先日AirPodsの後継機として購入したBeatsXが初期不良個体で3日で返品する羽目になったわけだが、今日ようやく新品のBeatsXを受け取る事ができた。
今回はその新しいBeatsXを簡単に開封した後に前の個体からの使用感レビューを行おうと思う。少しでもBeatsXを購入するきっかけになれば嬉しい。
それでは今回も行ってみよう。
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今回レビューする商品
今回レビューする商品はこちら
ご覧の通りレビューする商品自体は全く同じなので詳しい仕様を知りたい方は以前の開封レビューの記事を参照していただきたい。
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サクッと開封
以前は白の箱をベースにBeatsのロゴマークが刻印されていたのに、今回購入したBeats Xはブラックをベースとしたシンプルなデザイン。初めて届いたときは「間違いの色が届いたんじゃないの!?」と焦った。
個人的にブラックのカラーもあいまったこのシンプルな新パッケージが好き。
上には少し控えめな「8時間のバッテリー寿命」を伝える文字
下にはBeatsXの文字が。なんというかAppleらしさを感じるような書体。
サイド
裏面の説明。BeatsXのロゴマークが消えている。
勿体ぶらずに開封!
お久しぶりです。
内容物は以下の通りで
- BeatsX本体
- Lightningケーブル(Beatsのロゴマーク入り)
- イヤーチップ(小・大・特殊な形状のやつが1種類ずつ付属)
- 説明書類
で以前と変わらず。個人的には外に持ち運んで使う事がほとんどなので以前付属していたシリコンケースぐらいはつけて欲しかった...
BeatsX本体を取り出していく
うん。デザインは全く同じ笑
早速使いたかったのだがどうやら新品は充電がされていなかったため軽く充電して歩きながら使うことにした。
プチ使用感レビュー【メリット編】
1 ノイズキャンセリングではなくてもそこそこ遮音性は高い
流石にAirPods ProやMDR-1000Xのようにノイキャンを搭載したイヤホン・ヘッドホンには見劣りするが、それでもカナル型ゆえに音楽さえ流してしまえば外の雑音はほぼ気にならなくなる。
イメージ的には街の喧騒やカフェなどのガヤガヤした雑音ぐらいなら音楽との組み合わせでかき消せる。逆に飛行機や電車などの「ゴォーー」という低い音は音楽を流していても若干聞こえてくるので完全に消し切るのは難しいと言えるだろう。
2 AirPodsよりもラフに扱える
基本的にBeatsXは使わない時は首にかけて運用することになる。AirPodsだと使わない時はいちいちケースに戻さないと無くしてしまう事があるのでその点BeatsXの運用方法はAirPodsに比べてラフに扱える印象を受けた。
また後で紹介するデザインも相まって首掛け運用はとても楽でいい。
3 W1チップは至高
AirPodsをはじめとするApple製のイヤホンを語る上で外せないのが「Apple製品との連携機能」。もちろんBeatsXも例外ではなくAppleが開発した「W1チップ」が搭載されている。
しかもこのW1チップがとても賢く
がとても簡単。しかも動作が非常にスムーズなので正直一度なれたらもう病みつきになるぐらいの快適さだ。
外出先でMacやiPadを使い分けながら使う僕にとって「使いたいデバイスにサッと切り替えができるかどうか」は最重要ポイント。BeatsXはそんな僕のわがままを叶えてくれる貴重なイヤホンなのだ。
4 ラフな使い方を実現する「絶妙」なコードの存在
BeatsXの快適な使い勝手の実現に一役買っていると思うのがこのコード。ご覧の通りBeatsXのコードはネックバンドがある分他のワイヤレスイヤホンに比べて結構長い。
このネックバンド部分がラバーっぽい素材になっていて首からずり落ちることを防いでくれる上に、コード部分に遊びができるのでこんな風に片耳だけで使う時もコードが引っ張られて外れる事がない。
個人的には「有線イヤホン」と「ワイヤレスイヤホン」の中間のような使い勝手で気に入っている。
5 汚れが目立ちにくい&メンテナンスが楽
初代AirPodsの時に深刻だったのが汚れ問題。写真の通り結構耳垢が溜まって汚い状態に....しかも綿棒などを使わないと掃除できないこともあってメンテナンスがとてもめんどくさかった。
BeatsXの場合カナル型になるので...
イヤーピースとイヤホン部分を分離させて簡単にメンテナンスできるし、そもそも汚れが目立ちにくい。
ここも先ほどのデザインと同じぐらいに好印象なポイントだ。
プチ使用感レビュー【デメリット編】
1 付け心地の軽快さが微妙
左右を繋ぐコードが存在しないAirPodsと違ってBeatsXにはコードがある。さらに耳を塞ぐカナル型なのでイヤホンをつけている状態での「軽快さ」がAirPodsよりも劣る。
AirPodsの時はそこまでイヤホンを使っているというよりは「脳で音が響いている」ような感じだったのでこの感覚になれていく必要がありそうだ。
2 電源つけたかどうかが分かりにくい
AirPodsだと「使いたい時に電源オン、使い終わったら電源オフ」というシンプルなシステムで電源のオンオフを意識する必要はなかった。
しかしこのBeatsXには自動で電源のオンオフをしてくれる機能はない。全て手動で電源を入れたりしてやらなくてはいけないのだが、特に電源のオンが非常に分かりにくい。
というのも電源を入れても特に音が鳴るわけでもなく、ペアリングされてからようやく音が鳴り出す仕様なので耳につけた状態で電源をつけようとすると1回でオンにできない事が多い。
「ピピっ」という音でもいいから電源をつけた時に何かしらの音がなってくれる仕様だともっと良かった...
3 バッテリーを気にしてやる必要がある
BeatsXなどのワイヤレスイヤホンの最大の欠点は「バッテリーを気にして定期的に充電を行う必要がある」事。
「だったらAirPodsも同じじゃないか?」と思うかもしれないがAirPodsはケースに戻すだけで簡単に充電はされる上に、仮にケースの充電が切れそうになってもイヤホン自体は使えるのでそこまで問題ではない。
無論BeatsXは電源を落とせば自動で充電がされるようなシステムではない。故にバッテリー残量を気にしながら定期的に充電をしてあげる必要があり「あぁめんどくさいな...」と感じてしまう。
一応2分の充電で2時間再生できる「Fast Fuel」には対応しているがAirPodsとは違って充電中はイヤホンを使うことはできないわけで「気軽さ」にかけている気がする。
4 タッチノイズ問題
Appleが大好きなんだよさんをはじめ多くのレビュアーさんが口を揃えていうのが「タッチノイズ問題」。実際に使ってみて「確かにタッチノイズが酷いな」と思う場面もある。特に歩きながら使っていると足音の「ズシン、ズシン」という音だったり、風切り音が気になる感じ。
ただこの問題はコンプライのチップを買えば改善する問題ではあるため、そこまでデメリットに感じる点ではないだろう。
5 高音域が若干苦手な印象...
以前のBeatsのような「ドンシャリ系」の音よりはだいぶバランスの取れた音にはなったと思うが、それでも高音域が出し切れてなくて「シャリシャリ」している部分もちらほら....具体的にはflipsideやhalcaのような「高めの女性ボーカル」の曲を聴くとそういった印象を受けた。
とはいえ音質は人によって感じ方が違うし、音楽体験を損なうほどのことではないので音質に関してはこれくらいにしておこうと思う。
BeatsXは誰にオススメなのか?
- Apple製品を中心にガジェットネットワークを組まれている方
- 1つのイヤホンを複数の機器で使い回す方
- 予算が1万円以下、もしくは1万円強までしか出せない方
僕がBeatsXをオススメするのはこの3つの条件に当てはまる方。正直この条件に2つ以上当てはまらないのであればBeatsX以外のイヤホンをオススメする。
例えば予算が2万円まで許容できるのであればそこまでバッテリーを気にする必要のないAirPodsやノイキャンのついたWF-1000X M3を買った方が幸せになれるだろう。
逆に1万円以下でアップル製品との連携機能が優れたイヤホンを探している方はBeatsXが最も有力な候補といえる。先ほども書いた通りBeatsXにもAirPodsと同じチップが搭載されていて(厳密には1世代前だが...)1クリックで「デバイス間同士の切り替え」や「ペアリング」を行う事が可能。AirPodsにできる基本的なことはBeatsXでもできる事が大半なので「Apple製イヤホンの入門機」としても最適なのではないだろうか?
今回の総括
iPhoneユーザーにとっての「1万円台ワイヤレスイヤホン」の最有力候補はこれだ!
「AirPods欲しいけど少し高いなぁ...」
「あんまりワイヤレスイヤホンを使った事がないから不安だなぁ...」
と思う方も多いのではないだろうか?そんな方にこそBeatsXは本当にオススメ。
価格も1万円強と手が出しやすい価格でありながらApple製品との連携機能も完璧、音質も音楽を楽しむには十分だ。ぜひiPhoneユーザーの方で「コスパの優れているワイヤレスイヤホン」を探しているのであればこのBeatsXも検討してみて欲しい。
今回は以上だ。ではまた次の記事で。