ハードオフにて5500円で購入
— ケンボウ (@kenbouapple_com) 2021年10月21日
一つ型落ちとはいえディスプレイ付きのスマートスピーカーがこの値段なら悪くない
Pixelと組み合わせて使います pic.twitter.com/WYuMLxb8lj
先日、ある理由から近所のハードオフでNest Hubを購入した。
今回はそんなNest Hubの簡単な開封レビューとセットアップ。そして数日間使い込んだ感想をお届けしていこうと思う。ぜひスマートスピーカー選びの参考にしていただければ幸いだ。
それでは今回も行ってみよう。
デスクにちょっとした問題発生
実は高校に入ってからの3年間ずっと使い続けてきたニトリの電波時計の調子が悪くなってしまった...
ご覧の通りデスク正面から文字がほとんど見えない状態で電波時計なのに時間が狂う。おまけに電池交換を行なっても改善の見込みなしという始末...
まぁ別にApple Watchやデスク脇に置いているiPhoneで時間を確認すればOKな話でもあるのだが、何気にデスク正面に置き時計を置いておくと
- 作業中にディスプレイから大きく視線を逸らすことなく時間を確認できる
- 作業スケジュールが立てやすい
等で何気に便利だったのが一番大きな理由。
あと一人暮らしにあたって自宅のスマートホーム化を考える中で「ディスプレイ付きのスマートスピーカーをデスクに設置しておけば便利かな」というのもあった(&安い個体が近くで手に入る)のでこの機会に思い切って購入してみることにした。
Google Nest Hubとは?
一言で言うなら昨年レビューしたGoogle Home miniのディスプレイ付きバージョン。
kenboapplegadget.hatenablog.com
基本的にGoogle Home miniとできることは同じなのだが、ディスプレイがついているためYouTube等の動画配信サービスをスピーカー単体で再生したり、音声入力した内容を「視覚的に」表してくれるのが大きなアドバンテージになる。
もちろん僕が期待していた「置き時計」としての役割も待機中のテーマを変更することで対応可能。
ちなみに...
kenboapplegadget.hatenablog.com
僕が現在も使っているHomePod miniについては「音楽を聴く専用のスマートスピーカー」としてこれからも使い続けていく予定。
開封レビューでも述べた通りApple Musicとの相性は抜群なのだが、音楽に特化している分
- ニュースを聴く
- ラジオを聴く
- 家電操作のハブとして使う
用途ではかなり微妙で正直使いにくい。特にスマートホーム化を目指す上で必須とも言える「家電操作」関連の機能は日本国内においての対応家電(HomeKit対応製品)が少な過ぎる上、非対応の製品を動かせるSiriショートカットも
- 登録がめんどくさい
- 複数のフレーズ(エアコン切って、エアコンをオフにしてなど)を使い場合、一つずつ登録しないといけない
- ホームアプリで一括管理ができない
などで問題が多いのが現状。お世辞にもGoogleアシスタントの優秀さに並び立っていない。
本当はHomePod mini1台だけでスマートホームを構築したいところではあるのだが...Appleが国内におけるHomeKit対応製品の充実でも行なってくれない限りはGoogleアシスタントを搭載したGoogle Home(Nest Hub)を使い続ける体制が続きそうだ。
開封
これからのスマートスピーカー体制を説明したところNest Hubの開封を行なっていきたい。
箱はいつものGoogleらしくホワイトの箱に製品写真が「どんっ!」と映っているデザイン。
裏面にはNest Hubの使用例が。
蓋を開けると...
まずは本体が登場。その後本体を取り出すと
- 電源ケーブル(ACアダプター)
- 説明書
が入っていた。
箱から取り出すとこんな感じ。パッと見Google HomeにiPad miniをくっつけたような感じに見える。
背面はGoogle Home miniと同じようなグレーで
マイクのオン・オフスイッチと
音量調整ボタンの他(音量調整はタッチパネルでも変更可能)
Googleお馴染みの「G」マークがデザインされている。
ディスプレイ上部には声を拾うためのマイクが2つとディスプレイの明るさを変更する環境光センサー付き。しかし上位モデルのNest Hub Maxと違ってカメラは非搭載だ。
なんだかんだGoogle製デバイスが家に多くあったので並べてみた。
Googleのハードウェアたち
— ケンボウ (@kenbouapple_com) 2021年10月21日
こうして見るとApple製品並みにデザインが統一されていて所有欲を感じるなぁ…(発売年度が近いというのもあると思う) pic.twitter.com/3EmnmjIVbv
Apple製品と違ってちょっと「砕けた」感じのデザインがハードウェアで主張しすぎないGoogleらしさを感じる。
セットアップ
セットアップは非常に簡単(と言いながら今回は大苦戦する)
まずは電源アダプターをNest Hubに接続
すぐに電源が入り
Google Homeアプリでセットアップをするように促されるので、あとはiPhoneかAndroidの「Google Home」というアプリに出てくる指示に従えば5分ちょっとでセットアップは完了する。ハズだった...
「せっかくだからPixelでセットアップするか」と思ってAndroid版のGoogle Homeアプリから設定したのが運のつき。「同じネットワークにはあるけど他のデバイスからNest Hubにアクセスできないぞ〜」みたいなメッセージがずっと出てきて全くセットアップができなくなってしまった。
ウェブで調べてみるとWi-Fiの設定に問題があるとのことだったので、ルーターの設定を見直してみるも上手くいかず。試しにiPhoneのテザリング経由での設定も試したが、同様のメッセージが出てきて上手くいかず...
ハードオフで購入したNest Hubを設定しようとPixelのGoogle Homeアプリを立ち上げ、セットアップを進めると何故か同じネットワークに繋いでいるのに設定できない問題が発生…
— ケンボウ (@kenbouapple_com) 2021年10月21日
Wi-Fiルーターの設定するなど2時間近くゴニョゴニョした結果、iPhoneで設定すれば5分足らずで終了。何故!?!?!?!?!?
その後2時間近くの葛藤で怒りのボルテージが爆発寸前に。最後の手段ということで試しにiPhoneでセットアップをするとなぜか上手くいって使えるようになった。
後々原因を探ってみるとAndroid12にアップデートしたことが原因だったらしく、Pixel3a自体を再起動したら問題なくNest Hubが認識された。いや、せめてGoogle純正のアプリぐらいはAndroid12向けに最適化した状態で出して欲しかった...
Nest Hubを一週間使い込んでみた
少し設定に戸惑うこともあったが、その後エアコンやライトを操作するための赤外線リモコンを追加購入して一週間ほど使いほど使い込んでみたので現時点での率直な感想をお届けしていきたいと思う。
1 ディスプレイ付きという大きなアドバンテージ
先述の通りNest Hubで出来ることの多くは6000円で販売されているGoogle Home miniとほぼ同じ。ただNest Hub最大の特徴であるこの「ディスプレイ」がついているおかげで一つ一つの体験の質が全く異なってくる印象を受けた。Apple製品でいうところのiPhoneとApple Watchの組み合わせみたいなイメージと思っていただければわかりやすいと思う。
まず「OK Google」とアシスタントに頼むときも自分の発した言葉がリアルタイムでディスプレイに表示されてスピーカー側が自分の意図を汲み取ってくれているかをひと目見て確認できるし、Google Home miniではChromecastに転送するしかなかった
等の動画配信サービスもNest Hubだとアシスタントに頼めば直接再生可能。
ちなみにアシスタントに頼むだけではなく、スマホからNest Hubに動画を飛ばして視聴もできるので作業(ゲーム)をしながら見るのにぴったり。
家電操作に関してはアシスタントに頼む以外にもディスプレイから操作と監視ができたり
Apple Musicでの音楽再生もアーティスト名やアルバム名が表示されて「今どんな曲を聴いていて、あとどれぐらいで終わるのか」を把握しやすいなど、Nest Hubで行えることの質は全て上がっていて、僕がGoogle Home miniで感じた残念さが完全に払拭されていた。
2 活用できる幅が広い
加えてディスプレイが付いたことによる使い勝手の向上についてもメリットとして挙げさせていただきたい。
というのもディスプレイの付いていないGoogle Home miniやHomePod miniは「使わなきゃ!」という気持ちがなければ基本的に置き物にしかならないのに対して、ディスプレイで様々な情報を表示できるNest Hubはスマートスピーカーとしての用途以外にも
- 時間と天気を表示させて置き時計として使う
- 作業中に見る動画を垂れ流しにするためのディスプレイとして使う
- フォトフレーム代わりに使う
といった「ディスプレイがついていることを活かした使い方」ができるから。
別に音声アシスタントに頼らなくても(電源を入れて設置しているだけでも)役に立つ場面が多いためか、Google Home miniよりも自然と生活に馴染む感覚がある。
3 なんでも出来るGoogleアシスタントの総合力の高さ
Appleのサービスを使っていないとイマイチ使いづらいHomePod miniと違って、Google製サービスはもちろんのことサードパーティー製のサービスも大体使えるGoogleアシスタントは優秀。(総合的に見た場合の話)
特に家電操作は日本国内で対応している製品が多い上に、Googleアシスタントの優秀さが際立つので(複数の家電を一斉に操作する、一定の条件を満たせば自動的に家電をコントロールするなど)個人的に右に出るものはいないと思うほどに賢い。
ただ、なんでも出来る反面一つ一つの機能を「ある機能に特化したスマートスピーカー」と比べると残念なところがあるのも事実。(例えばApple Musicの選曲精度の高さはHomePod miniが最も正確)そこはここからのアップデートで改善を願いたいところだ。
4 スピーカーの音質はそこそこ
そもそもターゲットにしているユーザー層が違うのだが、普段HomePod miniを使っているとどうしてもスピーカーの音質に物足りなさを感じる。(もちろん普通に動画を見たりBGMで流したりする程度では十分な音質ではある)
もし音楽再生をメインの用途として考えているのであれば、Nest AudioかHomePod miniを購入した方が幸せになれる可能性は高い。
Nest Hubの購入がオススメな人は?
- 初めてスマートスピーカーを購入する人
- 予算に少しでも余裕がある人
Googleアシスタントの総合力の高さとディスプレイがもたらす恩恵の数々はかなりインパクトが大きいため、予算に少しでも余裕があるなら初めてのスマートスピーカーにNest Hubをオススメしたい。
Google Home miniと違ってスマートスピーカーとして使わなくなった時の使い道も広いし、ディスプレイが付いたことによる使い勝手の良さも初めてにはうってつけなポイント。
今回の総括
よほどのこだわりがなければこれ1台でも十分
僕はどうしてもApple Musicの選曲精度の悪さが引っかかったのでHomePod miniと併用する形にしたが、おそらく殆どの人にそこまでの強いこだわりはないと思うので、全然Nest Hub1台でも十分だと思う。
とにかくアシスタントとディスプレイから溢れる「なんでもできまっせ!」感がヤバい。とりあえず今後もHomePod miniとNest Hubの2台体制でそれぞれの様子を見守っていきたいと思う。