僕はiPod touchからiOSを使い始めた。それからというものiOSの使いやすさに完璧に惚れ込んでしまい今ではiOS中毒者になってしまった。
今回の記事は、そんな僕がメイン機をAndroidにして運用して感じたことをみなさんに伝えていこうと思う。是非最後まで読んで頂ければ幸いだ。
それでは今回も行ってみよう。
今回の検証条件
今回の検証に使った端末はAQUOS SHL-25 という端末だ。
この端末はSHARPから発売された端末で今から4年前のものだ。Apple製品で言うところのiPad Air2とほぼ同時期に発売されたものだ。
そしてこの端末と入れ替える端末が僕のメイン機であるiPhone6s 64GB スペースグレイだ
そして今回は端末をAndroidに乗り換えるのと、できる限り公平な検証にするためにいくつかの条件を設けた。
- 起動してからしばらく置いて動作が安定してからメイン機を入れ替える
- 余計なキャリアアプリは動作停止などして動作をできる限り軽くする
- iOSとAndroidには同じアプリを入れて使う
- AndroidだからといってもiPhone6sを使う感覚で使う
この条件のもと検証を行ったレビューをみなさんにお届けしていこうと思う。
Androidに乗り換えてみて気づいたこと メリット編
1 自由度が半端じゃない! カスタマイズが楽しい!
これがAndroidの一番の魅力だと思うのだがとにかくAndroidはカスタマイズが楽しい
例えば画面にウィジェットを置いて見たり、ホーム画面のUIを変更してみたりいろんなカスタマイズができるのが本当に楽しかった。
どうしてもiOSではそう言うことが出来ないので、この自由度は非常に新鮮だった。
2 ドロワーが意外に便利
Androidのホーム画面に採用されているドロワーというシステム。これが思っていたよりも便利だった。
この機能はホーム画面には自分の好きなアプリを置くことができるのでホーム画面を整理することができる。また整理したホーム画面は自分の使うアプリしか置かないので、スッキリとした印象になった。
iOSに比べて直感性というものは失われてしまうのだが、利便性という意味ではiOSよりも便利だった。
3 電話として使うのは全く問題なし
僕はメイン機であるiPhoneを主に連絡ツールとして使っている。そのためメイン機になったAQUOSでも必然的に同じ作業することになった。ぶっちゃけのところ僕は心配していた
「連絡ツールとしてしっかり機能するだろうか?」
ただこれは憂鬱に終わった。結論から言うとAndroidでも連絡ツールとして使う分にはiPhoneとほとんど変わりなく使える
若干のUIの違いや煩わしさはあるのだが、それでも機能的にはiPhoneと同じだった。
4年前の端末で連絡ツールとしての機能は完結しているので「わざわざ高いiPhoneを買う必要はないな」と改めて思ったのと、2万円程で売られているAndroid端末が売れている理由も分かった。
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連絡ツールとしてはそこまで高スペックは必要ないし、電話やLineなどは2万のスマホでも十分出来る。また余計なものが付いていないのである程度はシンプルに使える。
もう一度言うが連絡ツールという目線でスマホを見たときに僕はAndroidでも問題はないと胸を張って言い切れる。
4 エンタメ消費もある程度は楽しめる
メイン機であるiPhoneは基本連絡ツールとして使うのだが、もちろんそれだけではなくTwitterやYouTubeなどのエンタメ消費も行うことがある。
これらはAndroidでも行うことは可能だ。若干iPhoneよりも快適さが落ちるとはいえTwitterやYouTube視聴ぐらいは普通に出来る。またアプリの挙動も僕的には許容範囲だった。
iPhoneを連絡ツールとして使っている僕としては、エンタメ消費はそこまで重視していなかったのだが「ある程度出来る」という事実があると言うことをお伝えしておきたい。
5 OS間のデータのやり取りも外部サービスを使えば出来ないことはない
僕はブログを書いている身のため写真などのデータを端末間でやり取りすることが多い。その時僕はAppleのクローズドシステムの集大成である「iCloud」を使ってデータをやり取りしている。ただAndroidになるともちろんiCloudは使えなくなる。そのためAQUOSをメイン機にしている間は「Google Drive」を使ってデータのやり取りをしていた。
iCloudとは違いアップロードする手間などがかかってしまうが、それでもデータのやり取りは出来た。
多少面倒が増えてしまうのだが、最近の外部サービスを使えば異なるOS間のデータのやり取りも出来ない事はない。
6 NFCがものすごく便利!!
僕が使っているヘッドホンやスピーカーはNFCを搭載しているためその恩恵を受けることができるのだが、NFCは本当に便利。病みつきになるくらい便利だ
iPhoneではロックを解除して設定画面にいって接続をしなければいけなかったのが、Androidにしたことによって
1 繋げたい機器を用意する
↓
2 電源を入れる
↓
3 スマホ本体を繋げたい機器の上にかざす
たったのこれだけで良い。3ステップ。ものすごく簡単だ。
また繋げたい機器によってはNFCタグにスマホをかざすだけで自動的に電源オンになる機器もあるので、さらに使い勝手が良くなる。
ちなみに僕の使っているヘッドホンSONY MDR-1000Xは自動的に電源がつくようになっているため、スマホをかざすだけでペアリングが完了する。
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(↑これが僕の使っているモデル)
(↑これが最新モデル)
使いたい時にすぐに使えるのは幸せだ....
Androidに乗り換えて気づいたこと デメリット編
1 AirPodsが使えない
これぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!
Android端末を使っている間に最もストレスに感じたのはAirPodsが使えないことだった。
厳密にいえば使えないことはないのだが
- 自動接続機能が使えない
- ダブルタップによるジェスチャーが使えない
- 自動停止、自動再生機能が使えない
- 片耳だけで使えない
- バッテリー残量表示が使えない
などAirPodsの魅力は全殺しだ
一応言っておくがAirPodsの魅力はApple製品とのシームレスな連携が生み出す便利な機能の数々にある。正直それが使えないと言うことはAirPodsを使う意味がないにも等しい。
また最近メガネをかけるようになったのもあって、メガネに干渉しないAirPodsは日々僕に音楽を聞かせてくれる存在なので使えないというのはすごくキツかった
2 iCloudによる自動同期・AirDropが使えない
先程「外部サービスを使えばデータのやり取りも出来ないことはない」とお伝えした。もちろんそれは間違いではないし、紛れも無い事実だ。ただ「出来ないわけではない」といっているので
ストレスを感じる場面があった。iCloudに変わるものではなかった。
という事実もある。
やはり一度iCloudに慣れてしまうと他のクラウドサービスを使う気には慣れないし、自動同期機能などが使えないので日々行なっていることが出来なくなり生活の質が落ちてしまった
またAirDropも使えない。この機能は写真や動画データなどをApple製品同士でやり取りできる機能なのだが、自分の使っている端末の1つでもApple製品以外のものにしてしまうとこの機能も使えなくなる。
先ほども言ったが僕はブログを書く関係で、写真のデータ移動をすることが多いためiCloudを多用している。そのためAirDropなどは使う機会が多く、使えないとなると同じことが出来るとはいえ非常に不便でしかなかった。
これらは全て身の回りをApple製品で固めた時に初めて使える機能。改めてその便利さを実感することが出来た。
3 同じアプリでも使い勝手がまるで違う
先ほども言った通り僕はAndroidでもiPhoneと同じアプリを入れて使った。最初は「iOSと同じ感じで使えるのかな」と思っていたのだが...まずは結論から
AndroidとiOSでは「これ同じアプリなの!?」というくらい使い勝手が違うものがたくさんあった
例えば僕が使っているブログ更新ツールであるはてなブログのアプリ版
iOS版ではこのような感じでブログを書く画面が大きく、シンプルなUIなのだが...
Android版ではこんな感じになる
Android版はiOS版とは違い1画面にまとめられているわけではないし、ブログの更新画面も文字が小さく編集しずらかった。
iPhoneでブログの記事の下書きを書く僕にとってはこのような使いにくさがあってはいけない。出来れば同じUIの方が使いやすいし、効率も上がるからだ。
また僕の愛用するアプリSoundCloudも若干操作性が違ったりもした。
どうしても同じUIではないので若干使いにくさを感じた...
またiOS版のアプリは挙動がスムーズで使っていてストレスがないのが特徴だ。一方Android版のアプリは挙動が安定していない時もあってイラッとしてしまった...例えばスクロールで少しカクついたり、前の場面に戻ろうとした時につっかえる感じがしたり...細かいところまで作りこまれていない印象を受けた。
4 ジェスチャーが使えない
僕が何気に意識せずに使っていたのだが、iPhoneのジェスチャーによる操作は本当に便利ということを改めて知った。
このジェスチャーを使えば本のページをめくるようにページを行き来できるので高速ブラウジングが可能だ。ただAndroidではこの便利なジェスチャーは使えない。
このジェスチャーはSafariではなく、他のアプリにも「前の画面に戻る」ジェスチャーとして割り当てられていることが多いので馴染みのあるジェスチャーなのだが、もちろんAndroidでは使えない。
またキーボードを押し込む(又はスペースバーの長押し)でカーソルを自由に動かせる機能も使えない
この機能はiPhoneでブログを書く時に非常に便利な機能だけあって使えないのは非常にストレスしかたまらなかった。
普段ジェスチャーを使っている僕にとってこれらの機能が使えないとなるとダイレクトに使い勝手に影響してくるため、僕にとっては痛かった...
5 フォントが美しくない...
普段ブログを書いているので文字を見る機会が多い僕にとって文字のフォントの美しさは非常に大事だ。何故なら美しいフォントは目が疲れにくいし、ブログの下書きでも文章が読みやすいというメリットがあるからだ。
Androidを使ってブログの下書きをした時の感想を声を大にして言わせてもらいたい...
なんだこの文字のフォントは!?
思わずそう思ってしまった。というか文章読みずらい...とつぶやいた程だ。
Androidの方は文字が全体的に太く丸みを帯びている字。一方iOSはなんなのだろう...Androidよりもフォントが美しい。自然に目に入ってきて、尚且つ見やすいフォントだ。
文字に触れ合う機会が多いからこそ気付けたことだし、今回の検証で断言できる
Apple製品のフォントは世界最高クラスで美しい
昔ジョブズが初代Macintoshを作った時に、美しいフォントを扱えるように工夫したエピソードもあるくらいだ。もう一度言う
Apple製品のフォントは世界最高クラスの美しさだ
6 フリック入力キーボードが...
ブログをiPhoneで書く時に僕はフリック入力を使っている。そのためAndroidでも同じことをしようとしたのだが...
検証7日目くらいで速攻でやめた。何故ならフリック入力のキーボードの精度が最悪すぎたからだ
不良品といってもいいぐらい精度が悪すぎた。はっきり言って最悪。いやもはやゴミだ。
iPhoneでは割と早く打ってもきっちりと反応したし、打ったキーがしっかり入力されていた。
一方Androidは...
- そもそもキー自体が打っても反応しない
- 間違ったところが反応する
- 変換などが少なすぎる...
と実用性がなさすぎる。というかフリック入力にあるまじき欠点だらけではないだろうか?
スマホに最適化されたキー入力のはずなので、普通だったら最高の作業効率で文字を入力できるはずなのにそれができないっておかしくないだろうか?
もっとしっかりと作り込まれたものを搭載してほしい...
というのが僕の本音だ。
7 通知センターが使いにくすぎる
iOSの通知センターはアプリごとに通知がまとめられて整理してくれる機能がiOS12で追加されたのでスッキリしていて見やすい
また各通知は押し込んだり(3D touch搭載のiPhoneの場合)、長押ししたり(iPadや3D touch非搭載のiPhone)する事で簡単に通知の詳しい内容を見れたり、SNSアプリなどは通知から返信することもできる
ただAndroidではこう言った便利な機能は一切使えない。
これは各Android端末によって違ってくるのだが、僕のAQUOSの場合、通知センターは整理されないのでごちゃごちゃしているし、プレビュー機能も使うことは出来ない。通知が見れたらいいレベルぐらいの仕上がりだ。
又iOSの場合は「通知の既読」もiCloudで同期されているため、iPhoneで確認した通知はiPadなどの他のデバイスでは自動的に整理されて見やすくしてくれるのだが、Androidではそれが使えないため同じ通知を2度も確認してしまう場面が多々見られた
陰ながら僕の生活を豊かにしてくれるiCloudの存在の大きさに気付けたのだが、それ以上にこれはもう少しどうにかなっただろ...とがっかりした
8 ユーザーフレンドリーさが1mmも感じられない
カスタマイズ性が高く、自分の好きな端末にしやすいAndroidなのだが、iOSと決定的に違うところがあるとするならば
ユーザーフレンドリーさが1mmも感じられない
だと思う。
ジェスチャー操作が使えて直感的に使えるiOSは定期的にアップデートで、ユーザーのことを考えた機能が「無料」で提供される。最近のiOS12だと「通知センターをまとめてくれる」機能や「Siriショートカット」などの機能が追加された。なんどもいうがこれらは無料だ。
Androidはどうだろうか?多くのAndroidを出しているメーカーは自社でカスマイズしたAndroidを搭載した製品を出している。故に最新のOSがリリースされてもメーカーがアップデート対象にしなければ最新の機能は使うことが出来ない。
またカスタマイズされたAndroidは数百種類にも及ぶので使い勝手もばらばら。同じOSでも一貫した動作を保証するアプリを作ることは出来ない。
もしもそのAndroidを使う人がスマホなどに詳しい人ならば良い。ただスマホなどに詳しくない人はできる限り簡単に使えた方が使いやすいし、端末を買い換えるとなっても同じように使える方がいいと思う。
小さな違いなのかもしれないが、使い勝手に大きく影響してくるのであれば大事なことなのではないだろうか?
検証結果は...
久しぶりにAndroid端末をメイン機にして使ったわけだが、それでは今から検証結果を報告したいと思う。
検証結果は...
Android端末とiPadの組み合わせはあり。ただ細かい使い勝手が違うので、できればiPhoneの方が良い
この企画を実行する前「Androidをメイン機にするのはきついかな...」と思っていたが、使ってみるとOSの操作感の違いなどを考慮しても基本的な動作には全く問題はないと感じるようになった。
たしかにAndroidは使いにくいし、OSもユーザーフレンドリーではないのは紛れも無い事実だ。ただ電話やLineなどしか使わない人にとってはどうでも良いことだし、その人達にとって最新のiPhoneは高すぎるのでAndroidでも良いのだ。
ただOSの使い勝手は違うし、Apple製品は組み合わせて使うことで始めて真価を発揮するデバイスなので、できるならiOS同士で組み合わせて使うことを推奨する。
OSの使い勝手の違いを差し引いても「別に問題ねぇーし」という人は、Android端末はいい選択肢になるだろう。
今回の総括
ハートよりもソフト
今回の検証で改めてわかったのだがわざわざ高いiPhoneを買う必要性は無いと思う。
OSは使いにくいが、Androidでも通話や連絡を取る程度だったら十分に使えるし、価格も安い。今の時代Androidでもいい製品はたくさん出ているので有名メーカーのものを買えばしくじることも少ない。それでも僕がiPhoneを使うのは中に入っているiOSが素晴らしいからだ。連携機能の数々や美しいフォントはiOSでしか享受することが出来ないメリットだ。
逆に言えばこれらのメリットに魅力を感じないのであれば、高いiPhoneを買う必要はない。なぜなら最新のiPhoneは高いし、その金でiPadを買った方が確実に生活が豊かになるからだ。
「ハードよりソフト」他のAndroidでは出来ない体験の数々があるからこそiPhoneが輝いて見えるんだと思う。
今回は以上だ。ではまた次の記事で。