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今回は僕がメインで使っているバックパックについて「購入を検討している人向け」に注意喚起を込めた意味の記事をお届け(ほんとは10日時点で書こうと思っていた企画というのは内緒)
ほんとこのバックパック(Cote&Ciel isar)は癖が強い。
まずは結論
いつも通り結論から言っておくと
このバックを購入しても後悔しない人はたった一つ。それは「このバックに自分を合わせられるかどうか」
開封レビューの時もお伝えしたことなのだが、1ヶ月強使い続けて「やっぱりこれが一番大事だな」と感じたので初めに書かせてもらった。
というわけでここからはisarの概要を簡単に説明した後に、「どのあたりが癖強いのか」についてまとめていこうと思う。
Cote&Ciel isarの概要
そもそもCote&Cielというメーカー自体「聞いたことない」という人が多いのではないだろうか?
Cote&Cielは今回紹介するisarを始め「美しいデザインと実用性を兼ね備えたバック」を作っているフランスのブランドメーカー。
どの製品もデザインコンセプトに見合った特徴的なデザインが大きなポイントになっていて、デザイン性の高さからかのスティーブ・ジョブズも愛用していたという逸話が残るブランドだったりする。ちなみに僕がisarを選んだ理由の8割は「ジョブズが使っていたから」という理由()
isarは「ガジェット特化型バックパック」
さて、そんな特徴的なバックを開発するおしゃれブランドが発売している「ガジェット特化型バックパック」こそが今回紹介するisarだ。
ガジェットを収納するスペースは豊富
このisar、ガジェットを収納する部分にあたる背面スペースがめちゃくちゃよく考えられた作りになっている。
例えばパソコンを収納するスペースの布地は外部の衝撃からパソコンを守れるようにかなりの厚みとなっていて、スリーブなしでパソコンを突っ込んでも問題の無いような構造になっていたり
- ケーブル
- モバイルバッテリー
- 電源アダプター
などガジェットの充電に必要なアクセサリー類をまとめてしまっておくスペースが専用で完備されているなど、その随所に「ガジェット好きなら嬉しい装備」が満載されているのがお分かりいただけるはず。
ガジェット以外の収納スペースも完備
意外にも前面スペースを駆使すれば男物で1泊2日程度の衣服類を詰め込むことも可能。ちょっとした旅なら愛するガジェットをぶち込んだ状態でもisarひとつでこなせるだけの収納力は確保されている。
背面ほどでないにしても
- 財布
- 鍵
- マスク
- 折り畳み傘
などをしまっておくのに最適なポケットが2つ用意されているし
前面スペース内にあるバンドを締めればバック内で衣服類がぐちゃぐちゃになってしまうことも防げる。
僕自身バックパック以外で極力荷物は持ちたくない派の人間なので、外出先で持って行かなければいけないガジェット類と荷物をほぼ全てこのバックに統一出来るというのはかなりありがたい。
もちろんデザインは特徴的でスタイリッシュ
当然、特徴的なデザインの製品を多く手がけるブランドが作ったバッグなので例に漏れずisarのデザインも特徴的。
亀の甲羅を思わせるような特徴的なデザインは一般的なバックと比べるとものすごくシンプルで独創的に見える。
シンプルなデザインの中にさりげなく主張するCote&Cielのロゴマークもカッコ良い
こうして保管しているだけでも所有欲を満たしてくれる。完全に個人的な主観になるのだが、デザイン性はとても素晴らしいと思う。
ここからが本番。Cote&Ciel isarを購入しようとしている人に伝えたいこと
さて、ここまでisarの魅力や購入した経緯を語ってきたわけだが、ここからが本番()
というのもこのisarは開封レビューでもお伝えした通り「かなりクセの強い」が故に購入前にいくつか注意点を押さえておかないと確実に後悔する代物になっている。
しかもその注意点というのが人によってかなりのデメリットになる可能性も秘めているため、isar購入検討者の方は今から話す注意点をしっかり読んだ上で購入を考えて欲しいと思う。
1 雑に物をぶち込めない
個人的に思うisarの最も大きい欠点がこれ
一般的なリュックサックと違ってisarはガジェット特化型のため
- たくさんの仕切り
- 専用の収納スペース
がメインの収納部分に多く採用されている。これ普段からバックの中身を綺麗に整頓している人にとっては素晴らしい機能と言えるのだが、僕のようにとりあえずバックの中に詰めるものを雑にぶち込んで持ち運ぶ人間からすれば「決まった場所に決まった物を入れる」必要があるので荷詰めのストレスが半端じゃない。
一見収納力はありそうでも「自由力」がない分、持ち運ぶ荷物の選定や詰め方の工夫は必須だ。
2 体積の大きいものはあまり入らない
荷物関係で言えば
- ケースに収納したヘッドホン
- 弁当箱
- 大量の教科書類
などバックの中に入れると体積を取るような荷物はisarとの相性が悪いと思ってもらった方がいい。一応無理すれば詰められない事はないとはいえ、そうするとせっかくの美しいデザインが崩れてしまうし、出し入れがかなり面倒になるため実用的とは言えない。
実際僕自身もメインバックをisarに切り替えてからヘッドホンをポケットに入れて持ち運べる完全ワイヤレスイヤホンに切り替えたり、iPad用のキーボードを持ち運ばなくなったりなど要らない荷物を減らしている。
先ほどもお伝えしたが「荷物の選定」はisarを使う上で必須項目。もし体積の大きい荷物やガジェットを持ち運んでいるのであれば、持ち運ばないなり代替のガジェットを購入するなりして工夫を凝らす必要がある。
3 重い
中に入っているガジェットを守るためなのかisarは何も入れていない状態でも重い。(大体MacBook Pro13インチ1台分ぐらいの重さがある)
幸いにも肩ベルトの部分が頑丈でかつ重さを分散してくれるような構造になっているため背負ってしまえば想像よりは重さを感じにくいのだが、あくまでも感じにくいだけ。長時間背負うと確実に肩が疲れてくる。
僕の体感だと荷物の量にもよるが大体3〜4時間程度連続で背負っていると「少し肩が疲れたな」となってくる印象。
4 サイドポケットが無い(EcoYarnモデルのみ)
今回僕が購入したEcoYarnという素材に限って言えば財布や鍵などを収納しておくのに便利なサイドポケットが無い。
個人的には背負って右側に鍵類、左側に小銭入れやマイバックを入れておく使い方が好きなのでこれは引っかかった。
全ては美しいデザインのためのトレードオフ
結局のところ、これらの欠点は全てあのデザインを実現しながら「ガジェットを持ち運ぶこと」に特化させるためのトレードオフだ。
ガジェット以外の物をぶち込む事は基本的に想定されていないような作りをしているのも、ガジェット保護のため本体重量が普通のバッグより重いのも全ては美しいデザインとガジェットを持ち運ぶことに特化させるために犠牲になったこと。
冒頭で「使用者がバッグに合わせる必要がある」と言ったのもこれが理由。良くも悪くも普通のバックパックとは大きく使い勝手が違うので、isarに合わせてバッグの使い方を変えたりしないと絶対に使いこなす事は出来ない。(それほどまでに癖が強い)
今回の総括
ほとんどの人には絶対オススメしない。でも僕は購入して満足。
上記の理由から僕はisarを手放しにオススメする事はしない。そもそもバックに対して合わせる必要がある時点で癖が強すぎるし、購入価格も最安で2万円〜と数あるバックパックの中でもかなり高価格帯に入るからだ。
ただ...僕個人としては購入して満足している。一人のApple好きとして偉大な創業者が使っていた(と言われている)バックを使っているという事実だけでも気分が上がるし、工夫が必要とは言えガジェットを持ち運ぶために最適化されたバックの構造というのは大量のガジェットを整理して持ち運ぶのに役立つ。
なので僕はこれからもisarを愛用し続けていく予定。もしこの記事を読んでくださっている方で「俺はこのデザインに惚れたんだ!!!」という強い気持ちがあるなら、あなたはisarを手にする資格があるのかもしれない。