 最低でもiPhone11と同等のカメラシステム
- MagSafe含め付加価値全部入り
のモデルを投入してくるかと言われたらかなり微妙...
何度も言うがこのスマホは6万円で買えてしまう。そう6万円だ。下手な中華系スマホを買うなら絶対これを勝った方が良い。
Pixel7は買う価値がなくなった
そして今回廉価モデルであるPixel7aが大幅に進化した影響で上位モデルであるPixel7とのスペック差がほとんどなくなってしまった。
それによりPixel7はほぼ買う価値が消滅することに。一応
- 大型センサー
- 耐久力の高いガラス
- より早いワイヤレス充電機能
という付加価値があるとはいえ「2万円出してまで買う価値があるか」と言われたらかなり微妙だし、そこまでこだわるなら大人しくPixel7 Proを買えば良いだけの話。
今後値下がりするであろう中古を購入するならまだしも、定価購入するなら絶対にPixel7aを選ぶべきだ。ほとんどの人にとって2万円の価格差を出してまでPixel7を買う価値は無い。
今5〜6万円の予算でスマホ探している人には間違いなくオススメできる一台
iPhoneにこだわりがなく、予算5〜6万円でとりあえず快適に使えるスマホが欲しい
ならこのPixel7aは間違いのない選択肢だ。
基本性能は8万円の上位機種と全く同じだし、カメラやディスプレイも上位機種と肉薄するレベルの完成度。何よりGoogle純正スマホという安心感と最大5年間のセキュリティアップデートが提供されるのはこの価格帯のスマホを買うユーザーにとって一番ありがたいはずだ。
単純なスペックだけでなく付加価値やサポートも目立つ死角がないのでガジェオタの僕でも「とりあえずこれ買っておけ」と太鼓判を押せるそんなスマホ。迷っているなら今すぐポチれ。
今回の総括
全ての面において死角なし。ミドルレンジスマホの最適解。これを買え。
何度も言うが今回のPixel7aはマジで攻守ともに隙のない完璧なスマホだ。諸々の付加価値や現在の情勢を考えると7万円以上してもおかしくないようなスマホがたったの6万円で買えてしまう。Googleの企業努力には本当に頭が上がらない。
とりあえず現時点ではPixel7a以上の総合完成度が高いスマホが存在しないので、脳死でこれを買ってもらって全然大丈夫。いやぁ...こんな完成度の高いスマホがこの値段で買えてしまう現代は本当に幸せだ。