9月のイベントでも「これがメインなのでは?」と言われるぐらいの盛り上がりを見せたiPad mini。
今回は僕の母がiPad miniの購入を迷っているので、整理の意味も込めて「2021年現在、iPad mini(第5世代)を買うのはありなのか?」というタイトルで最新型との比較や僕の考えをまとめていこうと思う。
それでは今回も行ってみよう。
まずは結論
とりあえず初めに結論を言って仕舞えば
用途が限定されているなら第5世代は2021年でも全然買い
ということになったので今のところは第5世代を購入しようと検討中。
なぜその結論に至ったのかは以下の文章をお読みいただきたい。
母。iPad miniに関心を示す
母が電子書籍読むように現在iPad mini(第5世代)の購入を検討中
— ケンボウ (@kenbouapple_com) 2021年9月25日
もちろん最新型にして損は無いと思うんだけど、そこそこの値段がするのと電子書籍読むためだけにあそこまでの高スペックは要らないのが事実…
しかも型落ちなら最高スペックでも5万円切ってくるのも魅力
ある日の昼食。母からある一言
「iPad miniってどうなん?」
...。えぇぇぇ!!今までいくらAppleの新製品の話をしても「ふーん。そうなん笑」ぐらいに聞き流してきた母だったので僕としては嬉しさもある反面、驚きもあった笑
詳しく話を聞くと
- iPhoneのディスプレイサイズが物足りなくなってきた(ちなみに機種はiPhone12)
- ここ最近、電子書籍をもっと快適に読みたい欲が出てきた(いつもはiPhoneで読んでいる)
- 若干老眼が進み、細かい文字が見えにくい
- サイズ感的にiPad miniがベストに思えた
とのことで主に「電子書籍リーダー」としてiPad miniを欲している模様。
その後、父も入り「新しいiPad miniがいいんじゃないの!?」「カーナビとして良さそうだな」と10万円近くする256GBのCellularモデルを買おうとした所で母から「待て待て」のストップ。(流石に10万円は高すぎた)
そのため、もう一度母の用途を踏まえ「最新型じゃなくてもいいのでは...」と再考することにしたのだが...
大幅アップデートとなった第6世代の存在
kenboapplegadget.hatenablog.com
そこで壁になってくるのが大幅アップデートされた第6世代の存在。
まとめ記事でも書いたが今回の第6世代は
- デザイン
- 性能
- カメラ
- 拡張性
- スピーカー
など全ての面でパワーアップが図られた正真正銘のメジャーアップデートモデル。それに伴ってiPad miniで出来ることも増え、ぶっちゃけお金があるなら絶対にこっちを選ぶべきだと思う。
...しかし残念なことに僕の家は10万円をポンっと出せるような家ではない。まずは第6世代を買うとしてメリットを受けられるであろう違いをまとめさせていただきたい。
第5世代と第6世代の決定的な3つの違い
第5世代と第6世代ではアップデートされた内容が多すぎて「違い=全て」というのが本音なのだが、それを言ってしまうと話にならないので「実際に『iPad mini』を使う上で如実に感じる違い」に絞って比較をしていく。
かなり絞って出てきたのがこの3つの違い
- デザイン
- スピーカー
- 拡張性
本当は処理性能もメリットの中に入れるべきか悩んだが「ほとんどの場面で如実に性能差を実感するような場面がなく、メリットに感じられるのは一部だけ」ということで違いの中には含めないことにした。
1 デザイン
お見せしているように第5世代と第6世代のデザインは全くの別物。下手すれば「本当に同じシリーズのiPad?」と思われても仕方がないぐらいの変貌を遂げている。
一応、大まかなデザインの違いをまとめると
- ホームボタンの有無
- ベゼルレス
- 側面のデザイン(角ばっているか否か)
の3つ。特に使い勝手に影響しそうなのがホームボタン消滅に伴って電源ボタンに統合されたTouch ID。
この方式のTouch IDは昨年のiPad Air(2020)から搭載されたばかりの新方式。まともに触ったTouch ID搭載デバイスがiPhone8とiPad(第5世代)だけの母からすると慣れが必要で若干使いにくさを感じるかもしれない。
その点、第5世代は古臭さは感じるもののiPhone8ユーザーお馴染みの「Touch ID付きホームボタン」がついていて安心できる仕様になっている。
2 スピーカー
iPad miniで動画を見る時に一番違いを感じると思うのが「スピーカーの位置」
第6世代は左右に一機ずつスピーカーが搭載されていて、横向きにしても左右から綺麗に音源を再生できるのでiPhone12と併用してもそこまで違和感がないのに対し、第5世代は横向きにすると片側からしか音が出ない仕様。第6世代と比べどうしてもエンタメ消費で使う時にハンデを背負うことになる。
ディスプレイサイズの兼ね合いからエンタメ消費が用途の中心になるiPad miniにとって「迫力に欠けるスピーカー」を搭載しているのは少し残念...
3 拡張性
ここまでデザインとスピーカーの話をしてきたが、何より第6世代と第5世代の決定的な違いはこの拡張性だろう。
具体的には
- Type-C
- Apple Pencil(第2世代)
の存在。何気にこれらがiPad miniに搭載されたおかげで新しく出来ることが増えたと言っても過言ではない。
例えば
というメリットがType-Cが載ったことで受けられるし、Apple Pencil(第2世代)も
- 持ち運びの手間がかからない(本体に引っ付けられるため)
- 書きたい時に直ぐ取り出してメモを作成できる
などの恩恵を受けられる等々...「iPad mini活用の幅」が広いのは間違いなく第6世代だ。
しかし、ふとここで我に帰る
ここまでの比較ですっかりテンションが上がってしまった僕。父と同じようにノリノリで「第6世代を買うか!」という雰囲気に浸っていたのだが、ここで我に帰る。
そういえば母が想定しているメインの使用用途って...
と
電子書籍リーダーにここまでのスペックは要らない
iPad miniを初めて買うなら
— ケンボウ (@kenbouapple_com) 2021年9月25日
サイズ感
iPad miniを知る
意味で型落ちの第5世代を買うのも1つかもしれない
余程miniに惚れ込んだら別として、そうじゃないのに初めてのiPadに6万円、しかも標準サイズじゃ無いモデルとなるとちょっと勇気がいると思う…
冒頭でお話しした通り、母はiPad miniを「iPhoneよりも大きなディスプレイで快適に電子書籍を読みたい」、すなわち「電子書籍リーダー」としての使用を想定している。
みなさん考えて欲しい。「電子書籍リーダー+α」程度の用途にしか使わないのに先程あげた
- デザイン
- スピーカー
- 拡張性
はそこまで重要な機能なのだろうか?
僕の母はガジェオタではない。そういう人にとって「最新のデザインが〜」や「Type-CやApple Pencil(第2世代)」はあまり刺さらない。別に「そこそこの性能で想定している用途が快適にこなせればOK」ぐらいの認識なので、先程紹介した違いはそこまで重要ではないわけだ。
確かに第6世代のアップデート点は魅力的ではあるのだが、ここまで用途が限定的(電子書籍を読んで軽いウェブサーフィンや動画を見る程度)であれば第6世代の
- 処理性能
- ディスプレイ
- スピーカー
- カメラ
- 拡張性
は全て「オーバースペック」であり、手に余る可能性はかなり高い。それに...
第6世代は少し勇気のいる価格
「外で使うため(カーナビとしても使うかもしれないため)Cellularモデルにして、64GBじゃ心許ないから256GBにしよーっと」と軽はずみな気持ちでカスタマイズをすると6万円だった初期価格は一気に跳ね上がって10万円弱に...
多方面でガンガン使っていくわけでもない(電子書籍リーダーとしての使用がメイン)&万能サイズである10インチクラスのiPadが同じスペックで2万円も安く買えてしまうことを考えると、iPad miniに10万円を注ぎ込むわけにはいかない。いくらなんでもてんこ盛りすぎ。
一方、同じスペックの第5世代で1年間しか使っていない美品の中古は5万円弱。
中古であるとはいえ「電子書籍リーダーとして十分な性能のiPad mini」がこの値段で手に入るなら妥当。また第6世代への買い替えが進んでいることもあってかここ最近は1年程度しか使っていない個体が出てくるようになっただけでなく、AppleCare加入中のものもあったりするので賢く選べば中古品のデメリットをそこまで気にせずに、iPad miniを購入することができる。
あくまでも「用途が限定されている」という前提の話になるが、スペックと価格のバランスが取れている第5世代はかなり魅力的な選択肢なのだ。ただしかし...
『iPad mini』は特殊なデバイス
これは第6世代だろうが、第5世代だろうが関係なく言わせてほしい。「iPad miniはiPadのラインナップの中でも特殊なデバイスなので初めて購入する際は注意して欲しい」と
現在のiPadOSでプッシュされている
- Slide Over
- Split View
- Apple Pencilを使ったノート作り
- キーボードを繋いでパソコン風に振る舞う
これらの機能はiPad miniでももちろん使えるのだが、10インチクラスのiPadと比べると快適さが劣る。特にアプリを複数同時に動かす「マルチタスキング機能」やApple Pencilをフル活用使用するとiPad miniの「小さいディスプレイサイズ(=アプリを複数動かすと表示が細かくなる)」が仇になってストレスを感じてしまうと思う。
どうしても「万能性」では黄金サイズのiPadにかなうものは無いので、個人的にはiPadをはじめて購入するならiPad(第9世代)からが最もオススメ。iPad miniはその特殊なサイズ故、iPadの使い勝手が分かるまでは焦って購入する必要はない。
追記
ブログの読者さんから面白いコメントをいただいたので紹介させていただきたい(以下読者さんのコメント)
こんばんはケンボウさん。私はiPad mini5ユーザーなのですが一つ付けておくとバックグラウンドでのアプリをタスクキルしないままで開いて音楽流しながらtwitterを見ることでたまにすごい発熱があります。停電力モードなどにすることで抑え気味にできるもののそこそこデメリットに感じています。なので6を買うべきとは主張しませんが5でもこういうデメリットがあるんだよ〜というのをユーザーの視点から送らせていただきます。
これは知らなかった...というのも同じスペックのiPad Air(2019)を使っていて発熱が気になるような場面がなかったから。
全てのユーザーがこうなるわけではないと思うが、僕も含め今から第5世代の購入を検討されている方は、こういったことも頭に入れておくべきだろう。
今回の総括
サブPadとしてもオススメ。お手頃価格な第5世代
というわけで今後は第5世代の方向で、メルカリ等で綺麗な個体を見つけて購入する予定。
少し話が逸れるが、第5世代の64GBのCellularモデルが4万円弱でサブPadとしてかなり良さそう。ディスプレイが小さい故のデメリットはあるが、電車の中でもサッと取り出して気軽に使えるあのサイズ感は唯一無二の魅力がある。もしかしたら個人用にもう1枚追加でiPad miniを購入するかもしれない笑