ケンボウのガジェット部屋(旧Apple大好き.com)

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【レビュー記事】完全に人を選ぶ究極の組み合わせ。4K27インチディスプレイでデュアルディスプレイ環境を構築&運用して気づいたこと

kenboapplegadget.hatenablog.com

ガジェット好きなら一度は考えるであろう「デュアルディスプレイ環境」。もちろん僕もその1人で、先日U2720QMを手に入れたことでついに「4Kのデュアルディスプレイ環境」を手に入れた訳だが、実際の使用感は気になるところ。
今回はそんな夢の「4K27インチデュアルディスプレイ環境」について率直に思ったことを記事にまとめていきたいと思う。
それでは今回も行ってみよう。

 

 

 

まずは結論

いつも通りまずは結論。

「4K27インチ」のデュアルディスプレイは正直人を選ぶ使い方。環境構築に必要な金もバカにならないのでオススメはしにくい。

というのが僕の結論になる。

もちろん「物凄く使いにくい!」というわけではないのだが

  • 使い勝手の面
  • 資金面

から「万人に勧められるものでは無い」と思う。ここら辺「どのような使い方が好みか」という話にもなってくるので、ここから先はあくまでも一例として読み進めていただければ幸いだ。

 

そもそもこの環境を構築した理由

繋がるアイキャッチよき

結論をお話ししたところで「そもそもこの環境を構築した理由」を語っておこう。

と言いながら理由はかなり単純で4Kの解像度、そしてデュアルディスプレイの両方が必要だったからに他ならない。

それぞれ順に語らせていただくと...

 

4Kの解像度が必要だった理由

この理由は主に2つ。

  • 普段見ているディスプレイがRetinaディスプレイなせいで「フルHDでは満足できない(物足りなさを感じる)体」になってしまったから
  • 1枚あたりでもっとたくさんの情報を表示できるディスプレイが欲しかったから

が挙げられる。

特に「綺麗さ」という意味では普段からApple製品のRetinaディスプレイに囲まれた生活を送っていることもあって、Retina解像度ではないフルHDのディスプレイを見ると物足りなさを覚えてしまうようになった...。それこそブログの編集などで文字を多く見るような作業をしていると「なんか文字が滲むな」と感じるほどに。

4Kの場合、同じサイズのディスプレイでも文字や写真の綺麗さは一目瞭然

その点、4Kであれば同じサイズのフルHDディスプレイよりも単純計算で4倍解像度が高いのでフルHDディスプレイで感じていた「物足りなさ」は皆無。Retinaディスプレイと完全に同じとまではいかなくても「ほとんど見劣りしないレベル」の見え方をするのは大きなメリットだ。

さらに「フルHDよりも4倍解像度が高い」4Kディスプレイは必然的に1画面で多くの情報を表示できるようになるため、作業効率の向上にも直結してくる。故に僕は4K解像度を必要とした。

 

デュアルディスプレイ環境が必要だった理由

そしてデュアルディスプレイにこだわったのは左右それぞれで別々の情報を写して作業したかったから。

デュアルディスプレイと同等の作業領域を1枚で賄えるウルトラワイドディスプレイなるものもあるのだが...

ウルトラワイドディスプレイではなく「デュアルディスプレイ」を選んだ理由もこれで、中でも

「それぞれでのディスプレイで独立した動きができる」

というのが僕の中でも最重要ポイントだったりする。

複数のアプリを用いた並列作業から、パソコンを立ち上げた状態(ボイチャ用)でのゲームなどなど...汎用性の高い使い方ができるのは良い

ウルトラワイドディスプレイはアプリを「ウィンドウ表示のまま使う」には良いものの、僕みたいにフルサイズ表示で使う場合だと使い勝手は悪い。デュアルディスプレイであればそれぞれが独立した1枚のディスプレイとして運用できる為、ご覧のように汎用性の高い使い方をすることが可能になる。

これに関してはその人個人の考え方や趣向によって大きく評価が異なってくるのだが、僕は「それぞれのディスプレイが別々に使える」方が使い勝手はいいのでデュアルディスプレイ派だ。

 

実際に使ってみて気づいたこと

しかし肝心なのは「その使い勝手」。ここからは多額の金をぶち込んでまで構築した4K27インチデュアルディスプレイの使い勝手について語っていこうと思う。

 

1 作業スペースがかなり広い

現在の疑似解像度はWQHD相当

1枚だけでもかなりたくさんの情報を表示できる4Kディスプレイを2枚も並べているのだから全体の作業領域はかなり広い。

上が4K(150%に拡大)、下がフルHDのブログ編集画面。画像のところを見て貰えばわかる通り、明らかに表示されている情報量が違う

今のところ4Kの100%表示は見にくいので表示領域を150%に拡大して使っているのだが、それでもフルHDで感じていた手狭感のようなものは一切感じない。(しかもその気になれば拡大率を下げてさらにたくさんの情報を表示することも可能)

出先と違って腰を据えてじっくり作業することが多いデスク環境だからこそ「広大な作業領域が使える」というのは作業中のストレスが減るという意味で物凄くありがたかったりする。

 

2 やっぱり綺麗

4K解像度が必要な理由の部分でもお話ししたが、やっぱり4Kはめちゃくちゃ綺麗。少なくともフルHDから乗り換えると「パッと見ただけで」違いを感じる。

4KとフルHDデュアルディスプレイ環境を構築してた時は見え方の違いでストレスを感じていた...

画像や動画はもちろん、ウェブサーフィンをする時も文字が全然滲まなくなるので快適そのもの。特に僕みたいな「Apple製品大好き人間(普段からRetinaディスプレイを見まくっている人間)」であればあるほど4Kの綺麗さの恩恵を受けやすいのではないかと思う。

 

3 ウィンドウ切り替えもノンストレス

メインディスプレイとサブディスプレイの解像度の違いで起きる

  • ウィンドウ配置が変わる
  • ウィンドウの大きさが変わる

といったことが発生しないのでメインからサブ(逆もまた然り)のウィンドウ移動や切り替えもスムーズ。

一応、ここ最近のOSは優秀で異なる解像度のディスプレイでもウィンドウ配置をうまく調整してくれたりはするものの、メインとサブで表示が変わったりウィンドウの大きさを変えるのは結構面倒だったりする...

 

4 目線移動はデカくなる

もちろんメリットだけでなく「デメリット」も存在する。

まず一つ目は目線移動がかなりデカくなってしまうこと。そもそも1枚でもそれなりの存在感がある27インチディスプレイを2枚も置いてしまうと「ディスプレイの情報が視界の中に収まりきらない」わけで、サブディスプレイの情報を確認するためには目線の移動だけでなく首も横に振らなければいけなくなる。

それが少なければまだしも、頻繁にメインディスプレイとサブディスプレイを行き来しなければいけない状況になると物凄く首が疲れてくる...。作業効率を上げるはずのデュアルディスプレイで作業効率を下げるという事態になるわけだ。

僕はディスプレイアームを使ってサブディスプレイを自分側に傾けて使っている

これでもディスプレイアーム等を利用して使いやすくする工夫は行なっているが、それでも限界はある。視界の中でコンパクトに収まるサイズ感という意味では23インチがベストなのかもしれない。

 

5 金がかかる

上のディスプレイが定価5万、下のエントリーモデルでも4万円はかかる...

そして何よりこの環境の構築にはかなりの金をぶち込む必要がある。

例として僕がこの環境を構築するために購入した機材等を値段付きで羅列していくとこんな感じ。

  • メインディスプレイ(DELL U2720QM)→4.2万円
  • サブディスプレイ(DELL S2721QS)→3.6万円
  • ディスプレイアーム(ELECOM製)→0.2万円
  • 各種ケーブル(DisplayPortケーブル)→0.2万円
  • 合計→約8万円

...ディスプレイとそれに繋いで使う周辺機器代を合わせただけでも8万円。ここにノートパソコンとの接続に使用しているドッキングステーションを足すと合計金額は余裕で10万円をこえる(しかもこれでも安い方という衝撃)

同じ27インチのフルHDディスプレイだとおよそ5万円ほどで同じ環境を構築できることを考えると、いかに4Kデュアルディスプレイが金のかかる環境であるかお分かりいただけると思う。案の定、現在僕は猛烈な財勢難に苦しんでいる()

 

故にかなり人を選ぶ環境

そのため4Kのデュアルディスプレイは便利ではあるが「人を選ぶ環境(運用方法)」だと僕は思う。

特にガジェオタではない人にとって「最低でも8万円近い出費が必要」という点は大きなマイナス点になるし、4Kディスプレイ2枚に出力しつつ安定した動作を保てるPC(そこそこ高スペックなモデル)も必須になるのでフルHDデュアルディスプレイよりも人を選ぶといっても間違いないだろう。

 

4Kデュアルディスプレイ環境がオススメな人

クリエイティブワーク(動画編集、画像編集、音楽制作など)が中心で且つデスク環境への投資を惜しまない人

に僕はこの4Kデュアルディスプレイ環境をオススメしたい。

というのも1画面あたりで表示できる情報量が多く「素材の一覧性」がかなり良い上にサブディスプレイを利用すれば「制作画面を切り替えることなく別の作業や素材を取り込むことができる」のがかなり便利だから。

導入費にお金がかかってしまうものの、クリエイティブワークにおける費用対効果はかなり高いと思うので導入を検討してみてほしい。

 

今回の総括

結局どの使い方も一長一短

こんなことを言うとおしまいなのだが、この手の運用方法はどれも一長一短で人の好み等の問題が大きい。そのためあくまでも今回の記事で紹介したことは参考程度に、最終的には自分の好きな環境を構築していただければ嬉しい。

あぁ...お金があるならStudio Displayでデュアルディスプレイを組むのに((ボソッ…

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