僕自身、普段はAirPods Proを使っているのだが、訳あってAnkerが発売している8000円の完全ワイヤレスイヤホンを触れる機会を得た。(提供ではない)
今回はスマホ周辺機器でもお馴染みAnkerが発売する「SoundCore Life P3」というイヤホンを開封レビューしていこうと思う。最初に言っておくと、AirPods Pro使いである僕でさえこのイヤホンの完成度の高さには度肝を抜かれた。
まずは結論
ということでまずは結論から。
「迷ったらこれを買え」と言えるほどのクオリティーの高さ。8000円でこれは安すぎ。
というのは僕の結論。
今から僕も使っているAirPods ProやSONYのWF-1000XM4とも比較を行っていくが、搭載されている機能と値段を考えれば「これめちゃくちゃコスパがいいな」と納得していただけると思う。
今回紹介する商品
そんな「めちゃくちゃコスパが良いイヤホン」ことSoundCore Life P3が今回紹介させていただく商品。
実はSoundCoreシリーズの発売を手がけているのは、モバイルバッテリーや充電器等でお馴染みAnker。そのため
- 確かな品質
- 確かな保証(交換、返品が爆速)
なのは折り紙付きで、例に漏れず「SoundCore Life P3」も高いクオリティーの製品であることは間違い無いのだが、僕が一番訴えたいのはそこじゃない。
SoundCore Life P3は全部入りで8000円
こいつの一番やばいところ。それは
- ノイキャン
- ワイヤレス充電
- 耐水
の3点拍子が揃っていてお値段8000円〜(ブラック以外は9000円)とめちゃくちゃお求めやすい金額設定であること。もうね...価格破壊もいいところだ。
特にワイヤレス充電はSoundCore Life P3の2倍ほど値段のするイヤホンにもついていないことが多い中、8000円という価格でしっかり対応しているのは本当に凄い。というのも今まではSoundCore Life P3についているスペックが全て載ったイヤホンを購入する場合だと最低でも2万、最高で4万円ほどの出費が必要だったから。
例えば、ノイキャン付きイヤホンの代表格であるAirPods ProもAmazonでは3万円ほどするし(セール時でも23000〜26000円ほど)
AirPods Proと同じぐらいの人気を誇るSONYのWF-1000X M4だってAmazonでの販売価格は28000円と「イヤホンにそこまで出すのは...」と躊躇する人にとっては決して購入しやすい金額であるとは言えない。
その点SoundCore Life P3はAirPods ProやWF-1000XM4を大きく下回る8990円(クーポン適用で8000円)。今紹介した2点のイヤホンと同じ機能を備えながら8000円という価格を実現しているのってなかなか凄いとは思はないだろうか?
とはいえ
ここまででいかにSoundCore Life P3が値段と性能のバランスに長けたイヤホンであるかがお分かり頂けたと思うのだが、僕自身も「8000円のイヤホンが3万円のイヤホンに勝てる訳ないだろ〜」という節は拭いきれなかった。
しかし、たまたまイヤホンの購入を考えていた友人に
- 代理購入
- レビューの許可
を貰ってレビューできることになったので、ここからは丁重な扱いで実機レビューを行なっていきたいと思う。
SoundCore Life P3の開封
外箱はこんな感じ。Ankerらしく青を基調にイヤホンと「ノイキャンがついているぜ!」を示す英文が。
フィルムを剥がして
外箱を開けていく
まず出てきたのはケースに収納されたイヤホンと付属品ボックス
付属品ボックスの中には
- イヤーピースXS
- イヤーピースS
- イヤーピースL
- イヤーピースXL
- 充電ケーブル(A to CのType-Cケーブル)
が入っているので、これらをうまく活用すれば「使えない!」となる人はいないと思う。一通りのものは揃っている。
イヤホンと付属品ボックスの下にはこのようなクイックスタートガイドが入っていて、イヤホン本体を含めた内容物は以上だ。
外観チェック
続いて外観チェック。8000円ということで全体の素材はプラスチックを使っているのだが、中華系製品と違って全体的にマット加工が施されているため、パッと見は安っぽさを感じない。
横から見ても作り込みの甘さなどは感じないと思う。
背面には汎用規格であるType-Cがついており、ここから有線の充電が可能。
しかし、先ほどからお伝えしている通りSoundCore Life P3はワイヤレス充電にも対応しているので、Qiに対応した充電器をお持ちならわざわざケーブルを挿すことなくイヤホンの充電を行うことができる。(これが一度使い始められるとなかなかやめられない)
前面にはこんな感じでLEDインジケーター付き。ケースの開閉やイヤホンの取り出しに合わせて、バッテリー残量を簡単に確認することが可能だ。
イヤホンはケース内部に「横たわる」形で収納されていて
簡単に取り出すことができるし
形はAirPods系に似た「うどん型」と呼ばれるものになっている。
AirPods Proとの比較
手持ちのAirPods Pro(3万円)と大きさを比較するとこんな感じ。
厚みこそ違えどケースに入れた時のサイズ感はAirPods Proとほぼ変わらないので、スマホと一緒に持ち運んでも嵩張ることはない。8000円なのに。
それでいて搭載されている機能もほぼ一緒となると、ますますSoundCore Life P3の優秀さが目立つ。8000円なのに(2度目)。
セットアップ
一見難しそうに思われるセットアップも非常に簡単で
- 本体の蓋を開く
- Bluetoothの設定画面から「SoundCore Life P3」を選択
で終了。2台目以降のデバイスとペアリング(初期設定)を行いたい場合は、ケース真ん中にあるボタンを長押しして同じことをすれば大丈夫だ。
ちなみにイヤホン左右にはそれぞれタッチセンサーが内蔵されていて
- ダブルタップ→曲の再生、一時停止
- 長押し→ノイズコントロール(ノイズキャンセリング→ノイキャンオフの切り替え)
これらの操作がイヤホン単体で行えるのでポケットに入れたスマホを取り出す必要性はゼロ。8000円なのに(3度目)
これだけでも十分使えるイヤホンではあるのだが、さらにSoundCore Life P3はAnkerが提供する「SoundCore」アプリとの連携も可能で
今解説したタッチセンサーの割り当て変更やイコライザー(自分好みの音質にカスタマイズする機能)等のより細かな設定が行えるようになっている。(ノイズコントロールがオンになっているかどうかもアプリで確認する形になる)
ぶっちゃけこの時点で8000円のクオリティーは超えていると思う笑
1日使い込んでみた感想
セットアップまで一通り解説したところで、ここからは1日使い込んでみた感想をお届け。
1 おまけレベルではないノイキャン性能
大抵1万円以下のイヤホンについている「ノイキャン機能」というのは
- ちょっと周りの雑音が消える
- ちょっと低音が聞こえにくくなる
というおまけ要素の強いなんちゃってノイキャンだったのだが、このSoundCore Life P3は違う。電車の音や人の声含めてしっかり周りの雑音を消してくれるノイキャンがついている。
流石にノイキャン付きイヤホンの最高峰であるAirPods Proと比べると7〜8割ほどの性能で「つけただけで静寂」とまでいかないものの、通勤・通学中に音楽を聴きながら移動するといった使い方だと電車(バス)の走行音がほぼ聞こえなくなるレベルのノイキャンなので、初めてノイキャンを体感する人にとってはこれで全然事足りると思う。
というかこの価格(8000円)でこれほどのノイキャンが載っていること自体を褒めるべきだろう。Anker侮るべからず。
2 音質も必要十分
イヤホンを選ぶ上で重要なポイントの一つである音質も十分。女性ボーカルのアニソンを聴くと若干高音が刺さる(シャリシャリする)こともあるが、高いイヤホンと聴き比べて分かるような微々たる差でしかないため、このイヤホンを購入する層(イヤホンにそこまでのこだわりがない人)にとっては必要十分な音質と言っていいだろう。
そもそも音質にこだわりを持っているなら3万円出してSONYのWF-1000XM4を購入するべき。
3 コンパクトさは神
持ち運びやすさが上がるという意味でSoundCore Life P3のサイズ感は非常に良い。
これが本体サイズの大きいイヤホンだと
- スマホと一緒にポケットに突っ込めない
- そもそもポケットにすら入らない
と取り回しがめんどくさいし、最悪外出先で使わなくなる可能性だってあるが、ノイキャン付きイヤホンの中でもかなりコンパクトなAirPods Proと近いサイズ感であるSoundCore Life P3はこれらの煩わしさを感じることは一切ない。とりあえずポケットの中に入れておけばいつでも、どこでも快適な視聴環境を構築することができる。
外出先で使うことが多いイヤホンだからこそ「持ち運びのしやすいサイズ感」は多くの人にとってメリットになると思う。
4 アプリも秀逸
イヤホンの各種情報を管理できるアプリも
- 機能面
- UI面
共にしっかり作り込まれており、ノイキャンと同じくオマケ感は一切感じない。
8000円恐るべし。
ただ一つ欠点も...
3万円近くするAirPods Proと比べてみても全然見劣りするところがなく、僕個人としては「8000円でこれなら全然アリだな!」と大満足。とはいえ、何も欠点がないわけではなくて一つだけ気になる点が。それがワンタッチ切り替え非対応であるということだ。
ワンタッチ切り替え非対応
残念ながらSoundCore Life P3にはAirPods ProやWF-1000XM4のような「ワンタッチ接続先切り替え機能」が搭載されていない。これスマホ1台だけで使うならまだしも、2台以上のデバイス間で使う場合はついていないとかなり痛い機能になる。
例えばAirPods Proだと
という挙動をするので、複数のスマホ(PC、タブレット含む)で使う時にすぐ接続先を切り替えられて便利。
一方SoundCore Life P3はというと...
ように「一旦接続を解除する」という工程が一つ増えるため、別のデバイスで使うことがすごくめんどくさい。
ハードウェアの機能やアプリの作り込みが非常に良いためだけにこの点もクリアしてくれていればなおよかったと感じる。
今回の総括
完全ワイヤレスイヤホンデビューにピッタリな製品。「スマホ1台+SoundCore Life P3」の使い方がオススメ
最後に述べたように複数のデバイスで使う際は残念さが目立つSoundCore Life P3だが、普段使っているスマホで「しか」使わない人であればこのデメリットが気になることはない上に
- 実用的なノイズキャンセリング
- ワイヤレス充電機能
- 防水機能
- アプリ連携
- 18ヶ月保証
のついたイヤホンが8000円で買えるというメリットの方が大きいので、完全ワイヤレスイヤホンデビューには本当オススメ。とりあえずこれを買っておけば間違い無い。
是非、8000円でSoundCore Life P3を購入して普段の生活の質を上げてほしい。