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前回の記事の最後の方でちらっと見せたのだが、実は新メイン機としてPixel4を購入して使っている。
今回はPixel4の開封と数日間使ってみての使用感をまとめていこうと思う。これからPixelシリーズを購入する方の参考になれば幸いだ。
それでは今回も行ってみよう。
- Pixel3aに抱いていた2つの不満点 とPixel4を今更購入した理由
- 今回紹介する製品
- 開封
- Pixel3aやiPhone7と比較
- Pixel4「4つの特徴」
- Pixel4 1週間使用レビュー
- Pixel4の致命的なデメリット
- Pixel4はオススメなのか?
- 今回の総括
Pixel3aに抱いていた2つの不満点 とPixel4を今更購入した理由
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この記事にも書いた通り僕はPixel3aに2つのデメリットを感じていた。
それが
- 2〜3年メイン機として使うには心許ないスペック
- 指が湿っている時の指紋センサーの精度の悪さ
この2つ。特に後者は毎日何十回も使う機能なだけあってかなりストレスに感じている部分が大きかった。
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かといって現行最新モデルのPixel5はCPUがミドルレンジ向けのSnapdragon765G、生体認証が指紋認証と今のPixel3aに感じている不満点が解消する可能性は低い。その点Pixel4は
- 2〜3年間はバリバリ戦っていけるスペックの高さ(Pixelシリーズの中で最も高性能なSnapdragon855)
- iPhoneと同じぐらい高性能な3D顔認証対応
と少なくとも現状抱えている不満は確実に解消できる。それでいながら価格も手が届くラインになり始めているのでPixel3aを売却する前提で購入した。
今回紹介する製品
タイトルのように今回紹介するのはGoogle純正スマートフォンである「Pixel4」。後ろに「a」の文字がつく廉価版ではないフラッグシップモデルだ。
残念ながら現在はGoogleストアでの販売も終了していて基本的に中古で購入するしか入手方法はない。ちなみに僕はメルカリで売られていたSIMフリー版を購入した。
開封
パカっ
初めからノングレアのガラスフィルムが貼られていた
箱から取り出してみる
今回購入したのは3aと同じJustBlackというカラーなのだが、背面は光沢仕上げのガラスでテッカテカ。ちなみにホワイトとオレンジは非光沢仕上げでマッドな質感となっている。
続いて、合わせて購入した純正ケースを開けていく。
袋から取り出す
箱についているテープを剥がす
オープン!
#teampixel
すごくシンプル
Google!!!!
カメラ部分は多分寸法ピッタリ
なんとこのケース水洗いに対応している
...。もうこれ以上の外での撮影はちょっと恥ずかしいのでここからはいつものデスクで外観レビューを行っていこうと思う。先ほども少し書いたが、今回購入したJustBlackの背面はテカテカのガラス仕上げ。
カメラ部分は
- 広角
- 望遠
のデュアルレンズ仕様。ただカメラの周りも黒くなっているためか、個人的にはiPhoneのカメラデザインよりもデザインのまとまりを感じる。
もちろんPixelシリーズ恒例のGoogleロゴも背面にある
左側面にはSIMトレー。Androidの中では珍しくSDカードによるストレージ拡張は不可能で、物理SIMカード2枚によるDSDV(Dual SIM Dual Volte)には非対応。iPhoneと同じくeSIMによるDSDVのみ対応している形になる。
このガラスとサイドのアルミフレームの調和。iPhoneやGalaxyのようなえげつない高級感はないのだが、この一体感はしっかり所有欲を満たしてくれる。
前面には常時点灯と90Hzのリフレッシュレートに対応したOLEDが搭載されている。
2019年発売のスマホの中では上部のベゼルは太め。この中には3D顔認証用のセンサーとSoliレーダーというガジェットさ全開の機能が載っている。
その代わり下ベゼルはギリギリまでディスプレイとなった
右側面には電源ボタンと音量調整ボタン。電源ボタンはホワイトになっていてGoogleの遊び心を感じる
下側には汎用性の高いType-Cポートとスピーカー
ちなみに付属品は Pixel3aと全く同じ
- Type-Cケーブル(1m)
- データ転送用のUSBアダプタ
- クイックガイド
- SIMピン
で最低限。 Pixel3にはイヤホンジャックの変換アダプタやイヤホンがついていたので簡素化されているようだ。
Pixel3aやiPhone7と比較
まず大きな変更点背面デザインの変更。 Pixel3aはツートーンだったのに対してPixel4は前面光沢か、非光沢かの2択。あと3aと比較すれば背面素材がガラスになって指紋センサーが無くなった。
カメラ部分はデュアルとシングルなのでかなり違う
前面のディスプレイはどちらも同じOLEDで発色も良いのだがPixel4は
- より広い視野角
- 90Hzの滑らかなディスプレイ
という点でPixel3aよりも優れている。
特に斜めから見た時の見え方が違っているのが分かっていただけると思う。(通常使用においてはほとんど問題はない)
上のベゼルもPixel4でより丸みを帯びたデザインに変更された
続いてはみんな大好きiPhone7と比較
ベゼルがない分、似たようなサイズ感でも表示できる情報量にかなりの違いがある。
Pixel4「4つの特徴」
ここからはPixel「4」ちなんで
- 高性能SoC
- Soliレーダー
- 高精度な顔認証
- 付加価値モリモリ
この4項目でレビューを行っていこうと思う。ぶっちゃけ詳しいレビューはGizmodoさんなどが散々やっているのでもっと詳しいことが知りたければそちらを見ていただきたい。
1 高性能SoC
現状、ハイエンド向けのSoCを積んだ最後のPixelということで性能は超一流。
スマホの性能の高さを数値化するベンチマークというソフトでは約40万点のスコアを叩き出す。基本的に30万点以上あれば重めのゲーム以外のことはサクサクできると言われているので、多くの人がスマホに求める基準線は余裕でクリアしている。
(参考にしたサイトはこちら)
僕自身重めのゲームをすることはほとんどなく、もっぱら専用ハードでゲームを楽しむ派の人間なのだが、最低でも2〜3年間使うことを考えればできるだけ余裕があったほうがいい。2年落ちとはいえここはハイエンドスマホの強さを感じる。
2 Soliレーダー
ガジェットとして非常に面白いのがSoliレーダー。
こんな感じで対応するアプリ(主に音楽系のアプリしかないのだが...)であれば身振り手振りで
- 曲の再生・一時停止
- 巻き戻し・早送り
- アラームのスヌーズ
を行うことができる。ただ実用性で言えば実際にスマホを操作したほうが早いので何とも言えないところではあるのだが、未来感を感じられる「ガジェット」という視点で見ればこれはとても面白いものだと思う。
3 高精度な顔認証
Pixel4にはiPhoneと同じく専用のセンサーを使用した「3D顔認証」に対応。故に外観の変化や環境の変化があっても爆速でロック解除を行うことが可能。ちなみにAndroidのスマホの中で3D顔認証に対応した機種はかなり貴重。
マスクをつけての認証も
- ピッタマスク
- マスクをつけている状態、そうじゃない状態で半分ずつ登録
することでつけたまま認証出来る。スマホを顔に向けるだけで自動的にホーム画面までいってくれるのもAndroidの便利さを感じる。
4 付加価値モリモリ
Pixelシリーズ共通して付加価値はモリモリ
- 90Hz対応のSmoothディスプレイ
- 防水
- DSDV(片方はeSIM)
- ワイヤレス充電
- Felica(おサイフケイタイ)
特にFelicaに対応しているハイエンド+SIMフリースマホは市場の中でも
ぐらい。そんな貴重とも言える機能をカバーしているあたり、Googleの本気度を感じる。
Pixel4 1週間使用レビュー
この記事を書くまでメイン機としてSIMカードを入れてガッツリ使ったので使用感レビューをお届け。
1 高いスペックは正義
どちらかというと僕は最近のスマホの「高すぎる」処理性能には懐疑的な見方をする人間なのだが、やっぱり2〜3年間メイン機としてガッツリ使って行くことを考えれば手に余るほどのスペックは正義なんだなと感じさせられた。
とにかく何をするにしても動作面での不満を一切考えなくていいのが最大のメリット。しかも Pixel4はより負荷のかかる90Hz駆動のディスプレイを採用している点からも、余裕のある動作のためには高いスペックは絶対に必要になる。
2 顔認証が爆速&マスク下の認証もできる
(実際に認証している様子。カメラ越しにも関わらず一瞬でロック解除される)
手汗が少し多く出る僕にとって、指先の状態に左右される爆速でロック解除できる顔認証はメリットでしかない。しかも他のAndroid端末でよくあるインカメラを使った「なんちゃって顔認証」ではないので、暗い場所でも認証速度にほぼ影響が出ないのもいい。
顔認証唯一のデメリットとして、マスクをつけた状態での認証ができなくなるというのがある。しかしこれに関しても先程のような工夫を行うことでPixel4は大丈夫なため個人的にはあまり気にしていない。
3 カメラが相変わらず綺麗
Pixel3aでも絶賛したカメラはPixel4でさらに使いやすく進化。望遠レンズを搭載したことでポートレートモードの精度も高くなったし、デュアル露光補正で写真の暗いところ、明るいところをサッと編集してより自分好みの写真を撮影できるようになった。
ただ、やっぱり望遠レンズはそこまで使う機会がないので超広角レンズを積んで欲しかったところ。
4 スマホの快適さを上げる90Hzのディスプレイ
もう全ての動きがヌルヌルで快適。SoCの性能が高いことも相まって通常よりも負荷がかかる90Hzのリフレッシュレートを適用しても動作面には一才問題が出ない。
あとはTwitterやウェブサーフィンでよくやる「ながら読み」もリフレッシュレートが上がって残像が減ったことでより見やすい。
Pixel4の致命的なデメリット
基本的に気に入って使っているPixel4だが、もちろん「不満点がないか?」と言われれば「No」だ。中には「致命的」とも言えるデメリットもある。
1 電池持ちが悪すぎる
Pixel4最大の欠点とも言えるのが「電池持ちの悪さ」。1日Pixel4だけで過ごそうと思うとモバイルバッテリーは必須。
バッテリー持ちを大きく左右するバッテリー容量はiPhone12と同じくらいの「2800mA」。ただPixel4の場合iOSに比べてOSの最適化が難しい上に
- ハイエンドSoC
- 90Hzディスプレイ
- Soliレーダー
などのバッテリーを多く消費するものがたくさん載っているせいで1日のうちに最低1回は充電しないと使えない。結局どれだけ素晴らしい機能が搭載されていても、バッテリーがなければ元も子もない。
少なくともPixel3aを使っていた時は、そこまで電池持ちに不満を感じたことはなかったので「なんだかなぁ...」という感じ。
2 顔認証で第2容姿を追加できない
速度と精度は申し分ないのだが、iPhoneでできる2つ目の容姿を追加のオプションがないのは微妙。このオプションがあればメガネを外した状態とつけた状態それぞれを登録して顔認証の精度をあげるといった使い方ができる。
特にコロナ禍のこの状況だと「マスクを付けた状態」「マスクをつけていない状態」を登録しておきたい。
Pixel4はオススメなのか?
個人的にはオススメしない。確かに面白い機能が載っていてGoogle純正スマホとしての強みも持っているのだが、やはり電池持ちの悪さは全ての人にとって「使いにくい」という印象を与えかねないからだ。
もし、今Pixelが欲しいならPixel4aか5がオススメ。これらの機種は余計なものを削ぎ落とした代わりに
- そこそこの性能
- 綺麗なカメラ
- 電池持ちが良い
などスマホに求められる基本的なところがしっかりしている。
今回の総括
電池持ちの悪さという致命的な欠陥があるものの
- Soli
- Active Edge
- ソフトウェアの力をフル活用したカメラ
- ちょっと遊び心のあるデザイン
からGoogleらしさを感じられる一台なのに間違いはない。
もし、ガジェットとしてワクワク感と無難さを求めているなら「電池持ち」というデメリットを理解した上で購入してみるのは如何だろうか?
今回は以上だ。ではまた次の記事で。