普段僕はメインのパソコンとしてWindowsではなくMacを利用している。
今回はたまたまWindows機をレビューする機会があったので、普段Macを使っている僕だからこそ感じることを中心にレビューをしていこうと思う。
それでは今回も行ってみよう。
- 何故Windowsマシーンを買ったのか?
- 今回レビューする機種
- 外観レビュー
- MacBook Proとの比較
- Lenovo C340使用感レビュー
- このパソコンの最大のメリット・オススメな人は?
- 今回の総括
何故Windowsマシーンを買ったのか?
まず詳しくレビューする前にWindowsマシーンを買った経緯について軽く話させていただきたい。
今までは8年前ぐらいに買ったWindows7搭載のVAIOをずっと使ったきた。しかしスペックが当時でも低めのPentiumでドライブもハードディスクだったこともあり、動作面で重たくなってきたのとWindows7の延長サポートの終了が重なってきたこともあって家用のパソコンとしてWindowsマシーンを購入する事になった。
一応、Macの購入も検討したのだが主に予算面での折り合いがつかなかったため無難にWindowsを選んだ感じだ。
今回レビューする機種
僕が今回レビューするのは「Lenovo C340」という機種。
Lenovo ノートパソコン IdeaPad C340(14インチFHD Core i5 8GBメモリ 256GB )
- 発売日: 2019/08/16
- メディア: Personal Computers
スペックは以下の通り
- CPU Ryzen5 3500U
- メモリDDR4 8GB
- ストレージ SSD 256GB(PCIe接続)
- ディスプレイ 14インチFHDディスプレイ(10ポイントマルチタッチ操作に対応)
- 重量 1.65kg
- Office無し
最近のWindowsノートパソコンの中でもごくごく一般的なスペック。あといつもはIntelのCoreシリーズを選ぶことが多いのだが、今回は人生初めてのRyzen搭載PCということでどれぐらい動くのかが気になるところ。
外観レビュー
Windowsの初期設定の画面はどの機種も同じなので、別のブログを参照してもらう事にして外観レビューをお届けしていこうと思う。
天板はLenovoのロゴ以外何もない無骨なデザイン。これぞ「The Windows Machine」という感じの印象を受ける。
「Lenovo」
右側面にはWindowsノートらしく豊富なIOになっている。正直これだけ端子があった方がアダプタも買わずに済むのでとても助かるんだけどなぁ...
背面には熱気を逃すための吸排気口が2つ。
そして反対側にもいくつかの接続ポートが設けられている。
ちなみに右側の接続ポートは
- 充電ポート
- HDMI
- USB-C(Thunderbolt3には非対応)
- イヤホンジャック
が搭載されており、左側には
- USB 3.0×2
- SDカードスロット
- 電源ボタン
とレガシーな規格から最新の規格まで一通りのものが使えるようにはなっている。特にUSB-Cはここ最近対応機器が増えてきているので使えるのはありがたい。
パカっと開いてやると一般的なノートパソコン型に。
何気にこのC340にはWindows Hello対応の指紋認証センサーが取り付けられていて、ログイン時に指紋認証でロック解除することができる。羨ましい...
そしてこのパソコン。なんとディスプレイを180度回転させてやる事によって...
なんとタブレットモードに移行することが可能。
タブレットモードにするとキーボード側をスタンドにして立て掛けたり
そのまま手に持って使ったりと使い方に幅が出てくる(まぁ手に持って使うのは重さの関係で結構キツイのだが...)
MacBook Proとの比較
ここからは僕の使っているMacBook Proとの比較してみよう。
大きさ的にはどちらも同じぐらい。(C340が14インチ、MacBook Proが13インチ)
キーボード配列はどちらも日本語配列なのだが、C340はMacBook Proのような専用の日本語配列ではなく英語配列ベースの日本語配列になっている(エンターキーとデリートキーが分かりやすい)
横から見ると薄さが結構違う。ただC340の方がいろんな端子が使えるメリットがある。
MacBook Proが「おしゃれなダイニングテーブル」だとすればC340は「無骨なビジネス用デスク」言ったどころだろうか?
Lenovo C340使用感レビュー
ここからはC340を使って見ての感想を書いていく。
1 指紋認証はとても便利
もうね、パスワードを打つ必要がないのがここまで楽だとは思わなかった笑
C340に搭載されている指紋センサーの速度はとても速く、パソコンを開いて指を置けば1秒もかからずに認証されてデスクトップへ。すぐに作業を開始できる。
MacBook Pro(Touch Bar無しモデル)の場合、パスコードの入力にミスって何回か打ち直しをしなければいけない時があり結構イラッとするのだが、指紋認証はそんなことなく確実に速く認証できるのでやはりとても便利に感じた。
2 動作はMacBook Proと同じ、もしくはそれ以上
ドライブにPCIe接続のSSDを採用しているだけのことがあって、動作はとてもキビキビしていて正直ウェブサーフィンをしたりOfficeで書類を作ったりする程度ではMacBook Proとほぼ同じぐらい動いてくれる。
またRyzen5 3500Uのスペックは想像以上で、Intelでいうところの第8世代 Core i5 8250Uに相当するレベルのスペックなためその気になればフルHDの動画編集ぐらいならこなせてしまう。
忘れてはならないのがこのパソコンはLenovoの公式サイトで約5〜6万円で発売されているモデル。MacBook Proの半分以下の値段でここまで動作してくれれば一般層には十分すぎるだろう。
3 タッチパネルのディスプレイは結構いい
MacBookとは違い、Surfaceを筆頭にWindowsマシーンはタッチパネルを搭載したモデルが増えてきている。もちろんこのC340もその1つ。
「パソコンにタッチパネルなんていらねぇーよ」と思うかもしれないが、使ってみると結構便利で
普通のパソコンなら別のガジェットを使う必要のあることがパソコン一台で完結する。
MacにもCatalinaからiPadをサブディスプレイにすることでタッチ操作に一部対応したものの
など制約がありイマイチ使い勝手が悪い。その点タッチパネルに対応しているWindowsマシーンにはこう言った制約は一切ないのでストレスを感じない。
4 キーボードが疲れにくい
MacBook Proに搭載されているバタフライキーボードは薄すぎるキーストローク故に2〜3時間タイピングしていると疲れてくることがある。他の人も言っているような「指先が痛くなる感覚」がそれ。
Windowsノートパソコンの場合、ある程度の深さがあるシザー式のキーボードのおかげでとても心地よく打てて、長く打っても疲れる感覚がない。なんかこう自然と指が押し戻されて次のキーに行きやすい感じがする。
5 トラックパッドだけでそこそこ使える
C340に搭載されているトラックパッドは日常使いには全然問題なく動作する。「Windowsパソコン=マウス必須」という時代は終わったと言ってもいいぐらい。
Macと同じように2本指でのページスクロールにはもちろん対応しているし、3本・4本指を使って仮想デスクトップを行き来したりウィンドウを操作したり...慣れれば普通に使えてしまう。
このモデル自体ネットしかしない家様のパソコンとして使うことを考えれば、わざわざマウスを購入する必要もなさそうだ。
6 豊富な端子は正義
USB-CだけではなくタイプAのUSBやHDMIをハブを必要とせずに接続できるのは利便性の面からも金銭面からとても助かる。
MacBook Proでも拡張性に関して問題は感じない。とはいえHDMIや今までのUSBを使うために追加でお金を払う必要があるシステムの方が本来はおかしいのだが...
7 タブレットモードは使いにくい
Windows10にはタブレットPCに最適化された「タブレットモード」が存在するのだが、まぁいかんせんそれが使いにくい。使えないことはないが本当にダメ。
タブレットモードをオンにするとデスクトップが表示されずに、Windows8のような全画面のスタートメニューのようになってしまいアプリの表示も全画面のみとなってしまう。
一番問題なのは全画面状態だとiPhoneのように1つのアプリしか開けずマルチタスクが出来ない....フルのOSだからこそ「真のマルチタスク」を殺してしまってはダメだろ...
それに僕自体、パソコン版のOfficeやメモに直接書き込めるところにタッチパネルの魅力を感じているわけでタブレットのように使える事にはそこまで興味はない。そもそも大きさ的にタブレットのように保持して使うのは結構キツイところがある。
もしタブレットライクな使い方も想定しているのであれば大人しくSurface Pro7を購入して、通常モードで使うことをオススメしたい。絶対そっちの方が使い勝手がいい。
8 値段相応の部分はある
5〜6万円のパソコン故に値段相応の部分はある。というか安いパソコンって大体ここら辺が残念に感じないだろうか?
スペックは分かって購入するものだと仮定して僕が残念に感じたのはこの3つ。
- ディスプレイ
- キーボード
- スピーカー
特にディスプレイはRetinaディスプレイに見慣れているだけあって色味に違和感を感じた。なんかこう全体的にくすんでいる印象を受ける。
キーボードはMacBook ProやSurfaceのように日本向けに専用設計されたキーボードではなく、英語配列のキーボードがベースの日本語配列なのでCapsLockキーが長かったり、エンターキーが小さかったりと若干変な配列になっており少しだけ打ち間違えが発生してしまった。(僕のタイピング技術がまだまだなのかもしれないが...)
スピーカーに関しても普通に使えるレベルといった感じで特別音がいいわけでもない。
別に使用上に問題を感じる人はそういないと思うのだが(そもそもそういう人たちは高いパソコンを買う)あくまでも僕の感じたこととして書かせていただきたい。
9 各種設定がめんどくさい
Macだと初期設定を済ませてiCloudアカウントに紐づけて仕舞えばあとは勝手に同期などをしてくれるが、WindowsだとiCloudを使うにも別途アプリを入れたり設定をしたりする必要があり何気にめんどくささを感じた。
普段Windowsをメインにしている人にとってはこれくらい造作もないことかもしれないが、Apple製品の連携機能にどっぷり使っている者の身からするといちいち細かく設定を行うというのはとてもめんどくさい作業なのだ。
しかし、逆にいえば細かくカスタマイズをしやすいということでもあるためどちらをいいと感じるかはあなた次第というところ。
このパソコンの最大のメリット・オススメな人は?
何よりもそこそこのスペックを備えながら価格が安いところがこのパソコンの最大の魅力と言っていいだろう。実際このパソコンに決まった理由の7割は「価格と性能のバランスが非常に優秀だから」というのもある。
あくまでも高いパソコンとの比較で残念んだところが浮き上がっていくるだけで、今回のようにネットサーフィンやOfficeでの作業がメインに人にはとても魅力的な製品なのは間違いない。
もしパソコンを購入する際の予算が10万円以下でコスパを優先しているのであれば、C340はとてもオススメだ。
今回の総括
こういうコスパの良い機種をレビューするとMacのコスパの悪さが浮いてきてしまう。このMacは中古で7万円だが、同じ値段で新品の尚且つ性能の良いマシーンが手に入るとなれば尚更。
値段が高い分細かいところでの不満点を感じなかったりOSの使いやすさの面ではMacの地位は揺るがないし、高い価格帯のパソコンも同じような理由で購入している人がほとんどだと思う。
それにしても低価格帯のWindowsノートの進化がすごい...ぶっちゃけ多くの人はこれで満足できるぐらいの完成度になっていてびっくりした笑
今回は以上だ。ではまた次の記事で。