普段ブログをやらせてもらっている関係で
「これからiPadを買いたいのですが無印とAirどっちがいいですか?」
という質問を最近いただく事が多い。(先日リアルの知人にも同様の質問をされた)
kenboapplegadget.hatenablog.com
以前無印とAirをスペック面から比較して「どちらがいいか」という記事を書いたが、恐らく実機比較した方がわかりやすいと思うのでこの記事では無印iPadとAirを両方使って「どういう人におすすめなのか?」というのを結論づける予定だ。今iPadの購入を悩んでいる方の助けになれば嬉しい。
それでは今回も行ってみよう。
無印iPadとiPad Air(2019)を両方使って分かった事
1 サイズ感は9.7インチの方がいい
10.5インチは9.7インチとほとんどサイズが変わらないので「使い勝手は同じようなものだろ」と思っていたのだが、実際に使い始めてみると取り回しのしやすさという意味では9.7インチの方が優れていると感じた。
少し小ぶりに作られている分、殆どのワンショルダーバックには入るし手に持った時のホールド感も10.5インチよりも良い。またベゼルが太い分しっかりと保持できるので持っていて疲れてくる事が少ない。
どうしても10.5インチはベゼルが細い分、持ち方を気にしながら使う必要があるのでそういったことを気にしなくても良いという面では9.7インチは素晴らしいと思う。
こうしてみるとジョブズの考えた「9.7インチ」というサイズは「いかに考え抜かれたサイズか」というのがお分かりいただけるだろう?
(初代iPadが9.7インチになった経緯が知れる最高の書籍がこちら。Apple好きなら絶対読むべし)
2 ディスプレイの完成度はAirの方が高い
これは検証レビューをする以前からわかっていたことなのだが、僕はどうしてもディスプレイの仕様の違いが気になってしまった(無印を買わなかったのもディスプレイの仕様が微妙だったから)
kenboapplegadget.hatenablog.com
無印iPadにはガラス面とディスプレイ面が近い「フルラミネーションディスプレイ」が搭載されていないので、映像や画像が表示される部分が奥まって見えるという欠点がある。
一方Airやminiなどは「フルラミネーションディスプレイ」が搭載されている分、画面が奥まって見えることもない。また「反射防止コーティング」がされている分、光の映り込みが少ないので画面が見にくいこともない。
初めてiPadを買う方にとっては些細な違いだと思う。しかしフルラミネーションディスプレイ搭載のiPadを使った事がある方や、Apple Pencilの書き心地を重要視される方にとってはこの差は結構大きいのでAirの購入をお勧めしたい。
3 動作的にはそこまで大差がない
カタログ性能では大差があるように見える「チップ性能」は実際に使う分にはどちらも殆ど支障なく使えた。
今回の検証に使った無印iPad(第5世代)はiPhone6s相当のチップを搭載しているので最新版との比較ではないが、TwitterやYouTubeを見たりする分には僕の使っているAirと同じようにみる事が出来た。おそらく性能の上がっている無印iPad(第6世代)ではもう少し動作が快適になっているとは思う。
もちろんアプリケーションの切り替えやTouch IDの認証の速さはAirの方が断然快適なので、無印iPadでは細かい面での不備が出てくるかもしれない。
4 カメラ性能は若干Airが優勢
この画像を見てもらったら分かる通り無印iPadとiPad Air(2019)に搭載されているカメラの性能は全く同じだ。厳密にいうとインカメラの性能はAirの方が上だが...
(左がAir、右が無印)
試しにMagic Keyboard、Apple Pencil、iPhone7をアウトカメラで撮影してみたところ、若干Airの方が明るく撮れているなぁという感じになった。ここら辺はA12 Bionicに搭載された「Neural Engine」の力でうまく処理しているのだろう。
ただiPadを使って写真を撮る機会というのは殆ど無いと思うので、カメラに至っては「これくらいだな」という程度に思っておくのがベスト。
5 結局できることは変わらない←最重要
無印だろうがAirだろうが根本的なできることは変わらない
この記事を書くまでの間無印iPadとiPad Air(2019)を使ってきたが、サイズ感などが似ている2機種では性能差を差し引いても大きく出来る事は変わらなかった。
ディスプレイサイズもほとんど同じだし、どちらのiPadも十分すぎるほど高性能で挙動もそこまで悪くない。
というか両方とも「iPad」なので性能差があってもそれを活かしきれていない気がする。(特にProモデルに言えること)
iPad Air(2019)を買うべき人
これら3つの条件に当てはまる人たちだと思う。特にディスプレイの違いについては僕のように不満に感じる人もいるので、「後悔しない」という名目で購入するならありだが、2019年5月現在Apple Storeにはコスパ最強の「iPad Pro10.5」が入荷される事があるためそちらを待ってみるのもオススメ。4スピーカーは1回体感するともう戻れないぐらい素晴らしい。
無印iPadを買うべき人
この答えはただ1つ。初めてiPadを購入する全ての人だ。
iPadを導入するには
- ケースや充電ケーブルなどのアクセサリー
- 保護ガラス
などの初期費用が嵩んでくる。ケースなんかはなかったら非常に不便だろう?
だからこそ初めの方は無印iPadから入って、浮いた金でほかのアクセサリー品を買う。そしてiPadを快適に使える環境を築くべきだ。Proモデルなどを買うのはそこからでも遅くない。
管理人が独断と偏見でオススメするのはこっち
特に何のこだわりがないのなら無印iPadとApple PencilやAirPodsを買うべきだ
先ほども言った通り無印iPadでも十分Airと大差なく動作するし、なによりも差額でApple PencilやAirPodsを一緒に買った方が生活が確実に変化する。
実際僕もAirPodsやApple Pencilを購入してから日々のタスクをこなし方や音楽の聞き方が変わった。冗談かもしれないが僕は本気で買って良かったと思っている。
今回の総括
エントリーモデルを使いこなせ!
僕はiPad Air(2019)を買うまでずっとiPad Air2を使っていた。性能的にもだいぶきつい面はあったが、それでも僕がProモデルに買い換えなかったのは出来る限り「エントリーモデルの性能を使いこなせるようになろう!」と思っていたから。
たしかにProモデルは魅力的だ。ただそのスペックを使いこなせるのはエントリーモデルをしっかりと使い込んだ人達だと思う。現に僕の知り合いでProモデルを買った人のほとんどは無印iPadやiPad Airなどのエントリー向けのiPadでスペックを見定めた人がほとんど。故に僕は「初めてのiPadにはエントリーモデルを購入してスキルを磨くべきだ」と言い続けている。
最後に!もしこの記事を読んでiPadの購入に踏み切ってくれたら本当に嬉しい笑
今回は以上だ。ではまた次の記事で 。