昨夜2時頃。突如Googleから2021年Pixel最上位モデルであるPixel6とPixel6 Proの一部スペックやそのデザインが公開された。
今回は現時点でわかっているPixel6シリーズの特徴とApple信者である僕から見たPixel6シリーズの感想を記事にまとめていこうと思う。
それでは今回も行ってみよう。
そもそもPixelシリーズって?
日本国内では未だにiPhone一強の体制のため「Pixelっていうスマホ聞いたことない」という方も多いのではないだろうか?
このPixelシリーズはいわば「Android版iPhone」のようなスマホで、Androidを開発しているGoogle自らが手がけたGoogle純正のスマートフォン。リファレンスモデルといってもいい。
- ほぼカスタマイズされていないピュアAndroidが使える
- 最先端のAI技術が随所に散りばめられている(特にAI処理を活かしたカメラがすごい)
- 最低3年間のアップデート保証付き
- Googleの一部有料サービスが無料で使える(Googleフォトの無制限アップロード、YouTube Premiumが3ヶ月無料など)
Googleが強みとする「ソフトウェア」で最新のスマホにも引けを取らない戦い方ができるのが大きな特徴だ。
中でもカメラはスマホのカメラにしてはめちゃくちゃ綺麗。夜景から食べ物の写真までシャッターボタンを一回押すだけでGoogleのAIがめちゃくちゃ鮮明な画像に仕上げてくれる。正直写真撮影に関してはiPhoneよりもPixelの方が優れていると思う。
kenboapplegadget.hatenablog.com
実際、僕も一時期はメイン機をPixel4にしていたほどPixelの佇まいやカメラ性能の良さは気に入っている。
Pixel5の悲劇
そんなPixelシリーズは今年のモデルを含め6世代目になったのだが、昨年出たPixel5で大きな方向転換があった。それが今までのハイエンド路線をやめて多くの人が買いやすい、使いやすいと感じる無難なスマホにするというもの。
kenboapplegadget.hatenablog.com
これがとにかく残念でしかなかった。「元々普及価格帯のaライン(Pixel4a)があるんだからフラッグシップモデルはハイエンド路線を貫いてくれよ!!」とどれだけ心の中で叫んだことか。
僕が使っていたPixel4と比べると
- 基本性能は2分の1に
- 3D顔認証、Soliレーダー(物体の動きを認識するセンサー)等が廃止
- Active Edge(サイドを握ることでGoogleアシスタントを起動できる機能)が廃止
- 画面上スピーカーの音質劣化
かなりの部分がグレードダウンしてしまった。よりにもよって「ガジェット」としての面白みを感じるような機能ばかり削られた。
もちろん普通にスマホとして見れば
とかなり使いやすいスマホであることに間違いはない。でも「そうじゃないんだよ!!!!」と僕は納得しきれないまま2020年を終えることになった。
Pixel6シリーズの希望
そんな中、Googleが今年のフラッグシップモデルとして打ち出してきたのがこのPixel6とPixel6 Pro。
一つ言わせてほしい...
デザインが大幅に変わってるし....!しかも独自SoC採用って...これは久々に面白いスマホなんじゃないの!?!?
とにかく昨年までのPixelとはわけが違うぐらい外見、中身ともに大幅なパワーアップを遂げていて個人的にはPixel4以来のワクワク感を感じる。
ここからは気になるPixel6シリーズの3つの大きな特徴について現在わかっていることを踏まえてまとめていこうと思う。
Pixel6&Pixel6 Pro3つの大きな特徴
1 独自SoCを採用
今までPixelは多くのAndroidスマホと同じSnapdragon製のSoCを採用してきた。しかしPixel6はAppleと同じように「Tensor」と呼ばれる自社開発の独自SoCを採用。
実は独自SoCの開発はPixel3が発売された4年前から既に始まっていたようで、ここにきて採用したのは「Pixelの強みであるAIや機械学習を用いた機能を強化するには他社製のSoCだと役不足」とのこと。いやぁ...理由までGoogleらしい。
性能としてはSnapdragon865より少し下という意見もあれば、ミドルレンジ向けのSnapdragon780と同等とも言われているなどわからない部分は多いが、少なくとも昨年のPixel5よりは上かPixel4と同等ぐらいの性能になるだろう。
個人的にはスマホでゲームをすることがないのでPixel4と同等の性能が出てくれれば十分。今年のPixelはスペック的に十分ハイエンドといってもいいと思う。
2 カメラセンサーの刷新
続いてPixelの強みであるカメラ。ノーマル版のPixel6のカメラ構成は昨年のPixel5と変わらず超広角と広角のデュアルレンズなのに対し、Pixel6 Proは散々望まれていた
- 広角
- 超広角
- 望遠
のデュアルレンズカメラに。さらに両モデル共通してセンサーサイズが大型化して旧モデルに比べて1.5倍の光を取り込むことが可能。今までソフトウェアに依存しまくっていたカメラ部分がハードウェア面でも強化されたことで元々定評があったPixelのカメラはさらに進化しそう。(Google自身も写真性能の向上を今世紀最大と謳っている)
ブログをやっている身からすると、被写体を歪みなく撮れる望遠カメラの存在は結構ありがたかったりする。特にPixelはある程度ズームしてもAI解析によって鮮明さを保てるので評価高い。
3 デザインの刷新
Pixel5までのシンプルなデザインから一転、Pixel6はガジェット感を全面に出した特徴できなデザインになっている。
特出すべきはカメラデザインとカラーで異なる2トーンの色を組み合わせているところ。ブラックモデルやシルバーモデルなんて最高にカッコいい。(語彙力)
Pixel6は成功するのか?
おそらくこのPixel6は一般受けというよりはガジェオタに売れるモデルな気がする。
Googleの公式サイトには載っていないが、現在判明しているスペックを見ても
- Google独自のSoC(Snapdragon780以上865未満の性能)
- センサーサイズの大きいデュアル、トリプルレンズカメラ
- 90Hzもしくは120HzのSmooth Display
- 画面内指紋認証付き
ガジェオタが心そそられるものばかりで、Pixel5のような番人受けするものではない。また様々な機能強化の伴って値上げもされるだろう。そうなれば昨年の「買いやすい、手が出しやすい」という印象も無くなってしまう。
個人的に値上げは仕方ないにしても「スペック、付加価値に見合った適切な値段設定」が必要だと思う。少なくともPixel4と近い値段で売り出して欲しい。
今回の総括
Googleの方向性がついに定まる。久々にワクワクできそうなスマホ。
昨年の「ハイエンド→ミドルレンジ」になってから1年でハイエンドに逆戻りというある意味「迷走」とも言えるPixel6シリーズの方向性。ただ逆に言えばこのPixel6でGoogleのやりたいことや向くべき先が定まったといってもいいだろう。
- AI技術をフルに活かすための独自SoC
- ハード面ソフト面ともに強いカメラ
- Android12との相性
- 完全に刷新されたデザイン
現時点でもワクワクできるポイントがたくさんある。早く秋の発表で価格含めて詳細を出して欲しいところ。
今回は以上だ。ではまた次の記事で。