昨夜、Appleから突如MacBook Pro 13インチ(2020)が発表・発売された。上位モデルは残念な点もありつつも順当な進化と言えたのだが...僕は今回のアップデートで下位モデルを購入する価値はほとんど無くなったと思っている。
今回は「MacBook Pro 13インチ(2020)の下位モデルをオススメしない理由」を記事にまとめていこうと思う。これからMacを購入される際に参考にしていただきたい。
それでは今回も行ってみよう。
- 現在のMacBook Pro 13インチ(2020)のラインナップ
- 僕がMacBook Pro 13インチ(2020)の下位モデルの購入をオススメしない理由
- それでも下位モデルを買うべき人
- 今回の総括
現在のMacBook Pro 13インチ(2020)のラインナップ
現在MacBook Pro 13インチのラインナップは「上位モデル」と「下位モデル」が存在している。(詳しいアップデート内容などは以下の記事を参照)
kenboapplegadget.hatenablog.com
大きな違いとしては
- 基本スペック
- カスタマイズの幅
- Thunderbolt3(Type-C)の数
- 価格
で特に基本スペックにおいては最新のCore iプロセッサーを積んだ上位モデルと第8世代のCore iプロセッサーを積んだ下位モデルとで差別化がなされている。
僕がMacBook Pro 13インチ(2020)の下位モデルの購入をオススメしない理由
さてここからが本題。なぜ僕はMacBook Pro 13インチ(下位モデル)の購入をオススメしないのか?
理由は以下の通り
- Proの独自機能に多くの人は魅力を感じない
- Air(2020)の「CPU+メモリ」のカスタマイズの方が魅力的だから
1 Proの独自機能に多くの人は魅力を感じないから
皆さん考えて欲しい。AirではなくProを選択する理由を。
おそらく多くの人は高いスペックやTouch Barを求めてProを購入すると思うのだが、正直僕は下位モデルのProにそれらの魅力を一切感じられない。
例えばスペックをとっても世代の古い第8世代で現行の第10世代に比べて性能は劣る。そもそも性能を求めているのに世代の古いCPUを買う必要はないだろう?
またTouch Barに関してもそれを徹底的に活かすアプリも殆どないし、今までボタンを押すだけで済んでいた音量調整や光量調整ショートカットが
ボタン群を展開→スライダーで調整
と2ステップになる。かと言って従来の並びに変更すればTouch Barの「目的に合わせて自由に変化する」メリットが潰れる。こうして考えると現状Touch Barは高価なおもちゃでしかない。
閲覧注意 MacBook Pro 遂に最悪のタッチバーオンリーへ 改悪
Proの魅力を感じられないのにも関わらずAirよりも数万円を足してそれらの機能をつける必要はあるだろうか?ないはずだ。
後述するがTouch Barや少しだけ高い性能のために高い金を出してProを買うよりもAirをカスタマイズして購入した方が有意義な買い物になると思う。
2 Air(2020)のカスタマイズモデルの方が魅力的だから
正直MacBook Pro 13インチの下位モデルを購入するぐらいならMacBook AirのCPUとメモリをカスタマイズして「メモリ16GBのサクサク感」を手に入れた方が幸せになれる
— ケンボウ (@kenbouapple_com) 2020年5月4日
Mac自体がメモリを多く使う傾向にあるから「Pro<<<メモリ」を取った方がいい pic.twitter.com/nkfix5WnCW
もう言ってしまおう。動画編集を目的としてパソコンを購入しないのであればMacBook Air(2020)の
- CPU
- メモリ
をカスタマイズして購入した方が絶対にいい。
kenboapplegadget.hatenablog.com
先ほども書いた通りスペックの高さやTouch Barは下位モデルにおいては殆ど意味がないのも同然。それに比べてAirのCPUとメモリのカスタマイズはMacで行う全ての作業の「効率化」に繋がる。当然、作業の効率化ができればその分の時間を他のことに回せるので「時間を買う」という意味で同じ3万円でも価値が全然違う。
ならば
使わないTouch BarよりもAirのメモリとCPUをカスタマイズして「より長く使える快適感」を買った方がいいとは思わないだろうか?
Macでの作業の快適さを上げる部分にお金を使うべきなのではないだろうか?
ご覧のように下位モデルのProを買うお金でより長い期間快適に使えるAirが手に入る。しかもAirだと低消費電力版(通常のi5よりも性能が抑えめなモデル)とは言え最新の第10世代のCore iシリーズが使えて、キーボードも今まで通りのファンクションキー。堅実性を求めるなら絶対にAirの方がいいだろう。
それでも下位モデルを買うべき人
基本的には
- スペックを求めない→Air
- スペックを求める&コンパクト→MacBook Pro 13インチ(2020)の上位モデル
- スペックを求める→MacBook Pro 16インチ
がオススメなのだが唯一下位モデルをオススメできる人がいる。それは「ある程度のスペックと価格が最も重要な人」
現行のAirは動画の書き出しなどの「連続的に高負荷がかかる作業」には向いていない。故に「動画編集がしたいんだけど、できれば安いモデルがいい」という人にはこの下位モデルがスペックと価格の面から最もオススメできる。
しかし全体的にCPUやメモリの規格が古めなのでそこをしっかりと理解した上での購入を推奨する。
今回の総括
究極の「中途半端」なモデル
上位モデルとの性能差や違いも殆どなくコスパに優れていた2019年モデルとは打って変わって2020年の下位モデルのMacBook Proはとても中途半端なモデルになってしまった。
既にエントリーモデルであるMacBook Airもクアッドコアになってしまったし、Touch Barやスペックの高さの優位性もそこまでないとなると存在自体が怪しくなるモデルだと思う。何度もお伝えしているようにTouch Barや多少のスペックアップにお金をつぎ込むよりもMacを長く、快適に使えるようになる部分にお金をつぎ込むべきだ。
今回は以上だ。ではまた次の記事で。