Pixel5がフラッグシップから大きく方向転換したけど個人的にはaラインがあるんだから無印をスペックダウンしてまで価格を下げる必要はなかったと思う
— ケンボウ (@kenbouapple_com) 2020年9月30日
なんかこう…4まであったワクワク感がない感じ
先日Googleの発表会にてかねてより噂されていたPixel5とPixel4a 5Gが発表された(厳密にはPixelシリーズだけではないのだが...)
今回はそんな2020年の新Pixelシリーズを担う2機種の新機能やアップデート点を僕なりにまとめていこうと思う。ちなみに個人的な感想は「無難なスマホが出てきた」というもの。
それでは今回も行ってみよう。
- Pixelシリーズって何?
- 学生Apple信者によるPixel5新機能・アップデート点まとめ
- 学生Apple信者によるPixel4a(5G)新機能・アップデート点まとめ
- 日本国内での販売価格は?
- 今回の総括
Pixelシリーズって何?
Pixelシリーズとは皆さんご存知Googleが自ら開発しているスマホブランドでハードとソフトを同時に開発しているという点では「Android版iPhone」と言っても差し支えない完成度を誇る。
もちろんGoogle純正品なので新Androidバージョンへの適応と最適化、さらにはAIを活用したスマホとは思えない写真が撮れるカメラとれるなどとにかくGoogleの強みをこれでもかと詰め込んでいる。
ラインナップとしてはフラッグシップ機である無印シリーズ(Pixel3、Pixel4など)と一部機能をオミットして価格を抑えたミドルレンジモデルであるaライン(Pixel3a、Pixel4aなど)の2機種。
学生Apple信者によるPixel5新機能・アップデート点まとめ
まずはフラッグシップモデルであるPixel5から。
Googleのスマホの最新機種となるPixel5は前作のPixel4から大きく方向転換されスペックはミドル機並みに。しかし多くの人が重要だと感じるカメラ性能や耐水性能、ワイヤレス充電さらには5G対応などの付加価値を持たせつつ価格を抑えてみんなにとってちょうどいいスマホとなった。
と概要を簡単に説明したところで詳しく解説をしていこうと思う。
1 スペックは前作機からダウン
スマホの快適度に大きく関わってくるSoc(スマホの脳みそに当たる部分)はPixel4のSnapdragon855から落とされてミドルレンジ向けのSnapdragon765Gとなっている。なんとGoogle最新スマホであるPixel5は前作の4よりも性能は低い。なんなら廉価グレードのPixel4a(5G)の基本性能は同じだ。
とは言え別にめちゃめちゃ重たいゲームでもしない限りはSnapdragon765Gでも全然十分。恐らくGoogle自身も「スマホにそこまでの高性能さは入らないでしょ。だったらその分価格を安くするわ」と言う魂胆なのだろう。
2 5G対応
今回のPixel5は最新スマホのトレンドである5Gにしっかりと対応。ただ日本の含む多くの国を含め5Gの普及状況はかなり微妙なので実際にそのメリットを享受できるのは2〜3年かかりそう。
3 パンチホールディスプレイに。Soliゃねーぜ...
Pixel5はPixel4aで採用されたパンチホールディスプレイを採用。そのおかげで画面占有率が上がって小さい本体サイズでもより多くの情報量を表示できるようになったのだがここでPixel4にはあったある機能が失われてしまった。その名もSoloレーダー。
これはPixelの上で手を左右に振ったり手をかざすことで音楽のスキップやピカチュウと触れ合ったりできる機能で前作のPixel4についていた面白い機能だったがまさかの1世代で廃止。
個人的に昨年のPixel4のSoliにはワクワク感を感じていた分1年もたたないうちに廃止されるのは悲しすぎる...実用性はともかくロマンのある技術だったのになぁ。
4 遂に超広角カメラ+広角カメラのデュアルレンズに
Pixel5ではついに超広角カメラが搭載された!ぶっちゃけ望遠カメラでできることはズームで誤魔化せるし、Pixelには超解像ズームという素晴らしい技術があるのだからそこまで重要性を感じない。それよりもあらゆるシチュエーションで使いやすい超広角カメラが乗っていた方がありがたい。
5 本体素材がアルミに変更
今までのPixelシリーズは側面にポリカーポネートを採用していたのだがPixel5からはアルミに変更。しかしここで疑問になって来るのが電磁波を通しにくいアルミでどのようにワイヤレス充電に対応させたのかと言う点。iPhoneもワイヤレス充電に対応させるために背面ガラスデザインを採用しているためGoogleの回避策が気になるところ。
6 ワイヤレス充電とリバースワイヤレス充電に対応
Pixel5はワイヤレス充電をサポート。さらにはワイヤレス充電対応のスマホやイヤホンにスマホ側から充電ができるリバースワイヤレス充電もサポート。これは最近のトレンドやPixel Budsとの連携を狙ったのもあると思う。
7 認証方法が顔認証から指紋認証に逆戻り
ここにきて赤外線を使った顔認証から背面の指紋センサーでの指紋認証に先祖返りする結果に。まぁ今の時期を考えればマスクの装着の有無に囚われずにいつでもロック解除ができる指紋認証の方がありがたいのだが...
学生Apple信者によるPixel4a(5G)新機能・アップデート点まとめ
「どうせ5G対応した以外はPixel4aとそこまで変わらないんだろうな」
と思っていただけに今回のアップデートはかなり驚いた。なんと4G版の4aからスペックアップしてフラッグシップモデルであるPixel5と同様になっただけではなく超広角カメラが追加。カメラ性能だけで言えばPixel5と全く同じ。
kenboapplegadget.hatenablog.com
価格を考えれば十分完成度の高かったPixel4aの弱点とも言われていた部分をうまく解消してきたのが本当にすごい。
1 4G版からスペックアップ
今回のPixel4a(5G)に搭載されているSocはPixel5と同じSnapdragon765G。先ほどもお話しした通りエントリーモデル向けのCPUであるものの動作はかなりサクサクで最低でも4G版のPixel4aより破壊的に動作することが期待できる。
2 5Gに対応
もちろん5Gというなの通りエントリーモデルである Pixel4a(5G)は5G通信に対応。ただこれも何度も言う通り対応エリアがかなり限られている上に普及率がめちゃめちゃ少ないので2020年現在ではそこまで意味をなさないと思う。
3 カメラ性能がパワーアップ。超広角カメラが追加。
4aの微妙なところと言われていたシングルカメラが4a(5G)ではPixel5と同じように超広角カメラが追加されて大幅にパワーアップ。しかもGoogleのカメラはソフトウェアでどんどん新機能が追加されていくため、使えば使うほど畏むなっていくのも特徴。行って仕舞えばドラゴンボールのセルみたいな感じ。
4 ディスプレイサイズが少し大型化
4G版のPixel4aが 5.8インチのディスプレイを採用しているのに対して5G版は0.4インチ大きい 6.2インチのディスプレイ。それに伴って本体サイズも若干大型化している。
ここら辺はiPhone11シリーズと少し似ている気がする(ハイエンドモデルの11 Proよりも無印の11の方がディスプレイサイズが大きい関係と同じようなイメージ)
日本国内での販売価格は?
Pixel5の国内販売価格は74800円(税別)。エントリーモデルであるPixel4a(5G)は60500円(税別)。Google純正スマホである程度使えるスペック、尚且つ5G対応のスマホと考えれば妥当か少し安いぐらいの価格設定だと感じる。
とはいえせめてフラッグシップモデルであるPixel5だけでも1万円高くてもいいからSnapdragon865+とSoliを積んで欲しかった...やっぱりGoogleらしさを貫いて欲しかった感は否めない。
今回の総括
1番の狙い目はPixel4a(5G)
今回の発表会で1番狙い目に感じたのはPixel4a(5G)。廉価モデルのaラインでありながら初めてデュアルカメラを搭載してきたし、基本性能の面ではPixel5と同等。ワイヤレス充電や防水機能を重要視しなければ1番バランスの取れているスマホと言えるだろう。
でもなぁ...色々な人の意見もあると思うが今回のPixelには何故かワクワクしない。こうガジェットではなく「ツール」として発売された感が強くて
「カメラすげーーー!!!」
「Soliすげーーーー!!!」
と興奮できる要素があまりない。もちろん必要十分と言えばそうなのだが言ってしまえばここ最近のiPhoneの発表会と似た印象。
さてSONYやSamsungさらにはGoogleまで最新機種を投入して来た中で残るはAppleのみ。恐らく今月中には新型iPhoneが発表されそうなので今年最後のビックイベントをワクワクしながら待ちたいと思う。
今回は以上だ。ではまた次の記事で。