ついにGoogleからミドルレンジ版Pixelの最新モデルである「Pixel4a」が正式発表され各社のミドルレンジスマホがとりあえずは出揃った形になる。
今回はその中でも「OSの開発元から発売されている」「そこそこのブランド力」など似ていると点が多いAppleのiPhone SE(2020)と比較して「どういった点が違うのか?」「どういった人におすすめなのか?」を記事にしていこうと思う。
それでは今回も行ってみよう。
Pixel4aとiPhoneSE(2020)の決定的な6つの違い
細かな点を除いて絶対比較するべき違いは6つ
- OS
- スペック
- カメラ
- デザイン・カラーバリエーション
- その他付加価値
- 価格
ぶっちゃけそれ以外のことはスマホを比較検討する上で優先順位の低いものやユーザー体験に大きな影響を及ぼすものではない。少なかれ今回においてはこの6つの違いをしっかりと確認すれば大丈夫だ。
1 OS
Pixel4a→Android10
iPhoneSE(2020)→iOS13
まず決定的に違うのは両者に採用されているOS。Pixel4aはGoogle純正スマホなのだから当然Androidの最新バージョンが搭載されているし、iPhoneSE(2020)はAppleが出しているスマホなのでこれもiOSの最新バージョンが搭載されている。
正直、これに関しては「どっちのOSの使い勝手がいいのか?」によって判断してもらうしかない。ちなみにAndroid10ではiPhoneX系と同じジェスチャー操作に対応しているし、今年の秋リリース予定のiOS14では「App Gallery」と言うAndroidでいうところの「ドロワー」表示に対応したりと2つのOSの操作感は統一されつつある。
kenboapplegadget.hatenablog.com
あと昔と違ってAndroidも4〜5万円の端末であれば大抵サクサク動くため本当に「使い勝手」や「カスタマイズ性の高さ」だけで選んでしまっていいと思う。
2 スペック
Pixel4a→重ためのゲームをやり込むには物足りないスペック
iPhoneSE(2020)→重たいゲームもサクサクこなせるスペック
両者とも一般的なスマホの利用用途である
- SNS
- ウェブサーフィン
- 電話
- 動画鑑賞
- 音楽鑑賞
- 写真撮影
を行うには十分すぎるほどの性能を持ち合わせている。ではどこで差が出てくるかというとPUBGなどの「スマホに負荷をかけるゲーム」。
iPhoneSE(2020)の性能は5万円にも関わらず現状最新のiPhone11シリーズと同じ「A13 Bionic」というチップのおかげで「ゲームを含めた」ありとあらゆる動作がサクサク。一方Pixel4aはストレスなく動くものの「Snapdragon730G」というミドルレンジ向けのチップなので10万円以上の端末ほど「ゲームもサクサクこなせる」というわけではない。あくまでも「嗜む程度」がいいところだ。
なのでスペックを比較する際に重要なのは「普段の用途でスマホゲームをどれだけやり込むのか」ということ。もしもそこで「ゲームをもバリバリこなしたい」が少しでも出てくるのであれば本体性能のいいiPhoneSE(2020)にしておいた方が無難。別にPixel4aでもできないことはないが「ゲームプレイ時の快適さ」を取るなら絶対に本体スペックは高い方がいい。
3 カメラ
Pixel4a→Pixel4とほぼ同等
iPhoneSE(2020)→iPhoneXRとほぼ同等
カメラに関してはどちらもシングルレンズカメラだがナイトモードの搭載など暗所撮影に強いPixel4aの方が一歩先を入っている。個人的にiPhoneSE(2020)のカメラは最近のスマホと比較すると物足りなさが否めない...
しかし写真では負けても動画性能はiPhoneの方が強力。内蔵カメラで撮影した音声も綺麗だし、何より手ぶれ補正がしっかり効く分余計な編集なしでもしっかりと撮れる。
故にカメラ性能は「写真」と「動画」どちらを優先して撮りたいのかを考えて決めることをオススメする。どちらも一長一短。
4 デザイン・カラーバリエーション
Pixel4a
iPhoneSE(2020)
どうしてもiPhoneSE(2020)はiPhone8と共通のデザインのためか古臭さが否めない...しかし背面にガラスを採用していたり、アルミボディーの仕上げの品質が高いので「iPhoneブランド」らしい高級感は残している。
Pixel4aはフラッグシップ機であるPixel4のデザインを踏襲しつつパンチホールディスプレイや背面の素材がポリカーポネートになっていて「今風のスマホ」と言ったようなデザイン。
カラーバリエーションについてはSE(2020)が
- ブラック
- ホワイト
- (PRODUCT)RED
の3色展開なのに対してPixel4aは価格を抑えるためかカラーは写真のブラック一色。カラー選択の余地はない。
ケースをつけてしまうとはいえカラー選択を楽しみたいという方はiPhoneSE(2020)の方がいいのかもしれない。まぁ僕は複数のカラーがあってもスペースグレイやブラック系の色しか購入しないのだが...
5 その他付加価値
Pixel4a
iPhoneSE(2020)
- 耐水・ワイヤレス充電に対応
- 軽い・小さい
- 選べるアクセサリーの幅が豊富・入手性が高い
価格の安さを除いてこの2つの付加価値はこんな感じ。
Pixel4aはGoogle純正スマホならではの「ピュアなAndroid(余計なカスタマイズがない)」と「3年間のセキュリティーアップデート&新OSのアップデート」が提供されるのが一番大きいポイント。特にiPhoneからの乗り換えを考えている人にとってはAndroidスマホの中でもiPhoneと同じぐらい長く使える安心感があるのは大きいだろう。しかしPixel4aはワイヤレス充電や防水に非対応など細かな付加価値が少ない。
一方iPhoneSE(2020)はこの価格帯ながらワイヤレス充電と耐水にもしっかりと対応。そして日本国内であればどこでも充電器やケース等のアクセサリーが簡単に手に入るのもiPhoneならではの魅力の1つ。
6 価格
Pixel4a→税別39800円
iPhoneSE(2020)→税別 498000円
どちらとも同じ容量同士で比較するとその価格差は1万円。
価格の安さだけでいえばPixel4aの方が安い。ただ本体性能の高さやワイヤレス充電・耐水性能を考えれば「1万円足して付加価値の多いiPhoneSE(2020)を買う」という選択肢もある。
Pixel4aを購入するべき人
Pixelは数多くあるAndroidスマホの中で「Google純正」だからこそ脱iPhoneを検討している方には乗り換えやすい要素がありかなりオススメ。Androidの新機能をいち早く試せたり、ソフトウェアアップデートが3年間は確実に行われる安心感があるからだ。
Google自身もiPhoneからの乗り換えを意識してiPhone付属のLightningケーブルを直接繋げるアダプタを同梱しているのでかなり乗り換えやすい要素はあると言えるだろう。
iPhoneSE(2020)を購入するべき人
- 安くiPhoneを購入したい人
- 何よりも本体性能の高さを優先している人
- ワイヤレス充電や耐水性能に魅力を感じる人
iPhoneSE(2020)の購入がオススメの人はただ1つ。それはスマホを購入する上で重要にしているのが「本体性能の高さ」だという人。そんな人には5万円ながら現状最新のハイエンド機である11シリーズと同性能のSE(2020)はかなり魅力的に映るはず。
ただし、本体性能が高い代わりにデザインは前時代的なベゼルありデザインでカメラ性能もPixelのように夜景がものすご綺麗に撮れるわけでもない「普通のカメラ」。言ってしまえばそれ以外の部分は他のスマホよりも劣ってしまうためそこだけ注意をしておこう。
もしも1台だけをオススメするならどっち?
僕がもしこの2つのうち1台をオススメするならiPhoneSE(2020)をオススメしたい
というのもこの価格帯のスマホを購入するほとんどの人が「安く、長く使えるスマホが欲しい」という考えの人が多くそのような人には少してもスペックのの限界を感じにくいiPhoneSE(2020)の方がオススメしやすい。
あと日本国内においてiPhoneのアクセサリーはとても充実していて入手性も非常に高い点でもiPhoneの方が無難といえば無難。
今回の総括
好きなOSを搭載したものを選べ
正直、この2つのスマホは「OSを出している会社が直々に出しているスマホ」という点サポート期間の長さやブランド力などに似ている点が多い。だからこそあとはどちらのOSが使いやすいのかで選んでもしまえば問題はないのではないかと思う。
僕個人としてはiPhoneSE(2020)を購入しても今使っているiPhone7との違いがほとんどないのでこの機会にPixel4aを機にAndroidを使ってみてもいいのかなと思ってみたり...価格的にも手が出しやすいこともあり非常に悩んでいる笑
今回は以上だ。ではまた次の記事で。