今回紹介する商品はかなり特殊な「コラボ商品」。僕の友人が「1日貸してやるからレビューするか?」と言われその好意に甘えてレビューすることに。
なんだかんだAirPods以外の完全ワイヤレスイヤホンをまともに使ったことがないのでどんな出来なのかがとても楽しみだ。
それでは今回も行ってみよう。
今回紹介する商品
今回紹介するのは数々のイヤホンを発売している有名メーカーのAVIOTと大阪を拠点に活動する「ヤバイTシャツ屋さん」とのコラボモデルである「TE-D01g-ybt」という商品。(下のリンクは通常版)
ちなみに通常モデルとの違いは以下の通りで
- 音声ガイダンスがヤバイTシャツ屋さんのメンバー(Bluetooth接続オン・オフのガイダンスはもりもとさんという方らしい)
- メンバーによるチューニング済み(通常モデルよりも中高音域を強化したとのこと)
- 独自のカラーリング
ファンの人にはたまらない仕様となっている。
外観レビュー
僕が買ったものでも無いのでサクッと外観のレビューを行っていく。
形・サイズ感は窒化ガリウムを採用したUSB PDの充電器にそっくり
上にはヤバT公式キャラクターの「タンクトップくん」の顔
背面には充電ポート用のType-C端子。というか本当にPD充電器みたい笑
前面のLEDランプはケースのバッテリー残量を4段階で表示してくれる
ケースを開くとイヤホン本体がこんにちは
ケース内部とイヤホンのアクセントカラーには「赤」が用いられていて目を引くデザインとなっている
イヤホン本体を取り出すとこんな感じ。イヤーチップの形状は一般的な「カナル型(耳栓タイプ)」で音楽を鳴らしてしまえばある程度の雑音はカットしてくれそう
イヤホンを収納する部分はマグネットが入っていて簡単にケースから着脱が可能だ
サイズ感はかなりコンパクトな方でPS4用のコントローラー(DUALSHOCK4)と比べるとこんなに小さい
現状iOS搭載端末の中で「最小」のiPod touchと比較してもかなりコンパクト。ポケットの中に入れても嵩張ることはほぼ無いだろう
実際に使ってみる(ペアリング編)
今回は僕が愛用しているiPad Air(2019)にペアリングして使うことにした。
肝心のペアリング方法は4ステップで
- イヤホンをケース本体から取り出す
- どちらか片方のイヤホンのボタンを「ピッ、ピッ、ピッ」となるまで長押し
- Bluetoothの設定画面に「TE-D01g-yet_L(もしくはR)」と出てくるので接続
- しばらくすると接続していないもう片方のペアリングを促してくるのでペアリング
とAirPodsや他社の1万円後半の完全ワイヤレスイヤホンよりは接続の手間を感じる...ちなみに2回目以降は前回接続した端末に自動で繋がるので1回ペアリングをしてしまえば問題はない。
またこの製品には専用のアプリケーションは存在しない。購入してからイヤホン自体の音質を調整したい方は注意が必要。
実際に使ってみる(音質編)
ここからは音質にこだわるガチ勢を除く、一般の人が手に入れられる限りで「最高の製品」尚且つこれ以上にない「最高のリスニング環境」を手にれられるであろう「SONY WH-1000X M3(3万円台のヘッドホン)」と比較していく。
あくまでも「最強環境と比較してどこが足りていないのか」を見つけるための比較であることと「そこまで音質に詳しくないユーザーの感想」というのを頭において参考程度に見ていただければありがたい。
1 ボーカルの声が前に出てくる
このイヤホンで
- サザンオールスターズ
- back number
- fripside
- やばT
の音楽をいくつか聴いてみて思ったのはボーカルの声(中高音域)が聞こえやすいということ。その代わりに低音域は抑えられているので「ドンシャリ系」の音が好きだという人にはあまりこのイヤホンは向かないと思う。あくまでもボーカルの声を中心に楽しみたい人向けという印象。
2 女性ボーカルの声が耳に刺さる...
先ほど中高音域が聞こえやすいと話したが、これはデメリットにもなっていて声の高い女性ボーカルの曲を聞くと「シャリッ、シャリッ」と耳に残る不快感を感じる可能性がある。
「僕の気のせいなのかな...?」と思いAVIOTの公式サイトを確認してみると...(以下引用)
ベースモデル「TE-D01g」をじっくりと聴き込んだメンバーから詳細なリクエストを受け、AVIOTのサウンドエンジニアが入念にチューニングを施しました。ヤバイTシャツ屋さんだけでなく、ロックやポップスなどの様々な楽曲を楽しく聴いて頂けるよう、中音域のバランスを整えた上で、高音域にやや刺激を残すなど、高度なチューニングが施されています。
と書いてあることからも「中高音域が耳に刺さる可能性がある」というのはあながち間違いではないと思われる。
WH-1000X M3だと高音域でも耳に刺さることなく鳴らしてくれるので音楽を聴いていてとても気持ちいい。
3 音量はかなり小さめ
このイヤホンの音量設定は一般的なイヤホンの2分の1程度。結構ボリュームを上げてあげないの満足に音楽を聴くことができない。
実際にiPadと繋いて使った時も最大音量の3〜4個手前まであげてちょうどいいという感じだった。
とはいえ...AirPodsより音はいい
...ここまで厳しい意見を並べていたのだがこれはあくまでも音質面で圧倒的優位な「3万円台のヘッドホン」と比較しての話で
- 5000円台の完全ワイヤレスイヤホン
- AirPods
よりは音がクリアでいい音。僕みたいなヘッドホンやイヤホンをいくつも使っているユーザーでもない限りは全然満足できるはずだ。
今回の総括
予算1万円以下、尚且つ「ヤバT」が好きな人にはかなりオススメ
もしあなたが予算1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンを考えていて、かつ「ヤバイTシャツ屋さん」が好きというなら購入しても後悔はしない。
通常モデルよりも「ヤバT」の音楽を聴くためにチューニングされていたり、音声ガイダンスや本体デザインなどにファンが喜ぶような要素が散りばめられていて毎日使うだけでワクワクすること間違いなし。
しかし、これはあくまでもコラボモデル。「デザインに惹かれた」という理由がない限りは限定モデルではなく通常モデルを購入した方が在庫も安定していて無難だし、同じ金額で他のモデルを選ぶ選択肢もできるので無理に購入する必要はないと思う。
今回は以上だ。ではまた次の記事で。