kenboapplegadget.hatenablog.com
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先日のAppleの発表会で未来のMacとも言えるApple Silicon搭載Macが発表され、この記事を読んでくださっている方の中には購入を検討している人もいるのではないだろうか?
個人的にはそんなに急いで購入するものでもないと思っているのだが、それは一旦おいておいてこの記事ではあえて「今」購入するならAirとProのどちらがいいのかを比較検討していこうと思う。
それでは今回も行ってみよう。
まず初めに...カオス
正直言って今回のAirとProは使い勝手に直接関係してくる違いが驚くほどない。本当に。強いていうならデザインとTouch Barの有無ぐらいしか違いがない。
というのもAppleがM1チップの詳細を公開していないから。今まではIntel公式ページに行けば
- コア数
- 動作周波数
- Turbo boost時の動作周波数
- キャッシュメモリ
などCPUの性能の指標となる数字がわかったのだが、今回のApple Siliconは
- コア数
- 内部構造
ぐらいしか分かっていない。しかも今回発表されたAir、Pro、miniに採用されているのはどれも「M1チップ」としか書かれていないので各モデルでどれだけの性能差があるのかもいまいちわからないのが現実。
故に「スペック」で選ぶのは難しく最終的には「デザイン」で選ぶぐらいしか方法がない。解説のやりがいを感じるけどこれは難しすぎる(´;ω;`)ブワッ
MacBook Air(M1チップ版)かMacBook Pro(M1チップ版)を徹底比較
1 スペック
先ほども書いた通り表記上のスペックは全く同じだし、前モデルからのスコアの伸びも全く同じ。
ただ個人的には総合してProの方が高いと思っている。Proには高負荷時にも安定したスペックを引き出せる冷却ファン(Airはファンレス)がついているのとMacBook Pro(M1チップ版)との性能比較に使われているMacがMacBook Pro下位モデル(2020)のカスタマイズモデルだから。(ちなみにAirの比較には2020年モデルのカスタマイズモデルが使われている)
実はAirとProは名前こそ「Core i7」を使っているもののほぼ別物に近い。もう少しわかりやすく説明するなら回転寿司のお寿司(Air)と回らないお寿司(Pro)の差だと思って貰えばいい。
当然Proに使われているCore i7の方が性能は高く、同じ数字をかければProの方が上になる。ただこれはあくまでも「数値上」だけの違いなので実際に使ってみるまでは詳しいことはわからない...
ちなみにその他
- ストレージ
- メモリ
の最大搭載量はどちらも全く同じ。スペックに関しては「Apple Siliconの性能差がどれだけ出るのか?」ぐらいと言えるだろう。
2 ファンの有無
「低発熱」も1つのメリットであるM1チップを採用したことにより、MacBook Air(M1チップ版)にはCPUを冷やすためのファンは存在しない。めちゃくちゃ静か。
一方のMacBook Pro(M1チップ版)には従来通りファンを搭載。しかし従来モデルよりも排熱性能がアップしたファンを搭載している。
ファンを搭載する・しないに関してはユーザーによって賛否両論なのだが、そもそもMacBook Airを買うユーザー層は動画編集などの重たい作業をしない(=CPUがほかほかになる可能性が低い)のに対してMacBook Proユーザーの多くは動画編集などの重たい作業をガンガンこなす(=CPUが冷やしきれない可能性が高い)のでユーザーの使用層を考えればそんなに問題にはならないと思う...
ぶっちゃけファンの音はうるさいためどれだけ作業をしても「静か」なAirは結構魅力的だったりする。
3 ディスプレイ
どちらもディスプレイサイズ、高色域(P3)をカバーしている点では同じ。唯一違うのは画面を最大限まで明るくした時でAirが400ニト、Proが500ニトと若干Proが明るい。
とは言えこれもよほど直射日光がひどい場所で使わない限りはわからないので気にする必要は全くない。どちらもパソコン業界最高水準とも言えるディスプレイを積んでいる。
4 Touch Bar
ProとAirの大きな違いとしてTouch Barの有無が挙げられる。
Touch BarとはMacBook Proシリーズのキーボード上部についているタッチパネル式のインターフェイスでアプリに応じて最適なアイコンやボタンを表示してくれるのが大きな特徴。
もちろんワクワク感を感じるのはよく分かるのだが、僕の知る限り「Touch Bar最高!」と言っている人はごく一部でほとんとの人は「別になくてもいいかな」と思っている割合の方が高い。
Airの方はTouch BarこそついていないがMacのロック解除に便利なTouch IDはついているのでTouch Barのロマンに魅力を感じる人以外は気にする必要のないポイントだ。
5 バッテリー駆動時間
バッテリーの最大駆動時間はProの方がProよりも2時間長い(Airが18時間、Proが20時間)
前モデルとバッテリー容量がそんなに変わっていないはずなのにそれぞれ6〜8時間ほど駆動時間が多くなっているのは本当にすごい。まさにApple Siliconの賜物。
6 スピーカー性能
Proは「ハイダミックレンジステレオスピーカー」というワンランク上のスピーカーを採用。しかし個人的にはAirと聴き比べてそんなに差がなかったように感じた。
というかここ2〜3年のMacBookシリーズ全般のスピーカーはかなり音質が良く、Proでなくちゃいけないという理由がない(16インチは別格)
7 デザイン
- 性能は同じ
- カスタマイズオプションもほとんど同じ
- Touch Barの違いのみ
となればもう好きなデザインで選ぶしか道がなくなってくる。
MacBook Proは全体的に角ばっていて無骨なラップトップという印象
一方Airは先端がジェッジシェイプになっていてProの「無骨な感じ」よりは「気軽さ」や「手軽さ」を感じるようなデザインとなっている。
またカラバリはAirが3種類(スペースグレイ、シルバー、ゴールド)に対してMacBook Proは2種類(スペースグレイ、シルバー)と少ないのもデザイン面での大きな違い。
8 価格
最小構成モデルどうして比較すると
- Air→104800円(税別)
- Pro→134800円(税別)
で価格差はちょうど3万円。
しかしこうしてProとAirを比べたときに価格の高いProの付加価値(主にTouch Bar)に魅了を感じるかと言われたらかなり微妙。それに3万円という金額はApple製品で言えば
- AirPods Pro
- Apple Watch SE
- HomePod mini
を購入できるラインになってくるし、Apple製品以外でも
- 4Kディスプレイ
- ドッキングステーション
- USB-C ハブ
などの周辺機器を購入することだってできる。(これに関してはおすすめのアクセサリーまとめ記事をぜひ読んでほしい)
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実際多くの人はTouch BarよりもMacの周辺機器が整っていた方が生活が豊かになるはずだ。
それにApple製品は複数の製品を組み合わせてこそ真価を発揮するもの。Macの魅力を最大限に活かすためにもTouch BarではなくAirPodsをはじめとするそのほかのApple製品にお金を使ってみるのは如何だろうか?
個人的にオススメするのは?
現時点でオススメするなら絶対にMacBook Air(M1チップ版)
Proと比較して
- 値段
- スペック
が最も無難にまとめられているのとラップトップ故に「それだけ買えばすぐに使える」という手軽さが魅力的。また先ほども書いたようにProについている付加価値は絶対に必要なものでもないのに価格が3万円も上がる。これお金の使い方としてかなり勿体無いので3万円のお金を有意義に使えるという点でもAirをおすすめしたい。
今回の総括
あくまでも「今」購入するのにこだわる人向け。基本的に今購入するのはオススメしない
個人的に実用的に使えると証明されていない段階でのApple Silicon搭載Macの購入はかなりリスクが高いのでレビューワーさんの意見がある程度聞けるようになった段階で購入すればいいと思う。
それに今どうしてもMacが欲しいという場合でも整備済み品や一部モデルでIntel版が継続販売されており無難さで言えばかなり有力な選択肢になるはず。検討してみて欲しい。
今回は以上だ。ではまた次の記事で。