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以前お伝えした通り、今回は12 miniからの乗り換えで購入したiPhone14 Proの使用感レビュー記事。
買い替えにより12 miniの不満点は軒並み解消されたのだが...(詳しくは後述)
まずは結論
初めに言っておく。iPhone14 Proの完成度は歴代のiPhone最高と言っていいレベルだ。
- 基本性能
- カメラ性能
- ディスプレイ性能
- バッテリー持ち
- 防水やFelicaなどの付加価値
- 最上位モデルとしてのラグジュアリー感(所有欲)
これら全てが高い次元で統合されていて値段は15万円〜。
無論、単純なスペックだけで見ればバカ高いと思わざるを得ないがここまで圧倒的なブランド力とここまでの要素全てをまともに使える形でパッケージングした10万円中盤のAndroidスマホって日本国内に存在しないので「仕方がないよね」と割り切れてしまうのがiPhoneの恐ろしいところ(←割り切っちゃった人)
それぐらい攻守ともに優れた最強のスマホであるのだが
「使っていてワクワク感や高揚感を感じられたか?」
と言われたらかなり微妙だった。むしろ買い替え時の高揚感やワクワク感という意味では昨年のiPhone12 miniやApple Watch Ultraを手に入れた時の方が大きかったぐらい。
良くも悪くも想定通り
なところばかりで使ってみて気づく「感動」はDynamic Islandぐらいでほぼ皆無と言っても良いレベルだった...
今回購入したiPhone14 Proのスペックを紹介
いつも通り、記事冒頭で言いたいことを全て言ってしまったところで簡単に僕の購入したiPhone14 Proのスペックを紹介(自慢)
とはいえ既に多くのブロガーやYouTuber、なんならAppleのページを見れば世界一正確な情報が分かりやすく書いてあるので詳しい説明は避ける(面倒だし)
ストレージ容量だけ言っておくと僕が購入したのは最低容量の128GBではなく、もう1段階上の256GBだ。まぁぶっちゃけ128GBでも運用できなくはないが
- ロスレスやProRawなどストレージを食う機能をストレスなく使いたい
- 特にカメラは高画質化に伴って1枚あたりの容量も大きくなるはずなので、Proモデルのカメラ性能を存分に発揮させるために余裕のあるストレージは必要
- 1年あたりの価格差で見ればそんなに変わらない
という考えの元、256GBを購入することにした。
ちなみにお値段は合計で約17万円。分割払いとはいえやっぱりiPhoneに16万円はビビる()
購入先は...珍しくキャリア
そして今回は超久々にキャリアにて端末と回線をセットで契約した
無論欲を言えばSIMフリー版を一括購入したかったのだが、いかんせん今すぐ動かせる金がなかったが故の苦肉の策...
とはいえ月1000円で3大キャリアの20GB回線が使えて、お返しプログラムを併用すれば月3000円でiPhoneが2年間所有できる事を考えると悪くないのではないかと思った。特に僕みたいに22歳以下の人間がウェブで契約をする場合
- 11000円のウェブ限定割引
- 22000円のU22限定割引
合わせて33000円の割引でApple StoreのSIMフリー版と端末の支払い総合計が大差ないレベルまで縮まるし、MNP等を駆使すれば他に投げ売りされている端末も手に入れることができる。少しでもそこら辺の知識があるなら余剰回線を作って、安売りされている端末を狙っていくのはアリなのかなーと思う。
サクッと開封
さて今回はあくまでも使用感レビューが中心なので開封パートはサクッとお届けする
安心と信頼のリンゴマーク
現状プロモデルの証であるDynamic Islandがさりげなく主張してくる
iPhone13世代から変更されたテープを破いて開封
ペリペリ
14 Pro本体とご対面
艶消し処理と光沢ステンレスで仕上げられた美しいボディー。そしてさらに進化したクソデカカメラがプロモデルである事を猛烈にアピールしてくる。というかカメラデカすぎだろ(語彙力)
気を取り直して付属品のチェックだ
とはいえ付属品は12 miniと変わらずで
- Type-C to Lightningケーブル(急速充電対応)
- Appleステッカー
- クイックスタートガイド
- SIMピン
だけ。もちろん僕はすでに普段使いのLightningケーブルは別で購入して愛用しているものがあるので、この箱の中の付属品を使うことは基本的に無い。速攻で箱を戻す(オイ)
12 miniと比較
続いて今までのメイン機だった12 miniとサイズ感の比較
一応カタログ値的には一回り大きい程度なのだが、実際手に持ってみると重さも相まって2回りほどサイズ感の違いを感じる。想像以上にデカくて重い()
最大の進化ポイントであるカメラユニットはこんなに大きさが違う。
ケースは安定の黒系純正レザーケース
結局ケースはいつもの純正レザー。色は当然ブラック系統(今回で言えばミッドナイト)
なんだかんだ5年近く同じ色の純正レザーケースを選び続けているが、ここまでくると純正レザー以外受け付けられない体になってしまった...(震え声)
17万円に1万円を装着
無事クソデカカメラも保護され、いつものiPhoneになった(尚財布はスッカスカになった模様)
初起動
ペリペリを剥がし
メイン回線のSIMカードを装着
いつもの手順で起動して
iPhone12 miniからデータを移す。ちなみにこの後なぜかApple ID関係の認証がうまくいかず、ブチギレそうになりながら設定をしたのは内緒((ボソッ…
そんなわけで2時間近くゴニョゴニョしてようやくデータの完全移行が完了。マジで疲れた()
iPhone14 Proを2週間使ってみた感じたこと
「サクッと開封」と言っているのに長々と尺を使ってしまい申し訳ない(やはり新しいガジェットの開封はワクワクするのだ)
ここからは本題の2週間使用レビュー。とは言え冒頭でも述べた通り、使っていてそこまでの感動はない印象だった...
1 性能の差は分からん
まずほとんどの人がiPhoneを買い替える同期に上げるであろう「本体のサクサク感(基本性能の向上)」は12→14からの買い替えでは全く差を感じない。
一応今回の14シリーズはProモデルのみ最新のA16 Bionicが搭載されているが、12シリーズのA14 Bionicと比較して「特段処理が早くなったか?」と言われればそんなことはなく、ゲームでもしない限り有り余る性能を完全に持て余している印象がかなり強い。
それこそ僕自身iPhoneで全くゲームはしない人間なので、はっきり言ってA16 Bionicの性能は全く必要無い。マジでA14 Bionicでも十分すぎる。
2 カメラはすごい!が...
今回の買い替えで期待したいた機能の一つであるカメラにはかなり満足している。
メインの広角カメラに限って言えば、センサーサイズがさらに大型化したことでポートレートモードを使わなくても良いボケ感のある写真を撮影可能になったし、高画素化は日常使いの範疇で画質劣化を起こさずズームすることができるので画質が破綻しない範囲が大幅に増えた。
さらにオート撮影だけではなくマニュアル撮影も「ProRaw」を使えば撮影後にかなり細かく色味や光の加減を変更できるため、同じiPhoneでもかなり写真撮影の楽しさは上がったように感じる。
ただ、この大型センサーメリットばかりではない。ある意味スマホカメラとしては致命的とも言えるデメリットも抱えている。
それが被写体に接近しての撮影ができないということ
センサーサイズが今までのiPhoneよりも大きくなった分、被写体とのピントを合わせるために最低限必要な距離も伸びてしまったので、広角レンズのまま被写体により続けると超広角レンズへ勝手に切り替わってしまう。
これがねぇ...メインの広角レンズと比べると明確に画質が悪くなるのよ...
だからこそ高画素化による無劣化の光学ズームが生きてくるわけだが
- そもそも毎回少し離れたところからズームしないと最高画質で撮れないのはスマホカメラとしては面倒くさすぎる
- 遠くからズームすると背景のボケ感が薄れて、大型センサーの恩恵をあまり受けられない
というデメリットが発生する。
フルサイズ一眼レフカメラのように撮影する気満々のやる気装備ならまだしも、スマホカメラを使うような局面というのは「パッと撮ってパッと見たい」シチュエーションが多い。故にスマホに搭載される大型センサーは
「画質はとても良い。ただしスマホカメラとしての使い勝手という意味では間違いなく悪くなる」
意味で普通の人にとっては微妙なんだろうなと感じる...(まぁiPhoneはまだ実用性と画質の両立が出来る大きさのセンサーなのでマシな方なのだが...)
3(12 miniとの比較だと)バッテリー持ちは革命レベルで良い
前まで使っていたのがコンパクトさ全振りで全くバッテリーが持たなかった12 miniだけに14 Proのバッテリー持ちはもはや革命。めちゃくちゃ持つ。
今まで50%を切るのが当たり前、持っても60%程度だったのが
- 1日フルに持ち運んで使っても60%弱
- 半日だけなら80%弱
になっただけでもどれだけ革命的かお分かりいただけるだろう?
僕が常時点灯の壁紙表示をオフにして使っていることもあるのかもしれないが、少なくとも僕の使い方で現状バッテリー持ちに不満を持つことは無い。
4 常時点灯ディスプレイの壁紙表示機能は速攻でオフにした
さて、今言った通り僕はiPhone14 Proの常時点灯ディスプレイで「壁紙を表示する」というオプションをオフにしてAndroidスマホと同じような状態にして運用している。
なんだかんだ初めのうちはデフォルトの設定で使っていたのだが、なんかこう気持ちが悪いというか...。iPhoneなのに画面がずっと点灯し続けている感覚になれなかったのもあるし、単純に壁紙を表示する必要性を感じなかったのでオフにした。
5 Dynamic Islandは面白い
今回の14 Proに初搭載となった可変式のパンチホールカメラ通称「Dynamic Island」は結構面白い。というか14 Proを使っている感覚を明確に得られる要素がこれしかない()
正直実用性という意味では別になくてもいい機能ではある。だがiPhone14 Proにしか搭載されていない現状ではこの特別感がたまらない。
ただしこれらの要素は想定通り
ここまで使い勝手について色々語ってきたわけだが、結局のところ今語ってきた要素というのは購入前にある程度想定できていたことばかりなのだ。
基本性能も今までの使用用途から考えて使いきれないことは分かっていたし、カメラも既にPixel7で大型センサーの映りと使い勝手を知っていたので特段感動は無し。寧ろ「これぐらいの写りはしてもらわないと」という思いが先行するレベルだった。
そのほかバッテリー持ちの良さも常時点灯ディスプレイも結局は想定通りになっているわけで...(Dynamic Islandは想像よりもワクワク感が感じられたのでまだマシ)
今までの買い替えでは何かしらの感動ポイントがあったが、今回の買い替えはマジでスペック通りという印象で感動は薄かった...
iPhoneの完成度が高すぎるが故の問題
まぁこれも全てはiPhoneの完成度が上がりすぎて進化の余地がないことの裏返しなのだろうと思う。
一昔前と違って
- 基本性能
- カメラ
- バッテリー持ち
- ディスプレイ性能
というスマホの基本的なハードウェア部分は既に天井につき切っている状態。技術の革新でも起こらない限り、小手先だけの進化(それこそDynamic Islandとか)ぐらいしか改善する余地がない。
ただ「小手先だけの進化で大きく使い勝手が変わるか?」と言われたら多くのユーザーは今までと同じで変わらないと答えるだろう。だって使わないんだもん()
本当に幸せなことなのだが、今のスマホは完成度高すぎ。ぶっちゃけスマホレビューも弱点なさすぎて購入前にわかっている事ぐらいしか話すことがない((ボソッ…
一般人が「この機能使いたい!」と言って新機種を買い替える時代は終わった
iPhone14 Proを使っているとガジェオタでもない一般人が特定の機能を使うために新機種を買い替える時代は終わったと感じさせられる。
少なくともiPhoneに限って言えば1〜2世代までの機種ならOSアップデートである程度最新機能を使うことができるし、最新機種に搭載される機能はどれもニッチすぎて一部のガジェオタぐらいしか知らないものばかりだからだ。
みなさん考えて欲しい。
一般人がRawで写真を撮ってパソコンやスマホでわざわざ調整するだろうか?
一般人がアクションモードをオンにして映画さながらのワンシーンを撮影するだろうか?
一般人がDynamic Islandの可変ギミックに興奮するだろうか?
基本的に普通にスマホ使っている人は何も設定をいじらずオートで写真を撮るだろうし、Dynamic Islandも「なんかある」程度にしか捉えないはずだ。それよりも
- ロック画面のカスタマイズ機能
- ウィジェット機能
なんかに価値を感じる人が多いと思う。
今回の総括
完成度そのものは鬼高い。しかし12以降のモデルを使っているなら買い換える必要無し
iPhone14 Proの完成度はめちゃくちゃ高い。冒頭でもお話しした通り
- 高い基本性能
- 高いカメラ性能
- 高いディスプレイ性能
- 素晴らしいバッテリー持ち
- 防水やFelicaなどの付加価値も全部入り
- 最上位モデルとしてのラグジュアリー感(所有欲)
を持ち合わせ、iPhoneという圧倒的なブランドがついて15万円〜というのは高価格化が止まらないハイエンドスマホ市場では安いと僕は考える。(なんだかんだここ最近の最上位Androidスマホって20万円とか平気で超える)
とはいえ15万円という金額だけで見れば普通にクソ高いし、何より使い勝手が二世代前のiPhoneと比べて大きく変わらないことを考えると無理して買うものでもないと思う。少なくとも12を使っている人はカメラ性能にこだわりでもない限り絶対買い換える必要はない。
良くも悪くも信者のスマホ。ある意味信者の信仰力が試される完成度の高いモデルだった。というわけで今日もDynamic Islandにうっとりしながらレビューを締めくくろうと思う(ヤバい奴)
今回は以上だ。ではまた次の記事で。