「専用音楽プレーヤーなんて絶対にいらないだろ笑」と思うかもしれないが「それは違う」。
僕はWALKMANを買い換えてから「音楽」に対するイメージが180度変わった。もうWALKMAN以外のプレーヤーには戻れない...
今回はそんな僕が愛用しているハイレゾ対応WALKMAN「WALKMAN A30 series」のレビュー記事を書いていこうと思う。
音楽プレーヤーについて少しでも興味がある方もない方も最後まで読んでいただけたら幸いだ。
それでは今回も行ってみよう
今回レビューする商品
僕が今回レビューしていくのは先ほども述べた通り「SONY WALKMAN A30 series」だ。
ソニー SONY ウォークマン Aシリーズ 16GB NW-A35 : Bluetooth/microSD/ハイレゾ対応 チャコールブラック NW-A35 B
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- 発売日: 2016/10/29
- メディア: エレクトロニクス
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このモデルはハイレゾに対応していながらも、価格が最下位モデルで2万円前後と言うコスパの良さが特徴だ。
ONKYO DP-CMX1 デジタルオーディオプレイヤー GRANBEAT/ハイレゾ対応 ブラック DP-CMX1(B) 【国内正規品】
- 出版社/メーカー: オンキヨー
- 発売日: 2017/02/24
- メディア: エレクトロニクス
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一回Amazonなんかを見てもらうと分かるのだが、Aシリーズの上位機種であるZXシリーズの値段は約8万円弱。オンキヨーのハイレゾ対応プレーヤーも約5万円もする。そう考えるとAシリーズの価格は非常に魅力的なのだ。
ちなみに今は最新モデルとして「A50 series」が販売されている。
僕は買う予定はないのだが僕の使っているモデルよりも進化した点が沢山あるので、気になる人は調べてみて欲しい。
NW-A50シリーズ 特長 : かんたんに高音質で楽しむ | ポータブルオーディオプレーヤー WALKMAN ウォークマン | ソニー
(公式ページのリンクを貼っておくのでチェックしてみて欲しい)
半年間使用レポート メリット編
1 脳が踊る。心が躍る。圧倒的音質の高さ。
WALKMANを語る上では外せないのが音質の高さ。とにかくやばい。
一回聞いてみたら分かるのだが、WALKMANで音楽を聴くとボーカルの息遣いやその曲の聞き取りにくい細かい部分まで聞こえるのでまるでライブ会場にいるような感覚で音楽を楽しむことができる。
また僕が愛用しているヘッドホンMDR-1000Xとの組み合わせでさらに臨場感の溢れる聞き方をすることもできる。はっきり言って最高。これだけでも音楽を聴くことがすごく楽しくなった。
この組み合わせで聴くと脳が喜んでいるのが分かる...ヘッドホン自体も良いものなので低音や高音も変に強調することなく聞かせてくれる。あぁ自分の好きな音楽に浸れるのは幸せだぁ...
2 ハイレゾ音源以外も楽しめる
先ほど述べた「音質の高さ」を実現してくれている機能がある。その名も「DSEE HX」とものだ。
これはハイレゾ音源ではない音源をハイレゾ相当まで音質をよくしてくれる機能なのだが、この機能によってハイレゾ音源でなくても音楽を十分に楽しむことができる
正直言ってこの機能があるのとないのとでは全く違う。もしかすると僕だけなのかもしれないが僕は「DESS HX」オンにした時に細かいところまで聞き取りやすいと感じた。
またこの機能以外にも、音楽をスタジオで聴くような臨場感にしてくれる「VPT(サラウンド)」や曲同士の音を揃えてくれる「ダイナミックノーマライザー」など音楽をよりよく聴くために搭載されている機能が搭載されている。
流石「WALKMAN」といったことだけあって音質へのこだわりは半端じゃない...
3 音楽を聴く事を考えられた「完璧なUI」
いくら高音質な音楽プレーヤーでも「音楽を聴くことをめんどくさく感じるUI」ではダメだ。実際スティーブもiPodを開発している時に開発している時にUIデザイナーに求めたのは
「全ての機能に3クリック以内にたどり着けるように工夫しろ」
というのは有名な話。小さなことかもしれないのだが、使い勝手に大きく影響してくるのでUIというのは非常に大事なのだ。
そんな大切なUIなのだがWALKMANのUIは非常によく出来ていている。
例えばホーム画面から音楽にアクセスするには
- 全曲(楽曲別表示)
- アーティスト(アーティストごとに表示)
- リリース年(曲が発表された年ごとに表示)
- アルバム(曲が入っているアルバムごとに表示)
などをタップすることによって曲を探せるのだが、アーティストから探すだけでなく、様々なジャンルから曲を探せるので曲自体を探しやすい。
しかも曲一覧やアルバム一覧は全て「アルファベット順〜あいうえお順」で並んでいるので国語辞書を引ける人であれば簡単に曲を探すことができる。
また音楽再生場面もスワイプ操作で、今再生している曲が収録されている再生リストを見たりホーム画面に簡単に戻ることが可能だ。
タッチパネルならではの直感的な操作方法はとても快適で、スマホを使っている感覚で操作できるのでとてもスマートでよく考えられたUIだと言えるだろう。
4 3.1インチのジャストな画面サイズ
最近のスマホは大型化が進んでいるのだが、WALKMANは音楽専用プレーヤーとして考え抜かれて作られているため画面サイズも片手でサクサク操作できるように計算されまくっている。
このWALKMANの画面サイズは3.1インチ。ちなみにiPhone3GやiPhone4が3.5インチなのでジョブズが愛したiPhoneのサイズとほぼ同じ画面サイズ。そのため片手操作は余裕だし、最近のiPhoneとは違いポケットなどに入れた時の収まりも丁度いい。
僕の使っているiPhone6sと並べてみるとこんな感じ。4.7インチと並べてみると3.1インチの小ささが特に際立って見えるだろう。
同じくコンパクトサイズな端末であるiPod touch第6世代と並べてみても、WALKMANの方が縦幅が短くコンパクトだ。
スマホとして考えた時に3.1インチは小さすぎるのだが、音楽プレイヤーとして考えると4.7インチほど大きくなくても良いため、この3.1インチの程よいサイズ感は音楽プレイヤーには最適だと言えるだろう。
5 音楽に浸る時間がより長くなる「ロングバッテリーライフ」
流石「音楽専用機」としか言いようがないのだがWALKMANのバッテリーライフはめちゃくちゃ長い。ずっと音楽に浸って入れる。
NW-A30シリーズ 特長 : 拡張性 | ポータブルオーディオプレーヤー WALKMAN ウォークマン | ソニーより
音楽の連続再生時間は約40時間とあんな小さいボディーからは想像できないぐらい長くバッテリーが持つ。
どうしてもiPhoneは音楽以外にもエンタメ消費やカメラなどが使えるため思ったよりもバッテリーの減りが早いのだが、WALKMANは音楽専用機なのでバッテリーの持ちは最高。いつまでも音楽に浸っていられる。
こんな素晴らしい物を出してくれたSONYさんに感謝…
6 ハードウェアボタンが神
基本WALKMAN A30 series はタッチパネルで操作するのだが、ダッチパネルは画面がついている時しか反応しないためポケットの中に入れた時は使うことが出来ない…
しかしそこはSONY。しっかりと「音楽専用機」としての使い勝手を考えてハードウェアボタンでの操作も可能になっている
これって些細なことなのだが、あるのと無いのとでは使い勝手の良さがまるで違う。
例えばiPhoneで音楽を止めようと思うと
- ポケットからiPhoneを取り出す
- 電源ボタンを押してスリープ解除
- 音楽を止める
という3ステップを踏む必要がある。
一方WALKMANの場合は
- ポケットに手を突っ込む
- ハードウェアボタンで音楽を停止
たったこれだけで音楽を止めることが出来る。わざわざポケットからWALKMANを出す必要が無い。
またハードウェアボタンのおかげで昔のWALKMANから乗り換えた人でも違和感なく使うことが出来るようになっている。
最新のテクノロジーだけではなく、前からあるテクノロジーを搭載してくれたのは本当にありがたかった。
7 NFCがすごく便利
iPhoneでは使うことができないのだがNFCがすごく便利。一度使い始めたら病みつきになるぐらいペアリングが簡単になる。
僕は複数のオーディオ機器を持っているので、いちいち使う機器を切り替えて使うのは非常にめんどくさい。しかしNFCであれば使いたい時にかざすだけなので簡単に切り替えることが出来る。Apple製品で言うところのAirPodsと同じような感覚だ。
ただここで注意しなければいけないのが、この機能を使うためには端末側もヘッドホン側もNFCが搭載されている必要があるという事。もしあなたが今NFC付きのヘッドホンなどを持っていないのであれば新規に購入する必要がある。
幸いなことに僕の使っているヘッドホンやスピーカーはNFCを搭載しているので、NFC機能を使うことが出来るのだが、まだNFC付きのオーディオ機器を持っていないのであれば要注意だ。
ソニー SONY マルチコネクトコンポ CMT-X5CD : Bluetooth/FM/AM/ワイドFM対応 ブラック CMT-X5CD B
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
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(基本的にSONYの製品を買えば問題はない)
7 音楽プレーヤー史上「もっともカッコいい」デザイン
これは完璧に僕の偏見なのだがWALKMAN A30 seriesのデザインは音楽プレイヤー史上もっともカッコいいデザインだ。
まずアルミで構成されたボディーはApple製品と同じく、高級感を演出しているしプラスチック製とは違い重厚感のある見た目になっている。
右下の方に小さくWALKMANのロゴ。
ボタン類も全てアルミ製なので一体感が半端じゃない…
今回僕はグレイッシュブラックというカラーを選択したのだが、スペースグレイと同じぐらい高級感があってお気に入りのカラーだ。
家にあるSONY製品と並べてみるとブラック同士で揃えているのもあって一体感が凄い…
Appleもそうなのだが、すごいデザインの製品は使っていて楽しくなるし、毎日大事に使おうと言う愛着が湧いてくる。なので僕は製品のデザインもすごく大事だと思う。
半年間使用レポート デメリット編
1 タッチパネルの感度がイマイチ
これは販売当初も言われていたことなのだがWALKMAN A30 seriesのタッチパネルは感度がイマイチだ。
具体的に言うと、曲の一覧などでスクロールした時に指の引っかかりを感じたり、スワイプ操作で前の画面に戻れない事が発生しやすい。
これでもソフトウェアアップデートでマシになったのだが、それでもまだイマイチな点があるのは事実。
恐らく最新モデルでは改善されているだろうが、出来れば最初からしっかり動く物を搭載して欲しかった…
2 充電端子が独自規格
むかしからSONYは独自規格が大好きなので仕方がないのだが、そろそろWALKMANに独自規格を搭載するのはそろそろやめにしていただきたい...
WALKMANが発売された当時とは違い、WALKMAN以外のガジェットを持ち運ぶ事が多い現代では
独自規格は他の端末の歩調を合わせずらいので紛らわしさを感じる。
よくあるのが「あれ?WALKMANのケーブルどこだっけ?」となって出先でWALKMANが充電出来なくなるパターン。もうこうなってしまったら家に帰るまでWALKMANは使えなくなってしまう...
個人的にはMicro-USBやType-C端子を搭載してくれると持って運ぶケーブルの数が減るので助かるのだが、しばらくは独自規格のままなのだろうが...
3 物理ボタンが微妙に使いにくい...
先程「物理ボタンが最高!」とレビューしたがそれは半分正しく、半分間違っている。
物理ボタンのおかげでポケットの中で操作がしやすいのだが、僕が使いにくいと思っているのはボタンの配置。
特に再生、一時停止、早送り、巻き戻しが一列になっているのでボタンを見ずに触ろうとするときにどのボタンを押しているかが分かりにくい...
これは最新モデルでデザイン変更によって改善されているところでもあるので、これだけでも最新モデルが欲しくなってしまった笑
4 WALKMANの性能をフルに引き出すためにはそれなりのオーディオ機器が必須
僕は別に問題はないのだが、まだしっかりとしたヘッドホンなどを持っていない状態でWALKMANを買おうと思っている人は聞いて欲しい。
WALKMANの性能をフルに活かしたいのであればそれなりのヘッドホンやイヤホンを購入することをオススメする。
ソニー SONY イヤホン ハイレゾ対応 カナル型 バランス標準プラグケーブル付属 2017年モデル XBA-N3BP
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- 発売日: 2017/10/07
- メディア: エレクトロニクス
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別にイヤホンでもWALKMANを使うことは出来るのだが、どうしても価格の安いイヤホンはWALKMAN本来の「素晴らしい音」を劣化させてしまう。そもそも高音質で音楽を聴きたい人向けの製品なのにその高音質を生かせないのであればWALKMANで音楽を聴く必要はあるだろうか?
それだったらiPhoneで音楽を聴いてもいいだろう。iPhoneで音楽を聴いた方が気軽に音楽を聴けるし、音楽を聴くために持って運ぶものが減るからだ。
5 音楽を入れるのがめんどくさい...
これはiPhoneに慣れすぎてしまったというのも問題なのだがWALKMANは音楽を「単体で」入れることができないため、パソコンなどからインポートする必要がある。
iPhoneの場合SoundCloudやSpotifyなどの優秀なアプリを使えば、今聴きたい音楽をiPhoneですぐに聴くことができる。
しかしWALKMANは単体でネットに繋ぐことが出来ないので、聴きたい音楽があってもすぐに聴くことが出来ない。もし聴きたい音楽があったらCDなどを買ってきてパソコンから入れるなどする必要があるためiPhoneに慣れている人にとってはめんどくささを感じるだろう。
僕はパソコンの同期自体はそこまで苦に思っていないのだが、自分の好きなアーティストや歌がリリースされた時、直ぐにWALKMANに音楽を入れられないのが地味にストレス...
もしあなたの好きなアーティストが頻繁に曲を出したり、自分のはまっている音楽がコロコロ変わる人にとっては直ぐに聞きたい曲が入れられないのはストレスに感じると思うので注意が必要だ。
総評 WALKMANは買いなのか?
あくまで僕の意見なのだがWALKMANはiPadのように誰にでも勧められる製品ではない。
先ほども言った通りWALKMANは音楽専用機なので、ネットに繋いでウェブを見たりゲームをしたりすることはできない。
またA30 seriesからは今まで搭載されていた
- 写真閲覧
- 動画視聴(パソコンから同期したものに限る)
- Podcast
などのメディアプレイヤーとしての機能が削除されている。以前に比べて間口がだいぶ狭くなってしまった。
しかもそれでいて価格は2万円だ。たしかにハイレゾに対応したプレイヤーとしては破格の安さなのは事実なのだが、それでも2万円という金があれば今の時代HuaweiなどのAndroid端末を買うことができるし、音楽プレイヤー以上に使えるものを買うことができる。
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Huawei 5.84インチ P20 lite SIMフリースマートフォン ミッドナイトブラック 【日本正規代理店品】
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- 発売日: 2018/06/15
- メディア: エレクトロニクス
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2万円という価格に価値を見出してWALKMANに投資するのであればとてもいい買い物になると思うのだが、そこに価値を見出せないのであれば
WALKMANは買うべきではない。その金を使って他のものを買った方が絶対に生活が豊かになるからだ。
ものとしては非常に高いクオリティーを誇り「やっぱりWALKMANだよなぁ...」と思わせるほどの満足度を感じられるのは確かなのだが、それでも使う人を選ぶのが音楽専用機なので買う前によく検討して購入する事をオススメする
今回の総括
現状で最高の音楽プレーヤー!音質と価格のバランスもいい!そして...
最後の方は少しきつい事を言ったが僕はWALKMANを買った事を後悔はしていない。むしろ「なぜ早く買わなかったのだろう?」と思っているぐらい満足して使っている。
そんな僕から皆さんに伝えたいのが「音を楽しめるのは最高」だという事。
僕はWALKMANを買う前「音なんてどれも同じだろ」そう思っていた。ただWALKMANを買って高音質で音楽を楽しめるようになり、その考え方は違うと思うようになった。
あくまで僕の意見なのだが、高音質の音楽は人を癒す力があると思っている。仕事から疲れて帰ってきた時、何か嫌なことがあった時、音楽は人に寄り添ってくれる。しかも高音質な音楽は聞いているうちに嫌な気持ちをすっと忘れることができる。
「そんな魅力をWALKMANは引き出してくれている」と考えると高音質な音楽プレーヤーは大切だとは思わないだろうか?
たしかに人を選ぶのは事実なのだが、気になっているのであれば一度量販店に行って聞いてみて欲しい。先ほども言ったがしっかりと検討して買えばいい買い物になるので後悔はしない。
そして今日もそんな事を考えながら僕はブログを書く。
WALKMANの奏でる「高音質な」音に包まれて...