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昨晩のWWDCにて新設計のM2チップと合わせて約4年振りに大幅刷新されたMacBook Air(2022)が発表された。
今回はそんなMacBook Air(2022)の新機能やスペック、改善点をまとめつつ「どんなマシーンなのか」について僕なりに考察をしていこうと思う。
それでは今回も行ってみよう。
MacBook Air(2022)の概要
一言で言うなら「中身も外見も大幅刷新された新型モデル」。冒頭でもお話しした通り2018年モデル以来のデザイン刷新を始め
- 性能
- ディスプレイ
- スピーカー
- カメラ
などが強化。現在発売されているMacBook Pro14インチとかなり近いものになっている。(より詳しいスペック、並びに前モデルとの比較は以下の表もしくはApple公式サイトを参照)
MacBook Air(2022) |
MacBook Air(2020)M1 |
|
---|---|---|
SoC(CPU) |
Apple M2(最大8コア) |
Apple M1(最大8コア) |
Apple M2(最大10コア) |
Apple M1(最大8コア) |
|
メモリ |
8GBユニファイドメモリ (最大24GBまでカスタマイズ可能) |
8GBユニファイドメモリ (最大16GBまでカスタマイズ可能) |
ストレージ |
256GB (最大2TBまでカスタマイズ可能) |
256GB (最大2TBまでカスタマイズ可能) |
ディスプレイ |
13.6インチ Liquid Retinaディスプレイ (ノッチ付き) |
13.3インチ Retinaディスプレイ |
スピーカー |
4スピーカーシステム (空間オーディオ、ドルビーアトモス対応) |
ステレオスピーカーシステム |
カメラ |
1080p FaceTime HDカメラ |
720p FaceTime HDカメラ |
マイク |
指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイ |
指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイ |
拡張性 |
MagSafe3、USB4(Thunderbolt3)×2 (最大6K60Hzのディスプレイを1枚拡張可能) |
USB4(Thunderbolt3)×2 (最大6K60Hzのディスプレイを1枚拡張可能) |
バッテリー持ち |
最大15時間のワイヤレスインターネット 最大18時間のApple TVアプリのムービー再生 |
最大15時間のワイヤレスインターネット 最大18時間のApple TVアプリのムービー再生 |
価格 |
164800円〜 |
134800円〜(値上げ前は約11万円〜) |
ただし、今回は円安の影響からかMac全体が10〜15%ほど値上げ(3〜6万円)されたためエントリーモデルにも関わらず、スタート価格はなんと約16万円。値上げ前の2020年モデルが11万円(販売サイトによっては10万円)だったことを考えると今回の値上げ幅がどれだけ高いかお分かりいただけるだろう...
学生Apple信者によるMacBook Air(2022)新機能・スペックまとめ
軽くMacBook Air(2022)の概要に触れたところで、ここからはより具体的に各スペックをまとめていこうと思う。
1 基本性能
今回のMacBook Air(2022)にはM1の後継となるM2チップが搭載されているため
- CPU性能
- GPU性能
- 最大メモリ量
などが全体的に向上。M1と同じ消費電力でありながらも「より高性能」な動作が可能になった。
ただし、Intel→M1ほど革新的な性能アップでは無いので(あくまでも順当なアップデート)基本的にこの性能差を体感できることは無さそう...
2 ディスプレイ
まずディスプレイのパネルがiPad Pro11インチやiPad Air(2022)にも採用されているLiquid Retinaディスプレイに変更されたことで、色の表現力が向上。そしてMacBook Pro14インチのようにベゼルレス化が行われ、カメラ部分はノッチになっている。
これは賛否両論分かれると思うが、今回のMacBook AirのデザインはMacBook Pro14インチを踏襲しているため個人的にはこれも順当な変化だと思っている。
3 カメラ
カメラ部分のノッチ化に伴い、画質は720pから1080pに進化した。
ウェブ会議やオンライン授業などでウェブカメラを使うことが多い昨今だとこのアップデートは非常に助かる。
4 スピーカー
スピーカーはステレオスピーカーから4スピーカーシステムにアップデート。(何気に空間オーディオとドルビーアトモスの再生にも対応している)
流石にMacBook Pro14インチや16インチに積まれている6スピーカーシステムほどでないにしても、エントリーモデルでそこそこの音質のスピーカーがついていると言うのはかなり魅力的なのではないだろうか?
5 拡張性
USB-Cポートの仕様(USB4/Thunderbolt)は変わらないものの、今回のMacBook Airでは2017年モデル以来のMagSafeポートが復活した。
これにより2つしかないType-Cポートを使わなくても、充電と給電を行えるようになった!...のだが、一度Type-C充電の便利さに慣れてしまうとMagSafe3を使う気は起きない((ボソッ…
というかUSB PDの規格以上の電力を必要とする化物M1 Maxを搭載したMacBook Proならまだしも、USB PD規格内でせいぜい30Wほどしか必要としないMacBook Airで充電専用ポートを復活させてのは正直謎すぎる(まぁ「例のアレ」よりはマシなのだが)
6 デザイン
ご覧のようにMacBook Air(2022)のデザインは昨年発売されたMacBook Pro14インチを踏襲したような「フラット」、かつAirらしい「薄さ」を両立させたものに刷新された。
個人的な意見を述べるならこのデザインは
- 新しさ
- Airらしさ
を上手い具合で両立させたように見えるので好印象。少なくともリーク情報であったような白ベゼルでカラフルなモデルよりは何百倍もかっこよく見える。
7 価格
20万円ほどするようなPCと互角に戦える性能を持ちながら10万円という破格の値段で販売が開始された先代から一転。円安や世界情勢等の影響からか今回のMacBook Air(2022)のスタート価格は16万円とエントリーモデルとしては「少しお高い」と感じるものになってしまった...
うーん...アップデート内容自体はとても素晴らしいのに、価格だけがなんとも言えない残怨嗟を醸し出している感がある。フルモデルチェンジとはいえ16万円は少しいただけない((ボソッ…
MacBook Air(2022)はオススメなのか?
結局のところ「16万円と言う値段をどう見るか」によってMacBook Air(2022)のオススメ度は大きく変わる気がする。
というのもアップデート内容だけで見れば
- 性能向上
- 諸々の装備の質も向上
- デザインの刷新
等のかなり魅力的なアップデートが行われているからだ。
ただ諸々の世界情勢による価格が足を引っ張っているようにも見える...でもなぁ...今回のイベント終了後にMacは軒並み値上げされてるしなぁ...昨年と違って今年のMac選びは非常に難航しそうだ((ボソッ…
今回の総括
価格!価格!価格ぅ!!!!!
こんなことを言うのは野暮かもしれないが、本当にこれ。「あと1〜2万円安いだけでも評価はかなり違ったのになぁ...」と心の底から思っている。
なんだかんだ近年のMacBook AirはMacの入門機的な位置付けだったこともあって、この大幅な値上げは新規ユーザー参入の敷居を上げてしまう気もする...本当にどうなるんだろうか((ボソッ…