スマートスピーカーをお持ちの皆さんはどこのメーカーのものをお使いになっているだろうか?
今回は「1台に絞りたい」のにNest HubとHomePod miniの2台持ちがやめられないApple信者の苦悩をそれぞれのスマートスピーカーのレビューを織り交ぜつつ、お伝えしていこうと思う。
それでは今回も行ってみよう。
僕のスマートスピーカー環境
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現在僕の部屋ではGoogleのNest HubとAppleのHomePod miniの2台のスマートスピーカーを使い分けて運用している。
具体的には
- 家電操作、YouTubeでの動画再生→Nest Hub
- 音楽再生→HomePod mini
という感じの使い分けなのだが...実のところはHomePod mini1台にまとめてしまいたい。
ただ、現実は2台持ちを継続せざるを得ない状況。何故そんなことになっているのか?何個か理由はあるが、まず最大の理由かつHomePod miniの弱点とも言える「家電操作」から説明させていただきたい。
HomePod1台に絞りきれない理由① 家電操作関連の環境が悪い
スマートスピーカーの代表的な使用例の一つである「スマート家電の操作」。Nest HubならGoogle Home、Amazonが販売しているEchoならAlexa対応デバイスの操作が可能なのと同じようにHomePod miniにもHomeKitという規格に対応している製品のコントロールに対応しているのだが、このHomekitが日本国内においてめちゃくちゃ微妙なせいでHomePod miniの家電操作関連の機能を生かし切ることができない...
まず挙げられるのが対応家電の少なさ。
- 電源プラグ
- スマートライト
- 赤外線リモコン
- 加湿器
- ロボット掃除機
- コーヒーメーカー
などスマートホーム化に必要(一部例外もある)なありとあらゆるカテゴリーの製品が安価でたくさん発売されているGoogle HomeやAlexaに比べ、Homekit対応製品は
- 電源プラグ
- スマートライト
ぐらいと圧倒的に少ない。特にスマートホーム化計画に必須とも言える「赤外線リモコン」が発売されていないので、HomePod miniのみでスマートホームを構築してテレビやエアコン等を組み込もうと思うと今から説明する方法を使わなければならない。
それが「Siriショートカット」と呼ばれる「事前に登録しておいた動作(ショートカット)をSiri経由で実行する」という機能。一応これを使うと
こんな感じでHomeKitに対応していない製品でもHomeKit対応製品「風」に運用することは可能。ただこの機能はショートカットをただ実行するだけの機能故に
- 同じ意味の言葉でも特定のフレーズ以外だとショートカットが実行されない(「エアコンを『切って』」で登録した場合「エアコンを『オフ』にして」といってもショートカットを動かせない)
- 1つのアプリでスマートホームに組み込んでいる家電の一括管理ができない(Siriショートカットアプリとホームアプリを使い分ける必要が出てくる)
- そもそもの登録が手間(一つ一つの動作を全て登録しなければまともに使えない)
といった問題点が山積みで動かせるといっても快適に使うのはかなり難しい印象。
その辺りGoogle HomeやAlexaは圧倒的な対応製品数の多さでカバーしきれていて、家電の管理や設定等も大体一つのアプリで完結できるのでスマートホームを築くときにとても楽。
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またスマート家電のブランドを統一してGoogle Homeアプリと一度連携させておけば、その後別の家電を追加すると自動的にGoogle Home側に組み込まれるのも何気に気に入っているポイント。ちなみに僕は家のスマート家電は全てSwitchBotというブランドで揃えている。
HomePod1台に絞りきれない理由② 音楽再生以外の強みが無い
そしてこのHomePod miniには残念ながら音楽再生以外の強みが殆どない。(NestシリーズやEchoシリーズに比べるとなおさら)というのもサードパーティー製の優れたサービスをHomePod mini単体で実行することができないから。
例えばニュースを聴くにしてもNHKニュースしか対応していないし、ラジオもApple Musicのラジオステーションのみの対応でFMラジオやAMラジオをHomePod mini単体で再生することは不可能。
唯一の強みである音楽再生はApple Musicを使っていれば選曲精度や音質もバッチリ。ただ逆にSpotifyやAmazonミュージックを使っていると他のサービスと同様に単体での再生はできないので、使いずらさを感じてしまうだけになる。
その場合AirPlayを使ってiPhoneで再生している音楽をHomePod miniに飛ばして聴くこともできるのだが、音楽を聴く度にそんなことをするぐらいなら同じ値段でSpotifyやAmazonミュージックの直接再生に対応しているNestシリーズやEchoシリーズを購入した方が絶対に楽。
逆にNest Hub1台に絞れるの?→それも出来ない...
「じゃあ、逆に今使っているNest Hub1台に絞れるのか?」と言われると答えは「No」。残念ながらNest HubもNest Hubで弱点を抱えているので、1台に絞ることは難しい。
Nest Hub(Google Home)はApple Musicの選曲精度が微妙
実は昨年の冬ごろにNestシリーズ(Google Home)がApple Musicの単独再生に対応したので、HomePod mini同様スマートスピーカーに頼んで音楽をかけてもらうことができるようになったのだが、HomePod miniに比べると選曲精度が微妙で使いにくい。
よくあるのが
- 曲名は合っているのにカラオケバージョンをかけられる
- 短縮バージョンをかけられる(仮面ライダーやアニメのOP、ED)
というパターン。「違う、そうじゃない」と思うことが何度あったことやら...
またCDから取り込んだ音源やiTunes Storeで購入した楽曲はNest Hub単体で再生することができないのも、アニソンや特撮のOPを聞くことが多い僕からしたら大きなマイナスポイント。HomePod miniはAppleのサービスに特化している分、そういった音源も単独再生できるので使い勝手は非常に良い。
結局、僕の使用用途を考えると2台持ちが現実的になる
そのため結局は初めにお伝えした僕の主な使用用途である
- 家電操作
- 音楽再生
をガッツリ行う上では2台持ちせざるを得ない。それぞれ異なるアシスタントを搭載している関係で時々ウェイクワード(Hey Siri、OK Googleのようなアシスタントに話しかける単語)を間違えてストレスを感じることがあってもだ。
なんだかんだHomePod miniとApple Musicの相性は非常にいいし、かといってNest Hubの家電操作からYouTubeの動画再生までそつなく何でもこなせる「万能さ」も魅力的。できれば一台に絞りたい気持ちはあれど、2台持ちをする生活は続くことになるだろう。
ちなみにこれから購入するならどっちがオススメ?
これは圧倒的にNest Hub(Google Home)の方がオススメ
- 家電操作
- 音楽再生
- ニュースを聴く
- YouTubeを見る
などスマートスピーカーで出来ることは大抵出来るのとほぼ全ての機能をOSに依存せず利用できるのが理由。
もちろんHomePod miniのように一つの機能に特化したスマートスピーカーと比べると一つ一つの機能の細かな作り込みが気になるところはあるのだが、それよりも多くの人にとっては「何でもこなせる万能さ」の方が受けやすいと思うので僕はNest Hubをオススメしたい。どちらかというとHomePod miniは「Apple製品と相性が良いWi-Fiスピーカー」というイメージで購入してもらった方がいいと思う。
今回の総括
Appleさん。HomeKitの日本での普及に力を入れてください。
僕がHomePod miniをスマートスピーカーとして運用する上で最大の問題に感じている「HomeKit対応家電少なすぎる問題」は海外ではそこまで問題になっていない(=対応家電が多い)らしい。
なぜ日本では積極的に展開しないんだ...?確かに一部のニッチなファンにしか受けないかもしれないが、Apple Store限定でもいいからさらに多くのHomeKit対応製品を日本でも発売してほしい。特にエアコンやテレビをスマートホームに組み込める赤外線リモコンは早急にお願いしたいところ。
今回は以上だ。ではまた次の記事で。